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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):コメ兵HD、旭化成、スマレジ

コメ兵HD <日足> 「株探」多機能チャートより
■コメ兵ホールディングス <2780>  4,415円  +50 円 (+1.2%)  本日終値
 コメ兵ホールディングス<2780>は続伸。午前11時ごろに発表した5月度の月次売上高が前年同月比27.5%増となり、14カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。買い取り専門店を2店舗出店したことが寄与した。

■旭化成 <3407>  1,025.5円  +9 円 (+0.9%)  本日終値
 旭化成<3407>が続伸。午前10時ごろ、独自に開発した超イオン伝導性電解液を使用したリチウムイオン電池(LiB)のPoC(概念実証)に成功したと発表しており、好材料視された。同電解液は、溶媒にアセトニトリルを含むことで既存の電解液では実現困難な高いイオン伝導性を有しているのが特徴で、独自の電解液組成調合技術と電極/電解液の界面制御技術により、現行のLiBの課題である「低温下での出力向上」と「高温下での耐久性向上」の両立を実現したという。これらは、出力向上・急速充電などを可能とし、電動自動車などにおける搭載電池の削減や電極の厚膜化による電池の容量アップ、更に低コスト化に貢献するとしている。

■スマレジ <4431>  2,110円  +14 円 (+0.7%)  本日終値
 スマレジ<4431>が反発。この日、福岡で5店舗を展開する人気ドーナツ店チェーン「TSUBAME DONUT」を事業買収したと発表しており、好材料視された。同社はこれまでにも、店舗の真のニーズを知り、より良いサービス開発に反映させることを目的に、屋台やバーの実店舗の経営を行ってきたが、今回の事業買収はその第3弾。事業買収を機に、同社社員がスタッフとして運営を担当し、「スマレジ」を活用することで、取得したPOSデータを販売戦略や業務省力化の施策に反映。「TSUBAME DONUT」の魅力であるオリジナリティー溢れる商品ラインアップの充実などを図るとしている。

■アルフレッサ <2784>  2,197.5円  +13 円 (+0.6%)  本日終値
 アルフレッサ ホールディングス<2784>はしっかり。6日の取引終了後、動物用医薬品の卸売事業を展開する森久保CAメディカル(神奈川県厚木市)と資本提携すると発表した。事業展開へのプラス効果を期待した買いが入ったようだ。森久保CAメディカルは関東の動物用医薬品市場において高いシェアを持つ。アルフレッサは2022年11月に森久保CAメディカルと業務提携契約を締結し、小動物医療領域での共同事業の展開について検討を進めてきた。資本提携により関係性をより強固なものとし、新規事業の検討とともに商材の流通効率化を図る。

■さくらインターネット <3778>  5,130円  +20 円 (+0.4%)  本日終値
 さくらインターネット<3778>は続伸。5日の取引終了後、新たに427万株を発行し、手取り概算で約188億5950万円を調達すると発表した。発行済み株式総数は約11%増加する見通し。翌6日の同社株は株式の需給悪化と1株利益の希薄化を懸念した売りをこなし、プラス圏で取引を終えた。国策として進む政府クラウドの構築事業者であるさくらネットに対しては、資金調達を通じた事業拡大戦略を評価した投資家の資金流入が続いているようだ。今回の調達資金は石狩データセンター(北海道石狩市)において、GPUサーバーやデータセンター設備新設のための設備投資に充てる予定。発行価格は19日から21日までのいずれかの日に決める。

■フジクラ <5803>  3,158円  +12 円 (+0.4%)  本日終値
 フジクラ<5803>が堅調推移。SBI証券が6日、フジクラの目標株価を2500円から3690円に増額修正した。投資判断は「買い」を継続する。データセンター向けの事業環境に関し、クラウド事業者は投資計画を前倒し、または上積みする動きを示しており、AIサーバーでは光コネクターの接続数が数倍に増える公算で期待が高い、などと指摘。同社のMMC光コネクターは世界シェアの過半を占めるもようだとし、光関連製品の出荷増などが注目されるとした。同証券はフジクラの26年3月期営業利益予想をこれまでの791億3000万円から844億7000万円に引き上げた。

■塩野義製薬 <4507>  6,301円  -934 円 (-12.9%)  本日終値  東証プライム 下落率トップ
 塩野義製薬<4507>が急落。6日取引終了後に機関投資家・証券アナリスト向けイベント(7日開催)のプレゼンテーション資料を開示。そのなかで肥満症治療薬(S-309309)のフェーズ2試験の結果速報(解析中)を明らかにし、「単剤開発の可否判断の基準として設定していた、ベースラインからの体重減少率(群平均)は5%を超えなかった」とした。これまで会社側では同治療薬について10%/年以上の体重減少が期待できるとの見方を示していた。今回の試験結果を受け、同治療薬に対して高まっていた期待が剥落し売られたようだ。

■スバル興業 <9632>  2,601円  -101 円 (-3.7%)  本日終値
 スバル興業<9632>が反落し年初来安値を更新。6日の取引終了後に発表した第1四半期(2~4月)連結決算が、売上高80億6200万円(前年同期比3.8%増)、営業利益15億5100万円(同5.0%減)、純利益10億7600万円(同3.4%減)と増収減益となったことが嫌気された。政府による防災・減災、国土強靱化対策の推進もあり、公共投資が底堅く推するなか、同社の道路関連事業も売上高を伸ばしたが、労務費・資機材価格の上昇が利益を圧迫したほか、採算性の高い工事が一部減少したことも響いた。なお、25年1月期通期業績予想は、売上高291億5700万円(前期比0.3%減)、営業利益44億1300万円(同9.9%減)、純利益29億3400万円(同10.7%減)の従来見通しを据え置いている。

■三菱UFJ <8306>  1,622.5円  -28 円 (-1.7%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が軟調。日本経済新聞電子版が7日未明、「証券取引等監視委員会は三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)傘下の銀行と証券2社を行政処分するよう金融庁に勧告する検討に入った」と報じた。この日の銀行株は総じて堅調に推移しているが、三菱UFJは報道が嫌気されて逆行安を演じている。日経電子版によると、勧告の対象は三菱UFJ銀行と三菱UFJモルガン・スタンレー証券、モルガン・スタンレーMUFG証券の3社。顧客企業の事業統合に関する非公開情報について同意を得ずに銀行と証券会社で共有し、銀行がグループ証券との取引を条件に貸出金利の優遇をほのめかすなどの法令違反行為が複数みつかったとしている。

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