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【市況】【↑】日経平均 大引け| 3日続伸、朝安も半導体関連株に買い戻し (6月20日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  38410.32
高値  38637.62(14:50)
安値  38263.08(10:28)
大引け 38633.02(前日比 +62.26 、 +0.16% )

売買高  13億1087万株 (東証プライム概算)
売買代金  3兆1756億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は3日続伸、朝安後に切り返す展開に
 2.前日の米株市場休場、手掛かり材料難で様子見
 3.欧州株安受け午前中はリスク回避ムードが優勢
 4.米株先物の動きを横目に半導体株など買い戻し
 5.TOPIXは安く引ける、売買代金は今年最低水準

■東京市場概況

 前日の米国市場は、ジューンティーンスの祝日で休場。

 東京市場では、方向感の定まらない動きで、日経平均株価は午前中は軟調に推移したが、後場に入ると買い戻されプラス圏に切り返した。

 20日の東京市場は、前日の米国株市場が休場で手掛かり材料不足のなか様子見ムードの地合いとなった。欧州ではフランスやドイツなど主要国の株価指数が総じて軟調だったことから、午前中は幅広い銘柄に売り圧力が表面化し、日経平均は一時300円を超える下げに見舞われた。しかし、後場に入るとインデックス買いを足場に戻り足に転じた。米株価指数先物(ナスダック100指数)が強調展開を示しているのを横目に半導体関連株などに買い戻しが入り、日経平均を押し上げプラス圏に切り返す形に。結局、日経平均はこの日の高値圏で着地している。ただ、銀行などバリュー株に売りが目立ちTOPIXはマイナス圏で引けた。プライム市場の値下がり銘柄数も値上がり銘柄数を上回っている。また、全体売買代金は3兆1000億円台にとどまるなど、今年に入ってからの最低水準だった。

 個別では、売買代金トップとなったレーザーテック<6920>が後場に入り高くなり、同2位のディスコ<6146>、同3位のアドバンテスト<6857>なども買いが優勢だった。イビデン<4062>も上値を伸ばした。リクルートホールディングス<6098>が堅調、信越化学工業<4063>、TDK<6762>なども買いが優勢だった。第一三共<4568>が高く、日本郵政<6178>もしっかり。サンケン電気<6707>、ニッコンホールディングス<9072>などが商いを伴い大幅高に買われた。藤田観光<9722>の3日連続急伸も目を引く。
 半面、ソフトバンクグループ<9984>が冴えず、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクが軟調。任天堂<7974>が値を下げ、三井物産<8031>も安い。日本郵船<9101>も下落した。さくらインターネット<3778>が大幅安、前日ストップ安に売り込まれたFPパートナー<7388>が続急落となったほか、曙ブレーキ工業<7238>も利食われた。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、TDK <6762>、東エレク <8035>、信越化 <4063>、第一三共 <4568>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約112円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、ファナック <6954>、ニデック <6594>、トヨタ <7203>、ホンダ <7267>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約33円。

 東証33業種のうち上昇は11業種。上昇率の上位5業種は(1)空運業、(2)医薬品、(3)鉱業、(4)繊維製品、(5)倉庫運輸関連。一方、下落率の上位5業種は(1)海運業、(2)証券商品先物、(3)不動産業、(4)食料品、(5)銀行業。

■個別材料株

△ソリトン <3040> [東証P]
 生成AI時代のキーカンパニーとして存在感。
△ワコールHD <3591> [東証P]
 3Dインベストメントの買い増しが判明。
△メディア工房 <3815> [東証G]
 中期経営計画の策定と株主優待制度を新設。
△ワンプラ <4199> [東証G]
 新作ゲーム「パンドランド」の国内リリースが24日に決定。
△ヘリオス <4593> [東証G]
 アステラス製薬子会社とライセンス契約締結。
△カバー <5253> [東証G]
 「ホロライブEnglish」の新ユニットデビューを材料視。
△アーレスティ <5852> [東証P]
 高配当利回り・超低PBRで見直し買いに火がつく。
△シキノHT <6614> [東証S]
 ルネサス <6723> のプリファード・パートナー・プログラムに参画。
△サンケン <6707> [東証P]
 エフィッシモの買い増しを材料視。
△ワークマン <7564> [東証S]
 TOPIX見直し案公表でスタンダード上場主要銘柄が物色人気。

▼ジィ・シィ <4073> [東証G]
 東証が信用規制の臨時措置を実施。
▼サンバイオ <4592> [東証G]
 「アクーゴ」条件付き承認も出荷認可は見送りと伝わる。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)ニッコンHD <9072>、(2)サンケン <6707>、(3)藤田観 <9722>、(4)トリケミカル <4369>、(5)住友理工 <5191>、(6)日本マイクロ <6871>、(7)フジミインコ <5384>、(8)トランシティ <9310>、(9)アーレスティ <5852>、(10)M&A総研 <9552>。
 値下がり率上位10傑は(1)ドリームI <4310>、(2)FPパートナ <7388>、(3)コーセル <6905>、(4)ブレーキ <7238>、(5)さくらネット <3778>、(6)Jディスプレ <6740>、(7)Genky <9267>、(8)レック <7874>、(9)HUグループ <4544>、(10)A&Dホロン <7745>。

【大引け】

 日経平均は前日比62.26円(0.16%)高の3万8633.02円。TOPIXは前日比3.10(0.11%)安の2725.54。出来高は概算で13億1087万株。東証プライムの値上がり銘柄数は746、値下がり銘柄数は840となった。東証グロース250指数は638.15ポイント(9.47ポイント高)。

[2024年6月20日]


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