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【市況】【↓】日経平均 大引け| 小反落、米雇用統計を控え様子見姿勢が強まる (6月7日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  38597.55
高値  38747.27(09:28)
安値  38560.85(11:01)
大引け 38683.93(前日比 -19.58 、 -0.05% )

売買高  13億4640万株 (東証プライム概算)
売買代金  3兆4623億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は19円安と小幅反落、手掛かり材料難で売買低調
 2.前日の米株式市場ではナスダック指数が4日ぶりに反落
 3.今晩の米5月雇用統計の発表を前に様子見姿勢が強まる
 4.東エレクやアドテスト、ディスコなど半導体関連株が軟調
 5.肥満症治療薬の試験結果に対する失望売りで塩野義が急落

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比78ドル高と3日続伸した。米雇用指標の軟化で利下げ期待が強まり買いが優勢となった。

 東京市場では、日経平均株価は小幅反落。手掛かり材料難のなか、今晩発表される米5月雇用統計の発表を前に様子見姿勢が強まった。

 前日の米株式市場では、半導体関連株が軟調でナスダック指数は4日ぶりに下落した。これを受け、東京市場も日経平均は値を下げてスタートしたが、下値には買いが入り一時プラス圏に上昇した。しかし、上値は重く再びマイナス圏に転じ、前場には前日比で140円超安まで売られる場面があった。後場に入り下げ渋ったものの軟調展開は続き3万8600円台を中心とする一進一退が続いた。今晩は米5月雇用統計の発表があるほか、来週は米連邦公開市場委員会(FOMC)や日銀金融政策決定会合が予定されるなか、積極的な売買は手控えられ出来高も低調だった。

 個別銘柄では、ディスコ<6146>や東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>が安く、ルネサスエレクトロニクス<6723>やソシオネクスト<6526>が軟調。ソフトバンクグループ<9984>やソニーグループ<6758>が値を下げ、トヨタ自動車<7203>や三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、ダイキン工業<6367>が下落した。肥満症治療薬のフェーズ2試験結果に対する失望売りが膨らみ塩野義製薬<4507>が急落した。
 半面、レーザーテック<6920>が9日ぶりに反発したほか、日立製作所<6501>や信越化学工業<4063>が高い。三井住友フィナンシャルグループ<8316>やファーストリテイリング<9983>、リクルートホールディングス<6098>が値を上げた。日本郵船<9101>や三菱商事<8058>、住友電気工業<5802>、楽天グループ<4755>が堅調だった。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、レーザーテク <6920>、日東電 <6988>、リクルート <6098>、信越化 <4063>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約88円。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、塩野義 <4507>、東エレク <8035>、SBG <9984>、トヨタ <7203>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約116円。

 東証33業種のうち上昇は17業種。上昇率の上位5業種は(1)非鉄金属、(2)サービス業、(3)化学、(4)海運業、(5)鉱業。一方、下落率の上位5業種は(1)電気・ガス業、(2)輸送用機器、(3)証券商品先物、(4)石油石炭製品、(5)陸運業。

■個別材料株

△Jフロント <3086> [東証P]
 SMBC日興証券が目標株価を1900円に引き上げ。
△セルシス <3663> [東証S]
 24年12月期配当予想を増額修正。
△テクマト <3762> [東証P]
 「ツムギノ」が立命館附属5校の校務支援システムとして正式採用。
△かっこ <4166> [東証G]
 不正注文検知サービスがイオングループのオンラインマーケットに採用。
△モビルス <4370> [東証G]
 NTTネクシアの「ハロータップ」に「Visual IVR」など提供。
△ミガロHD <5535> [東証P]
 相次ぐ「FreeiD」の導入を引き続き材料視。
△ブルーイノベ <5597> [東証G]
 「ドローンの離着陸設備管制システムの本格販売を開始」との報道。
△レーザーテク <6920> [東証P]
 空売り投資家レポートに対する補足説明公表。
△日本アビオ <6946> [東証S]
 アセットマネジメントOneが5.16%保有で思惑。
△アインHD <9627> [東証P]
 前期業績の上振れ着地と配当増額がショートカバー誘発。

▼塩野義 <4507> [東証P]
 肥満症治療薬の試験結果受け期待剥落。
▼三菱UFJ <8306> [東証P]
 「顧客情報の無断共有で監視委が処分勧告へ」との報道。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)ミガロHD <5535>、(2)マネフォ <3994>、(3)宮越HD <6620>、(4)恵和 <4251>、(5)JMDC <4483>、(6)スタティアH <3393>、(7)ニーズウェル <3992>、(8)アルファ <4719>、(9)北越工 <6364>、(10)JPHD <2749>。
 値下がり率上位10傑は(1)塩野義 <4507>、(2)ホソミクロン <6277>、(3)三井松島HD <1518>、(4)サワイGHD <4887>、(5)オイシックス <3182>、(6)ジャムコ <7408>、(7)ホーチキ <6745>、(8)SHIFT <3697>、(9)ホシザキ <6465>、(10)オプテクスG <6914>。

【大引け】

 日経平均は前日比19.58円(0.05%)安の3万8683.93円。TOPIXは前日比2.20(0.08%)安の2755.03。出来高は概算で13億4640万株。東証プライムの値上がり銘柄数は954、値下がり銘柄数は633となった。東証グロース250指数は621.64ポイント(9.11ポイント高)。

[2024年6月7日]


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