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【注目】中国当局、投信運用大手10社以上に立ち入り調査

 中国の会計検査機関である国家審計署は、同国の大手公募基金(公募投資信託)を対象に大規模な立ち入り調査を実施した。ブルームバーグが関係者の話として伝えた。この業界に対するこれまでで最も徹底的な調査の一つだという。

 同関係者によれば、国家審計署は過去数週間に中国最大級の公募基金運用会社、少なくとも10社に調査チームを派遣した。調査チームはそれぞれ十数人の人員で構成され、各社の文書を精査し、特に費用支出面に関する調査を集中的に行ったという。関係者の1人は、通常の監査の一環だと話した。

 中国の公募基金は昨年までの2年間に合わせて1兆9000億元(約41兆円)の損失を出したことで、監視の目が強まっている。複数の公募基金運用会社は、習近平国家主席が掲げる「共同富裕」推進への対応として、従業員の給与上限を約300万元に設定することを今年に入って提案した。

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