【経済】【クラファン】2026年IPO準備へ 治療法がない疾患のための創薬支援 ソシウム、6月9日募集開始
治療法がない疾患のための創薬支援を行うソシウム株式会社(東京都中央区)が、株式投資型クラウドファンディング(新株予約権型)による出資を募集します。申し込みは6月9日10時開始を予定しています。
「薬のない人に薬を、薬の効かない人に薬を」
(出典:FUNDINNO)
ソシウムは、国立研究開発法人産業技術総合研究所技術移転ベンチャーとして創業。堀本勝久代表は産総研で創薬分子プロファイリング研究センター副センター長を務めるなど、科学研究に30年以上従事してきました。
同社は「薬のない人に薬を、薬の効かない人に薬を」を掲げ、「アンメット・メディカル・ニーズ(治療法が見つかっていない疾患に対する医療ニーズ)」の克服に向けた創薬支援を行っており、以下の2事業を展開しています。
【受託解析】
製薬企業や医療機関などが有する創薬の問題解決を目指す。既にある疾患に有効性が見込まれているものの、エビデンスを強化したいなどのニーズや他の適応できる疾患を探したいというニーズに対応。
【シーズ(医薬品の元となる化合物)探索】
同社が創薬シーズを発見し、早期上市を目指す。中国の大学とのネットワークにより、迅速に治験を実施し、有効性を立証でき次第、国内外の製薬企業に導出する。
同社は「成長のための課題」「解決方法」として以下を挙げています。
【成長のための課題】
創薬の中でも治験フェーズは資金力が求められるといい、同社のキーパイプラインである筋萎縮性側索硬化症(ALS)治療薬も同様。現在、14種のパイプラインを有し、製薬企業やベンチャーキャピタルなどが興味を示すも決め手に欠ける状況。
【解決方法】
・中国の大学と連携し、現地医師主導による迅速な治験進行と有効性の立証
・創薬シーズ探索の精度を高めるべく、AIなどの先端技術を活用
・解析技術を用いた製品やシステムのリリースによる早期収益化
「資金調達を通じて、ALS領域のパイプライン導出を迅速に進めるためのブリッジとすると同時に、こうした希少疾患の存在、ひいてはアンメット・メディカル・ニーズという社会課題に目を向けていただくきっかけになればと考えております」(同社)
求められる「アンメット・メディカル・ニーズ」への対応
(出典:FUNDINNO)
同社によると、医療が進歩した現代でも、いまだ治療方法が見つかっていない、または現状の治療方法では患者に大きな負担が伴うなど、医療ニーズが満たされていないケースが数多く残されているそうです。
こうした「アンメット・メディカル・ニーズ」に対応しようと国内外で医薬品の開発が進んでいるものの、簡単には越えられないハードルが存在するといいます。
「医薬品の開発は創薬シーズ探索からスタートしますが、有効なシーズを発見できるかどうかは研究者の経験や勘に依存するため、何年要するか分からないというのが現状です」(同社)
創薬シーズ発見後はエビデンスを得るために治験へ進むものの、資金不足がネックに。治験参加者の安全性を最優先するため、保険や設備、対応する人材など慎重に準備を進める必要があるといいます。
「こうしたハードルから、日本においては約9~17年もの期間を要し、研究資金は数百億円ともされており、多くの創薬シーズが研究途中段階で断念しています」(同社)
市場の魅力・事業内容・ビジネスモデル・特徴
(出典:FUNDINNO)
アンメット・メディカル・ニーズは現在も数多く存在し、新型コロナウイルスのように突然現れることもあるそうです。
一方、医薬品開発の成功確率は年々低下し、難易度が上がっており、製薬業界においても、創薬プロセスを見直す機運が高まっているといいます。
「そうした中、AIをはじめとした先端技術への期待が高まっており、厚労省が掲げる医薬品産業政策においても、アカデミアやベンチャーの創薬シーズを積極的に導入することも重要、としています」(同社)
同社が研究を進めるALSの国内患者は2020年時点で、10万人あたり平均2.2人ですが、年々、増加傾向にあるそうです。
また、2030年に約10億米ドルの市場へと成長することが予測されており、ALSに対するさまざまな治療アプローチが模索されているといいます。
「昨年、国内最大手の製薬企業が、米バイオ企業が開発したALS治療薬候補のライセンスを最大870億円で取得するというニュースが話題となりました。弊社はこうしたポテンシャルを持ったマーケットの中で、顕在化したニーズに迅速に対応していきたいと考えています」(同社)
(出典:FUNDINNO)
同社は創薬プロセスの時間とコストを大幅に削減しようと、「ドラッグ・リポジショニング(既存薬再開発)」に着目した独自のソリューションを提供しています。
「ドラッグ・リポジショニング」とは、従来、ある疾患を対象に研究開発された医薬品・化合物が他の疾患に効果を示すことを発見することであり、創薬コスト・期間を大幅に削減できる可能性があるそうです。
「ドラッグ・リポジショニング」により、新薬開発に必要な期間を3~12年、費用を50~60%削減できるとの報告もあるといいます。
膨大な過去の研究データから、疾患と医薬品・化合物の最適なマッチングを探索するのは難しいものの、「既存薬の作用を分子レベルで捉える遺伝子発現情報解析技術と統計学やAIを組み合わせた独自メソッドによって、マッチング候補を網羅的かつ定量的に検証・解析することで精度を高めることが可能です」(同社)。
(出典:FUNDINNO)
同社は、分子レベルで疾患や既存薬のメカニズムを捉えることでパイプライン導出を効率化する「アンブレラ創薬」という独自のアプローチを確立しているといいます。
異なる疾患でも共通する分子メカニズムを解明し、1つの薬剤による複数疾患の薬効可能性を探索するそうです。
(出典:FUNDINNO)
主要顧客は国内外の大学病院や製薬企業、サプリメントや化粧品メーカーで、受託解析については豊富な解析技術と関連特許を用いて、設立以降、大手製薬企業や医療機関の創薬支援を行っています。
リン酸化解析技術に関しては、大手精密機器メーカーとの共同開発により、リン酸化自動計測機器の製品化が完成しており、同計測機器に解析システムをパッケージ化して提供する準備を進めています。
「シーズ探索においては、導出契約時や治験進捗による一時金及び、上市後は販売額に応じた収益金を得るモデルです。既にALS治療薬においては医師主導による治験開始を年内に控えており、キーパイプラインとなっています」(同社)
(出典:FUNDINNO)
早期導出を目指すシーズ探索事業では、中国の医療機関との共同研究体制による優位性を確立しているそうです。
四川大学華西病院は国家総合病院として重篤疾患治療の中心施設とされ、13年連続、中国のベスト病院ランキング2位を獲得しているといいます。
「また、日中政府機関による日中連携事業を通じて、南京医科大学との共同事業を推進しています。既存薬の新規適応疾患を弊社で発見し、同院での検証を行うという枠組みを構築するなど、迅速な創薬プロセス進行を可能にする基盤を有しています」(同社)
(出典:FUNDINNO)
同社は産総研技術移転ベンチャーとして、産総研保有の特許技術の実施権を保有。独自のドラッグ・リポジショニングを支える遺伝子発現情報解析や薬剤探索方法など4件の特許を取得済みで、治療薬などに関する出願中の特許9件を有しているそうです。
(出典:FUNDINNO)
国内製薬業界とのネットワークも事業推進力の源泉だといい、今年2月に富士フィルム富山化学との研究協力契約及び研究支援包括契約を締結。「同社から提供される化合物の適応疾患を弊社が探索することで、新規適応疾患に対する開発を幅広く進めることが可能になると考えています」(ソシウム)。
今後の成長に向けて
(1)2026年よりIPO準備開始、2029年IPOを計画
(出典:FUNDINNO)
(2)今後の展開
(出典:FUNDINNO)
抗がん剤の開発などで注目されるリン酸化解析技術を用いた自動解析機器及び解析システムによるサービス開始を年内に予定しています。
「既に、米国の開発パートナーによる顧客調査やマーケット調査を実施するなど、サービス開始準備を進めている段階で、まずは大学や製薬企業の研究部門へのサービス開始を想定しています。中国でも、共同研究実績のある大学など既存のネットワークからアプローチしていきたいと考えています」(同社)
受託解析のノウハウをソフトウェアへと移行することで、SaaS(Software as a Service)での提供を予定。過去の研究データベースから、対象疾患に対して有効性が期待される既存医薬品や化合物を簡単に探す機能を有し、創薬や既存薬のエビデンス強化を求める製薬企業、医療機関等に提供する予定です。
「弊社がこれまでに行ってきた研究成果に加え、一般公開されている過去研究をインプットしたデータベースに独自の数理アルゴリズムを用いることで、高精度な検索、結果出力を可能にしていきたいと考えています」(同社)
同社が有する導出パイプラインの中でも、最もフェーズが進むALS治療薬「SO‐002」の治験が控えているといい、用途特許の国際出願が完了。中国・日本への移行を申請し、今期、治験開始予定です。
「良好な治験結果をもとにPoCを取得し、製薬企業とのパートナー契約(導出)を前向きに進めることを考えています」(同社)
(3)2029年に受託解析案件数年間72件を計画
(出典:FUNDINNO)
株主構成
同社は、以下の国立機関より出資を受けています。
・国立研究開発法人産業技術総合研究所(産総研)
類似上場企業(業態やサービス・製品などで類似性の見られる企業)
・Veritas In Silico <130A> [東証G]
・ジーエヌアイグループ <2160> [東証G]
・カルナバイオサイエンス <4572> [東証G]
・キャンバス <4575> [東証G]
・ラクオリア創薬 <4579> [東証G]
発行者・募集情報
■募集新株予約権の発行者の商号及び住所、資本金等
ソシウム株式会社
東京都中央区日本橋兜町17番1号日本橋ロイヤルプラザ706
資本金:94,998,000円(2024年5月1日現在)
発行済株式総数:120,240株(同)
発行可能株式総数:300,000株
設立日:2017年9月19日
決算日:3月31日
■本新株予約権の発行者の代表者
代表取締役 堀本勝久
■本新株予約権の数(以下の個数を上限とする)
9,999個
■本新株予約権の払込金額
1個あたり 10,000円
■投資金額のコース及び個数
90,000円コース(9個)
180,000円コース(18個)
270,000円コース(27個)
360,000円コース(36個)
450,000円コース(45個)
900,000円コース(90個)
1,800,000円コース(180個)
2,700,000円コース(270個)
3,600,000円コース(360個)
4,500,000円コース(450個)
9,000,000円コース(900個)
※特定投資家口座以外からの申し込みの場合、450,000円コース(45個)までしか申し込みできない。特定投資家口座からの申し込みの場合、9,000,000円コース(900個)を上限とする。
■申込期間
2024年6月9日~6月20日
■目標募集額
9,990,000円(上限募集額 99,990,000円)
※特定投資家口座全体からの申し込みの上限は79,992,000円とする。
■払込期日
2024年7月16日
■資金使途
・目標募集額達成時の資金使途内訳
調達額999万円を以下の目的に充てる予定。
研究開発費 779万円
手数料 219万円
・上限募集額達成時の資金使途内訳
上記に追加し、調達額9,000万円(目標募集額999万円と上限募集額9,999万円との差額)を以下の目的に充てる予定。
研究開発費 6,300万円
広告宣伝費 720万円
手数料 1,980万円
■連絡先
ソシウム株式会社
電話番号:03-6889-7996
メールアドレス:contact@socium.co.jp
※本株式投資型クラウドファンディングの詳細については、FUNDINNOの下記ページをご覧ください。
▼〈2026年IPO準備開始〉産総研発のAI創薬ベンチャーが登場。難病の薬をつくる「ソシウム」
株探ニュース
・ | 新株予約権型 |
・ | 目標募集額:999万円、上限募集額:9999万円 |
・ | 事業会社/CVC出資実績あり |
・ | エンジェル出資実績あり |
・ | 類似上場企業:Veritas In Silico <130A> [東証G]、ジーエヌアイグループ <2160> [東証G]、カルナバイオサイエンス <4572> [東証G]、キャンバス <4575> [東証G]、ラクオリア創薬 <4579> [東証G] |
「薬のない人に薬を、薬の効かない人に薬を」
(出典:FUNDINNO)
ソシウムは、国立研究開発法人産業技術総合研究所技術移転ベンチャーとして創業。堀本勝久代表は産総研で創薬分子プロファイリング研究センター副センター長を務めるなど、科学研究に30年以上従事してきました。
同社は「薬のない人に薬を、薬の効かない人に薬を」を掲げ、「アンメット・メディカル・ニーズ(治療法が見つかっていない疾患に対する医療ニーズ)」の克服に向けた創薬支援を行っており、以下の2事業を展開しています。
【受託解析】
製薬企業や医療機関などが有する創薬の問題解決を目指す。既にある疾患に有効性が見込まれているものの、エビデンスを強化したいなどのニーズや他の適応できる疾患を探したいというニーズに対応。
【シーズ(医薬品の元となる化合物)探索】
同社が創薬シーズを発見し、早期上市を目指す。中国の大学とのネットワークにより、迅速に治験を実施し、有効性を立証でき次第、国内外の製薬企業に導出する。
同社は「成長のための課題」「解決方法」として以下を挙げています。
【成長のための課題】
創薬の中でも治験フェーズは資金力が求められるといい、同社のキーパイプラインである筋萎縮性側索硬化症(ALS)治療薬も同様。現在、14種のパイプラインを有し、製薬企業やベンチャーキャピタルなどが興味を示すも決め手に欠ける状況。
【解決方法】
・中国の大学と連携し、現地医師主導による迅速な治験進行と有効性の立証
・創薬シーズ探索の精度を高めるべく、AIなどの先端技術を活用
・解析技術を用いた製品やシステムのリリースによる早期収益化
「資金調達を通じて、ALS領域のパイプライン導出を迅速に進めるためのブリッジとすると同時に、こうした希少疾患の存在、ひいてはアンメット・メディカル・ニーズという社会課題に目を向けていただくきっかけになればと考えております」(同社)
求められる「アンメット・メディカル・ニーズ」への対応
(出典:FUNDINNO)
同社によると、医療が進歩した現代でも、いまだ治療方法が見つかっていない、または現状の治療方法では患者に大きな負担が伴うなど、医療ニーズが満たされていないケースが数多く残されているそうです。
こうした「アンメット・メディカル・ニーズ」に対応しようと国内外で医薬品の開発が進んでいるものの、簡単には越えられないハードルが存在するといいます。
「医薬品の開発は創薬シーズ探索からスタートしますが、有効なシーズを発見できるかどうかは研究者の経験や勘に依存するため、何年要するか分からないというのが現状です」(同社)
創薬シーズ発見後はエビデンスを得るために治験へ進むものの、資金不足がネックに。治験参加者の安全性を最優先するため、保険や設備、対応する人材など慎重に準備を進める必要があるといいます。
「こうしたハードルから、日本においては約9~17年もの期間を要し、研究資金は数百億円ともされており、多くの創薬シーズが研究途中段階で断念しています」(同社)
市場の魅力・事業内容・ビジネスモデル・特徴
(出典:FUNDINNO)
アンメット・メディカル・ニーズは現在も数多く存在し、新型コロナウイルスのように突然現れることもあるそうです。
一方、医薬品開発の成功確率は年々低下し、難易度が上がっており、製薬業界においても、創薬プロセスを見直す機運が高まっているといいます。
「そうした中、AIをはじめとした先端技術への期待が高まっており、厚労省が掲げる医薬品産業政策においても、アカデミアやベンチャーの創薬シーズを積極的に導入することも重要、としています」(同社)
同社が研究を進めるALSの国内患者は2020年時点で、10万人あたり平均2.2人ですが、年々、増加傾向にあるそうです。
また、2030年に約10億米ドルの市場へと成長することが予測されており、ALSに対するさまざまな治療アプローチが模索されているといいます。
「昨年、国内最大手の製薬企業が、米バイオ企業が開発したALS治療薬候補のライセンスを最大870億円で取得するというニュースが話題となりました。弊社はこうしたポテンシャルを持ったマーケットの中で、顕在化したニーズに迅速に対応していきたいと考えています」(同社)
(出典:FUNDINNO)
同社は創薬プロセスの時間とコストを大幅に削減しようと、「ドラッグ・リポジショニング(既存薬再開発)」に着目した独自のソリューションを提供しています。
「ドラッグ・リポジショニング」とは、従来、ある疾患を対象に研究開発された医薬品・化合物が他の疾患に効果を示すことを発見することであり、創薬コスト・期間を大幅に削減できる可能性があるそうです。
「ドラッグ・リポジショニング」により、新薬開発に必要な期間を3~12年、費用を50~60%削減できるとの報告もあるといいます。
膨大な過去の研究データから、疾患と医薬品・化合物の最適なマッチングを探索するのは難しいものの、「既存薬の作用を分子レベルで捉える遺伝子発現情報解析技術と統計学やAIを組み合わせた独自メソッドによって、マッチング候補を網羅的かつ定量的に検証・解析することで精度を高めることが可能です」(同社)。
(出典:FUNDINNO)
同社は、分子レベルで疾患や既存薬のメカニズムを捉えることでパイプライン導出を効率化する「アンブレラ創薬」という独自のアプローチを確立しているといいます。
異なる疾患でも共通する分子メカニズムを解明し、1つの薬剤による複数疾患の薬効可能性を探索するそうです。
(出典:FUNDINNO)
主要顧客は国内外の大学病院や製薬企業、サプリメントや化粧品メーカーで、受託解析については豊富な解析技術と関連特許を用いて、設立以降、大手製薬企業や医療機関の創薬支援を行っています。
リン酸化解析技術に関しては、大手精密機器メーカーとの共同開発により、リン酸化自動計測機器の製品化が完成しており、同計測機器に解析システムをパッケージ化して提供する準備を進めています。
「シーズ探索においては、導出契約時や治験進捗による一時金及び、上市後は販売額に応じた収益金を得るモデルです。既にALS治療薬においては医師主導による治験開始を年内に控えており、キーパイプラインとなっています」(同社)
(出典:FUNDINNO)
早期導出を目指すシーズ探索事業では、中国の医療機関との共同研究体制による優位性を確立しているそうです。
四川大学華西病院は国家総合病院として重篤疾患治療の中心施設とされ、13年連続、中国のベスト病院ランキング2位を獲得しているといいます。
「また、日中政府機関による日中連携事業を通じて、南京医科大学との共同事業を推進しています。既存薬の新規適応疾患を弊社で発見し、同院での検証を行うという枠組みを構築するなど、迅速な創薬プロセス進行を可能にする基盤を有しています」(同社)
(出典:FUNDINNO)
同社は産総研技術移転ベンチャーとして、産総研保有の特許技術の実施権を保有。独自のドラッグ・リポジショニングを支える遺伝子発現情報解析や薬剤探索方法など4件の特許を取得済みで、治療薬などに関する出願中の特許9件を有しているそうです。
(出典:FUNDINNO)
国内製薬業界とのネットワークも事業推進力の源泉だといい、今年2月に富士フィルム富山化学との研究協力契約及び研究支援包括契約を締結。「同社から提供される化合物の適応疾患を弊社が探索することで、新規適応疾患に対する開発を幅広く進めることが可能になると考えています」(ソシウム)。
今後の成長に向けて
(1)2026年よりIPO準備開始、2029年IPOを計画
(出典:FUNDINNO)
(2)今後の展開
(出典:FUNDINNO)
抗がん剤の開発などで注目されるリン酸化解析技術を用いた自動解析機器及び解析システムによるサービス開始を年内に予定しています。
「既に、米国の開発パートナーによる顧客調査やマーケット調査を実施するなど、サービス開始準備を進めている段階で、まずは大学や製薬企業の研究部門へのサービス開始を想定しています。中国でも、共同研究実績のある大学など既存のネットワークからアプローチしていきたいと考えています」(同社)
受託解析のノウハウをソフトウェアへと移行することで、SaaS(Software as a Service)での提供を予定。過去の研究データベースから、対象疾患に対して有効性が期待される既存医薬品や化合物を簡単に探す機能を有し、創薬や既存薬のエビデンス強化を求める製薬企業、医療機関等に提供する予定です。
「弊社がこれまでに行ってきた研究成果に加え、一般公開されている過去研究をインプットしたデータベースに独自の数理アルゴリズムを用いることで、高精度な検索、結果出力を可能にしていきたいと考えています」(同社)
同社が有する導出パイプラインの中でも、最もフェーズが進むALS治療薬「SO‐002」の治験が控えているといい、用途特許の国際出願が完了。中国・日本への移行を申請し、今期、治験開始予定です。
「良好な治験結果をもとにPoCを取得し、製薬企業とのパートナー契約(導出)を前向きに進めることを考えています」(同社)
(3)2029年に受託解析案件数年間72件を計画
(出典:FUNDINNO)
株主構成
同社は、以下の国立機関より出資を受けています。
・国立研究開発法人産業技術総合研究所(産総研)
類似上場企業(業態やサービス・製品などで類似性の見られる企業)
・Veritas In Silico <130A> [東証G]
・ジーエヌアイグループ <2160> [東証G]
・カルナバイオサイエンス <4572> [東証G]
・キャンバス <4575> [東証G]
・ラクオリア創薬 <4579> [東証G]
発行者・募集情報
■募集新株予約権の発行者の商号及び住所、資本金等
ソシウム株式会社
東京都中央区日本橋兜町17番1号日本橋ロイヤルプラザ706
資本金:94,998,000円(2024年5月1日現在)
発行済株式総数:120,240株(同)
発行可能株式総数:300,000株
設立日:2017年9月19日
決算日:3月31日
■本新株予約権の発行者の代表者
代表取締役 堀本勝久
■本新株予約権の数(以下の個数を上限とする)
9,999個
■本新株予約権の払込金額
1個あたり 10,000円
■投資金額のコース及び個数
90,000円コース(9個)
180,000円コース(18個)
270,000円コース(27個)
360,000円コース(36個)
450,000円コース(45個)
900,000円コース(90個)
1,800,000円コース(180個)
2,700,000円コース(270個)
3,600,000円コース(360個)
4,500,000円コース(450個)
9,000,000円コース(900個)
※特定投資家口座以外からの申し込みの場合、450,000円コース(45個)までしか申し込みできない。特定投資家口座からの申し込みの場合、9,000,000円コース(900個)を上限とする。
■申込期間
2024年6月9日~6月20日
■目標募集額
9,990,000円(上限募集額 99,990,000円)
※特定投資家口座全体からの申し込みの上限は79,992,000円とする。
■払込期日
2024年7月16日
■資金使途
・目標募集額達成時の資金使途内訳
調達額999万円を以下の目的に充てる予定。
研究開発費 779万円
手数料 219万円
・上限募集額達成時の資金使途内訳
上記に追加し、調達額9,000万円(目標募集額999万円と上限募集額9,999万円との差額)を以下の目的に充てる予定。
研究開発費 6,300万円
広告宣伝費 720万円
手数料 1,980万円
■連絡先
ソシウム株式会社
電話番号:03-6889-7996
メールアドレス:contact@socium.co.jp
※本株式投資型クラウドファンディングの詳細については、FUNDINNOの下記ページをご覧ください。
▼〈2026年IPO準備開始〉産総研発のAI創薬ベンチャーが登場。難病の薬をつくる「ソシウム」
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