【市況】NY株式:NYダウは15ドル高、ハイテク株が支え
NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより
米国株式市場は上昇。ダウ平均は15.64ドル高の39,127.80、ナスダック指数は87.50ポイント高の17,805.16で取引を終了した。
長期金利の上昇が重しとなり、寄り付きは下落。前日FRBの高官が相次いで利下げを急がない姿勢を示したことで利下げ期待が後退した。FRBが重視するPCE価格指数の発表を週末に控え慎重ムードが広がる中、人工知能(AI)をめぐる期待を背景にハイテク株が底堅く推移し、相場を支えた。セクター別では自動車・自動車部品、小売りが大きく上昇した一方、商業・専門サービスや保険、エネルギーなどが下げた。
EVメーカーのリビアン・オートモーティブ(RIVN)が大幅高。独フォルクスワーゲンが50億ドル投資し、「次世代」EVを共同開発すると発表した。同業のルーシッド(LCID)も連れ高となった。運送会社のフェデックス(FDX)は前日引け後に発表した四半期決算で通期の利益見通しが市場予想を上回ったことや自社株買いを計画していることが好感され急伸。家電メーカーのワールプール(WHR)は独ロバート・ブッシュが買収を検討しているとの報道を受け上昇。食品会社のゼネラル・ミルズ(GIS)は四半期決算が減収減益となったほか、売上高見通しが失望され売られた。
ネット通販最大手のアマゾン・ドット・コムが時価総額で初めて2兆ドルを突破。人工知能(AI)をめぐる期待が株価を押し上げている。これまで2兆ドル超えを達成した米企業はアップルやマイクロソフトなど4社。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》
提供:フィスコ