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【材料】NXPが決算受け下落 第3四半期の売上高見通し嫌気 EV低迷の影響も=米国株個別

(NY時間10:10)(日本時間23:10)
NXP<NXPI> 260.58(-23.23 -8.19%)

 オランダの半導体、NXPセミコンダクターズ<NXPI>が下落。前日引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想範囲内だった。売上高は5%の減収となった。また、第3四半期のガイダンスも公表しており、予想を下回る売上高見通しを示したことが嫌気されている。

 自動車産業の低迷が続く一方、産業用機械の需要が底を打ったことが反映されている模様。特に電気自動車(EV)の低迷に伴う逆風が強まる可能性を示唆している。

 シーバースCEOは声明で「われわれは厳しい需要環境下で、収益性と利益回復のために、管理可能なことを継続的に管理している」と述べた。

 アナリストは「同社は過去20四半期のうち14四半期で、売上高がコンセンサス予想を上回っていたが、過去20四半期のうち14四半期で売上高の見通しはコンセンサス予想を下回っていた」と述べている。

 また、別のアナリストからは、同社はチャネル在庫が同業他社に比べて比較的少ないにもかかわらず、今年は厳しい可能性が指摘されている。

(4-6月・第2四半期)
・1株利益(調整後):3.20ドル(予想:3.20ドル)
・売上高:31.3億ドル 5.2%減(予想:31.3億ドル)
  自動車:17.3億ドル 7.4%減(予想:17.2億ドル)
  産業&IoT:6.16億ドル 6.6%増(予想:6.23億ドル)
  モバイル:3.45億ドル 21%増(予想:3.50億ドル)
  通信インフラ・その他:4.38億ドル 23%減(予想:4.31億ドル)
・粗利益率(調整後):58.6%(予想:58.5%)
・営業利益(調整後):10.7億ドル 7.3%減(予想:10.7億ドル)
・営業利益率(調整後):34.3%(予想:34.0%)
・FCF(調整後):5.77億ドル 3.8%増(予想:8.54億ドル)

(7-9月・第3四半期見通し)
・1株利益(調整後):3.21~3.63ドル(予想:3.56ドル)
・売上高:31.5~33.5億ドル(予想:33.5億ドル)
・粗利益率(調整後):58~59%(予想:58.5%)
・営業利益(調整後):10.8億ドル~12.1億ドル(予想:11.7億ドル)
・営業利益率(調整後):34.2~36.0%(予想:35.4%)

【企業概要】
 移動体通信、消費者電子製品、セキュリティ・アプリケーション、自動車内の娯楽機器、ネットワーキング用の半導体とソフトウェアを設計し、自動車、識別、ワイヤレス通信インフラ、照明、携帯機器、コンピュータ・アプリケーション用の製品を提供する半導体メーカー。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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