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【材料】UPSが決算受け大幅安 1株利益が予想下回る 賃金と需要低迷の両方の圧力に直面=米国株個別

(NY時間09:37)(日本時間22:37)
UPS<UPS> 127.37(-17.82 -12.27%)

 貨物輸送のUPS<UPS>が大幅安。取引開始前に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、1株利益が予想を下回ったほか、売上高も減収となり予想も下回った。通期のガイダンスについても、売上高見通しを従来から若干下方修正した。

 同社は賃金インフレと需要低迷の両方の圧力に直面している。今回の決算はパンデミックによるeコマースブーム後の需要低迷の環境下での人件費高騰の課題を浮き彫りにした。同社は約1年前に合意された労組のチームスターズ・ユニオンとの新契約において、この費用は前倒しされるとしている。

 同社は今後数年間、営業利益率拡大に焦点を当てながらコスト削減を試みている。同社は1月に1万2000人の管理職を削減することで10億ドルのコスト削減計画を明らかにした。

 一方、第2四半期の1日当たり平均荷物取扱量は2093万個と僅かに増加したが、予想の2096万個を僅かに下回った。ただ、トメCEOは「営業利益の減少を予想していたが、取扱個数は9四半期ぶりに増加した」と述べていた。

(4-6月・第2四半期)
・1株利益(調整後):1.79ドル(予想:1.98ドル)
・売上高:218億ドル 1.2%減(予想:222.1億ドル)
  米国小包:141.2億ドル 1.9%減(予想:145.3億ドル)
  国際小包:43.7億ドル 1%減(予想:44.1億ドル)
  サプライチェーン:33.3億ドル 2.6%増(予想:32.9億ドル)
・営業利益率(調整後):9.5%(予想:10.4%)

(通期見通し)
・売上高:930億ドル(従来:920~945億ドル)(予想:927.5億ドル)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美


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