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【市況】28日の株式相場見通し=反発、米株高と円安を好感し買い戻し優勢に

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 28日の東京株式市場は主力株をはじめ広範囲に買い戻され、日経平均株価は反発する公算が大きそうだ。前日の欧州株市場は主要国の株価が高安まちまちだった。30日に国民議会選挙を控える仏CAC40は3日続落と下値模索を続けたが、独DAXが3日ぶりに小幅反発するなど強さを発揮した。一方、米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合株価指数ともにプラス圏で引けた。米長期金利の低下を受け株式の相対的な割高感が後退し、押し目買いが優勢となった。もっともダウの上昇率は0.1%弱とわずかにとどまっている。ダウの構成銘柄ではないが、半導体大手マイクロン・テクノロジー<MU>が決算発表を嫌気され7%を超える急落をみせ、その他の半導体主力銘柄にも売りが波及、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も続落となった。東京市場では前日に日経平均が一時400円以上下げるなどリスク回避ムードとなったが、きょうは米国の主要株価指数が頑強な値動きを示したことを受け切り返す展開が予想される。外国為替市場で1ドル=160円トビ台後半の円安に振れていることは、輸出セクター中心に追い風となりやすい。ただ、日本時間今晩に発表が予定されるPCEデフレーターの結果を見極めたいとの思惑から、3万9000円台後半では持ち高調整の売りも出やすく、上げ幅は限定的となる可能性もある。

 27日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比36ドル26セント高の3万9164ドル06セントと続伸。ナスダック総合株価指数は同53.528ポイント高の1万7858.684だった。

 日程面では、きょうは5月の失業率、5月の有効求人倍率、6月の都区部消費者物価指数(CPI)、5月の鉱工業生産指数速報値など。海外では5月の米PCEデフレーター、6月の米消費者態度指数確報値など。

出所:MINKABU PRESS

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