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【材料】スピリット・エアロが続落 ボーイングは現金ではなく株式交換を軸とする買収案提示と伝わる=米国株個別

(NY時間10:18)(日本時間23:18)
スピリット・エアロ<SPR> 31.06(-2.01 -6.08%)

 航空機の製造を請け負うスピリット・エアロシステムズ<SPR>が反落。同社はボーイング<BA>の元子会社だが、ボーイングが同社の買収で合意に接近と伝わったことから、前日の同社株は上昇していた。しかし、ボーイングが株式交換を軸とする買収案を提示したと伝わったことから売りが優勢となっている。ブルームバーグが関係者の話として伝えた。同社を1株約35ドルと評価する取引だという。

 ボーイングは数カ月に及ぶ両社間の協議の結果、全額現金としていた買収案から株式交換を中心とする提案に最終段階で切り替えた。1株35ドルの評価はスピリット株の前日終値に対して約6%のプレミアムに留まる。

 株式交換に変更すれば、厳しい財務を余儀なくされているボーイングへの圧迫が幾分和らぐ。両社はなお最終的な条件を詰めており、少額の現金が含まれる可能性もあるという。

 ボーイングが支払い条件を見直す決定を下したことは、今回の複雑な取引における新たな展開であり、スピリットは工場の一部をエアバス向けに分離する必要もある。取引は数日以内に発表される見込みだという。

【企業概要】
 民間航空機・防衛用航空機・ビジネスジェット機・リージョナルジェット機用の航空機構造を製造する。アルミニウムや高度な複合材製造ソリューションの専門知識を活用し、子会社を通じて航空機のOEMメーカー等向けに、胴体、統合翼および翼部品、パイロン、ナセル、その他製品を提供する。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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