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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ソリトン、JTP、サイエンスA

ソリトン <日足> 「株探」多機能チャートより
■ソリトンシステムズ <3040>  1,230円  +42 円 (+3.5%)  本日終値
 ソリトンシステムズ<3040>が3連騰。株価は5月中旬にマドを開けて大幅安を強いられたが、その後は底練りを経て、今週に入って上昇トレンド転換を印象づけている。生成AI市場の急成長を背景にフェイク動画やデータ改ざんといったサイバー犯罪への警戒感も高まっている。ネットセキュリティーへのニーズが高まりをみせるなか、セキュリティー対策ソフトの開発販売などで実績の高い同社の活躍余地が高まっている。また、生成AIの本格普及局面において膨大な電力を消費することへの対応が課題の一つに挙げられている。そのなか、クラウドサービスではなく、ユーザーが保持する端末側でデータを処理する「エッジAI」は電力消費低減の観点やレスポンスなど使い勝手の良さからマーケットの関心が高い。同社は超低消費電力のアナログエッジAIチップの開発に取り組んでおり、AIのクラウド活用から端末搭載への動きが徐々に加速するなか、ビジネスチャンスと捉えることへの期待が大きい。

■JTP <2488>  958円  +26 円 (+2.8%)  本日終値
 JTP<2488>が反発。19日の取引終了後、政府機関と自治体のための共通のクラウドサービス利用環境である「ガバメントクラウド」を巡り、同クラウドの統合運用管理補助者を担うシステムインテグレーター(SIer)向けの支援サービスを開始したと発表。これを手掛かり視した買いが入ったようだ。移行設計・構築と運用管理を支援するサービスとともに、クラウド利用の初心者向けに知識習得など幅広く支援するサービスを提供する。

■サイエンスアーツ <4412>  550円  +11 円 (+2.0%)  本日終値
 サイエンスアーツ<4412>が動意。午前11時30分ごろ、提供するライブコミュニケーションプラットフォーム「Buddycom(バディコム)」について、NTTコミュニケーションズのLTE対応ドローン「ANAFI Ai」と連携したと発表した。両製品を「映像伝送ソリューション」として自治体や公共事業に関わる法人などへ販売していくという。

■岡野バルブ製造 <6492>  5,090円  +80 円 (+1.6%)  本日終値
 岡野バルブ製造<6492>が高い。電力向け高温高圧バルブで実績が高く、火力・原子力発電所向け中心に需要獲得が進んでいる。19日取引終了後、同社は24年11月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の4億9200万円から8億8000万円(前期比8.4%増)に大幅増額修正、大幅減益見通しから一転増益見通しに変わったことでポジティブサプライズとなった。更に、好業績を背景に株主還元も強化、今期年間配当は従来計画の20円から40円に倍増させることも併せて発表しており、これが物色人気を後押しした。

■エノモト <6928>  1,543円  +19 円 (+1.3%)  本日終値
 エノモト<6928>が3日続伸した。SBI証券が19日、エノモトの目標株価を2000円から2100円に引き上げた。投資判断は「買い」を継続する。パワー半導体用リードフレームに関しては、中国メーカーのEV(電気自動車)の価格低下を背景に、25年3月期以降、収益性を重視して価格競争を回避すると予想。一方、車載用リードフレームは今期の下半期以降から急激に伸長すると想定する。同証券は、エノモトについて今期から業績が回復軌道に戻り、27年3月期に過去最高益を更新すると予想する。

■アディッシュ <7093>  772円  +2 円 (+0.3%)  本日終値
 アディッシュ<7093>が高い。20日午前11時、クラウド上のシステム提供とともに業務プロセスそのものをアウトソーシングする「BPaaS」に関連するサービスの提供を始めると発表した。これにあわせ、ユニリタ<3800>やクラウドサーカス(東京都新宿区)、パートナープロップ(同渋谷区)と提携したとも公表。今後の事業展開を期待した買いが入ったようだ。SaaS企業はアディッシュのBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)を自社のSaaSと組み合わせることで、業務効率の向上などにつながるBPaaSのサービス提供が可能になる。アディッシュもBPaaSを企業向けに販売し、SaaS企業が抱える課題の解決を促していく。

■ジィ・シィ企画 <4073>  956円  -62 円 (-6.1%)  本日終値
 ジィ・シィ企画<4073>は続落。東京証券取引所が20日から、同社株の信用取引による新規の売り付け及び買い付けにかかる委託保証金率を50%以上(うち現金20%以上)にすると発表。これによって個人投資家からの資金流入が細るとの見方から売られた。また、日本証券金融も同日以降、貸借取引自己取引分及び非清算参加者ごとの清算取次貸借取引自己取引分の貸借担保金率を50%(うち現金担保分20%)にするとした。

■フリュー <6238>  1,055円  -19 円 (-1.8%)  本日終値
 フリュー<6238>が続落。19日の取引終了後に5月度の月次概況を発表した。売上高は前年同月比2.3%減となった。4月までの増収基調から5月は一転、減収で着地する形となり、投資家の慎重姿勢が強まったようだ。国内クレーンゲーム景品は引き続き好調だったが、高価格帯ホビーの発売タイミングのずれが響いた。KPI(重要業績評価指標)のうち、プリントシール事業のシール紙売上高と直営店収入に連動する「総プレイ回数」は同15.3%減と落ち込んだ。前年同月に新型コロナウイルスの5類変更に伴うリバウンド需要があった反動が出たほか、ゴールデンウィークが1日少なかったことも影響した。

■トーシンHD <9444>  697円  -10 円 (-1.4%)  本日終値
 トーシンホールディングス<9444>が3日ぶりに反落した。19日の取引終了後、24年4月期の連結決算を発表した。売上高は前の期比2.8%増の174億1100万円、経常利益は同2.9%増の5億7800万円と増収増益を確保した。25年4月期の業績予想は現時点で合理的な算定が困難であるとし非開示とした一方、年間配当予想は前期比2円減配の20円に設定。今期の配当予想を嫌気した売りが出たようだ。同社は携帯電話の販売代理店業などを展開する。24年4月期は移動体通信関連事業と不動産事業、リゾート事業で増益となった。

●ストップ高銘柄
 くろがね工作所 <7997>  1,327円  +300 円 (+29.2%) ストップ高   本日終値
 AHCグループ <7083>  2,527円  +500 円 (+24.7%) ストップ高   本日終値
 トレードワークス <3997>  963円  +150 円 (+18.5%) ストップ高   本日終値
 ストレージ王 <2997>  757円  +100 円 (+15.2%) ストップ高   本日終値
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 サンバイオ <4592>  848円  -150 円 (-15.0%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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