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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):パルHD、DCM、レーザーテク

パルHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■パルHD <2726>  1,734円  -79 円 (-4.4%)  本日終値
 パルグループホールディングス<2726>は軟調。前週末6月28日の取引終了後、第三者による不正アクセスを受けてサーバートラブルが発生したと発表。これによる影響が懸念されたようだ。16日に起こったシステム障害の調査・分析を行っていたところ判明したという。自社役職員の個人情報が漏えいする可能性がある一方、ECサイトの会員情報については今回トラブルが発生したシステムとは別システムで運用しているため漏えいしていないとした。

■DCMホールディングス <3050>  1,401円  -59 円 (-4.0%)  本日終値
 DCMホールディングス<3050>が続落。6月28日の取引終了後に第1四半期(3~5月)連結決算を発表しており、売上高1414億8700万円(前年同期比14.2%増)、営業利益102億3300万円(同10.9%増)、純利益56億9100万円(同0.4%増)と2ケタ営業増益となったものの、1月9日付でケーヨーを完全子会社化した効果を除くと4.1%営業減益となったとしていることから、これを嫌気する売りが出たようだ。3月の全国的な気温低下や5月下旬の西日本の大雨など、天候不順の影響を受け春物商品が低調に推移し、既存店売上高は同3.0%減と苦戦した。ただ、経費削減への取り組みやケーヨーの完全子会社化効果が、売上高・利益を押し上げた。なお、25年2月期通期業績予想は、売上高5505億円(前期比12.7%増)、営業利益340億円(同18.5%増)、純利益194億円(同9.5%減)の従来見通しを据え置いている。

■レーザーテック <6920>  34,650円  -1,440 円 (-4.0%)  本日終値
 レーザーテック<6920>が急反落した。前週末6月28日の取引終了後、新たに横川久財務経理部長が、7月1日付で執行役員兼最高財務責任者(CFO)に就任すると発表した。同社を巡っては6月、空売り投資家で知られるスコーピオン・キャピタルが不正会計などの疑いをレポートで指摘しつつ、同社株の空売りを表明していた。会社側はその後、不正会計の疑いを否定したが、今回のCFO人事の発表が思惑的な売りを促す要因となったようだ。前CFOの三沢祐太朗取締役執行役員は、7月1日付でCFOとともに企画管理部長の兼務も解かれている。

■トヨタ自動車 <7203>  3,284円  -6 円 (-0.2%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>が軟調推移。6月30日、同社の子会社であるトヨタカスタマイジング&ディベロップメントが、金型を下請け部品メーカーに無償で保管させていたなどとして、公正取引委員会が下請法に基づく勧告を出す方針を固めたと、国内メディア各社が報じており、株価の重荷となったようだ。報道によると、金型の保管を通じ経費を負担させていた疑いがあるほか、下請け企業に責任がないにもかかわらず、部品を返品して損失を負担させていた疑いもあるという。

■アドバンテスト <6857>  6,420円  -5 円 (-0.1%)  本日終値
 アドバンテスト<6857>は売り買い交錯、6000円台前半でもみ合い方向感を探る展開にある。ここ株価を急動意させマーケットの視線を集めており、前週末まで5連騰でなおかつ日足9連続陽線という鮮烈な戻り足をみせていた。米画像処理半導体大手エヌビディア<NVDA>向け半導体テスター納入で高い実績があり、エヌビディア関連の最右翼に位置付けられるが、最近はエヌビディア株の調整にもかかわらず、これに連動せず上値追い態勢を強めていた。前週末の米国株市場ではエヌビディアが続落したものの、半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は3日ぶりに反発しており、アドテストも目先強弱観が対立している。

■リグア <7090>  1,990円  +400 円 (+25.2%) ストップ高   本日終値
 リグア<7090>が前週末に続いてストップ高。同社は6月27日取引終了後に「環境配慮型の素材開発や製品の製造などを手掛けるTBM(東京都千代田区)と業務提携した」と発表しており、これが引き続き材料視されたようだ。この業務提携により、同社グループの成長軸である「IFMC.(イフミック:ナノメーターレベルの非常に微小なミネラル結晶体で、血行促進による疲労回復、筋肉の疲れ・こりの緩和、神経痛・腰痛・筋肉痛の緩和、体感の安定などの効果があるとされる)」と環境配慮型素材「LIMEX」を組み合わせた高機能・高付加価値な製品開発に取り組むとともに、国内だけでなく海外の需要も見据えたグローバルな展開なども視野に入れているとしている。

■セルシード <7776>  434円  +80 円 (+22.6%) ストップ高   本日終値
 セルシード<7776>は急騰。前週末6月28日の取引終了後、開発中の軟骨細胞シートに関する米国特許出願について特許査定を受けたと発表した。同特許は、東海大学(医学部医学科外科学系整形外科学)の佐藤正人教授と実施してきた同種軟骨細胞シートに関する共同研究の成果という。これが買い材料視された。

■ザインエレクトロニクス <6769>  1,660円  +300 円 (+22.1%) ストップ高   本日終値
 ザインエレクトロニクス<6769>に人気集中。株価は6月17日に動意づき、それ以降は異色の上昇波動を形成、目先上げ足が加速する状況となっている。時価は2016年3月以来、8年4カ月ぶりの高値圏を舞う展開。同社は半導体を自社ブランドで独自開発するファブレスメーカーで、アナログとデジタル回路を混載したミックスドシグナルLSI製品の開発や、AI・IoT分野におけるハード及びソフト分野で存在感を放つ。データセンター増設に伴う電力不足問題などが取り沙汰されるなか、ネットワークの末端にAIを組み込むエッジAI分野に米大手ITが注力姿勢を示しているが、スマートフォンやパソコン同様にAIカメラもその一つとして注目されている。高速インターフェースと高度な画像処理技術を強みとする同社は、その関連有力株として頭角を現している。また、低消費電力・低遅延の光半導体事業にも経営資源を注いでおり、同分野での活躍にも期待が大きい。

■ペルセウス <4882>  519円  +80 円 (+18.2%) ストップ高   本日終値
 ペルセウスプロテオミクス<4882>が反発。前週末6月28日の取引終了後、開発中の抗トランスフェリン受容体1(TfR1)抗体「PPMX-T003」について真性多血症(PV)患者6人による第1相試験が終了したと発表した。6例目の患者の試験が本人の意向で中止になったが、安全性を懸念するような重篤な有害事象の報告は受けていないという。これが買い手掛かりになった。

■ロボペイ <4374>  2,517円  +355 円 (+16.4%)  本日終値
 ROBOT PAYMENT<4374>が急反発。この日の寄り前、請求・債権管理クラウド「請求管理ロボ」及び顧客管理・自動課金クラウド「サブスクペイ」のサービス価格を7月から改定すると発表しており、好材料視された。安定したサービス提供と法改正などへの対応を目的としたサーバー増強、システム改修、クレジットカード決済の不正利用対策などを継続的に実施し、利用者へより良いサービスを提供するためとしている。

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