【市況】NY株式:NYダウは35ドル安、FOMCの慎重姿勢が上値抑制
NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより
米国株式市場はまちまち。ダウ平均は35.21ドル安の38,712.21ドル、ナスダックは264.89ポイント高の17,608.44で取引を終了した。
予想を下回った5月消費者物価指数(CPI)を受け年内の利下げ期待を受けた買いに、寄り付き後、上昇。連邦準備制度理事会(FRB)が連邦公開市場委員会(FOMC)で予想通り政策金利据え置きを決定もメンバー予測で年内の利下げ予想が3回から1回に修正され金利が下げ止まると、ダウは下落に転じた。ナスダックは半導体関連が引き続き支援し終日堅調に推移し連日で過去最高値を更新、まちまちで終了。セクター別では、自動車・自動車部品、半導体・同製造装置が上昇した一方、電気通信サービスが下落した。
ソフトウエアメーカーのオラクル(ORCL)はアルファベット(GOOG)が運営するグーグルや対話型生成AI(人工知能)のチャットGPTなどのサービスを提供する非営利企業オープンAIとの提携によりAI強化が期待され、続伸。携帯端末のアップル(AAPL)もAIの新機能「アップル・インテリジェンス」への期待を受けた買いが継続。半導体のエヌビディア(NVDA)は株式分割実施を背景とした買いが続いた。配車サービスのウーバー・テクノロジー(UBER)はアナリストの投資判断引き上げで上昇。メディアのパラマウント・グローバル(PARA)は合併交渉撤回でアナリストが投資判断を引き下げ、下落した。
半導体メーカーのブロードコム(AVGO)は取引終了後に四半期決算を発表。1株利益が予想を上回ったほか、見通しや1株を10株にする株式分割計画が好感され、時間外取引で買われている。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》
提供:フィスコ