【経済】【クラファン・優待】前回2910万円調達 毛髪からミネラル量を計測→健康管理 ノビアス、6月4日募集開始
毛髪から必須ミネラル量を計測するサービスを展開する株式会社ノビアス(大阪市住吉区)が、株式投資型クラウドファンディング(普通株式型)による出資を募集します。申し込みは6月4日19時30分開始を予定しています。
※「みなし時価総額」はミンカブ編集部が「発行済み株式数×募集株式の払込金額」により試算
毛髪から必須ミネラル量を計測、健康管理をサポート
(出典:FUNDINNO)
ノビアスの井上史之代表は神戸商船大学(現神戸大学)在学中に起業、卒業後は大阪産業局で、産業振興に向けた行政サービスの企画に携わってきました。その後、家業の事業再生から売却までを経験し、2018年、大阪公立大学での研究成果の社会実装を目指すため、同社を設立しました。
(出典:FUNDINNO)
同社は大阪公立大学発のヘルスケアベンチャーとして、数本の毛髪から体内の必須ミネラル量を計測し、健康管理をサポートする「MINE(マイン)」を提供しています。
同社の検査技術は従来の方法と比べて、手軽・迅速・安価な点が高く評価され、サンスターから検査事業の受託や、大手美容チェーンや保険会社が提供する毛髪検査へのサービス提供も行っています。
また、三菱総合研究所が主催するオープンイノベーション「ICF Business Acceleration Program2023」で最優秀賞を受賞、アジア最大級のカンファレンス「イノベーションリーダーズサミット」ではアストラゼネカから協業候補に選出されています。
2023年12月からは大手ペット保険会社と提携し、ペット向けの水銀検査キット「MerQ(メルキュー)」の提供も開始。
「これらのサービスを通して、ヒトや動物の健康増進を図る機会を提供し、予防医療の普及に貢献していきたいと考えています。今後は、検査で得られるビッグデータをもとに、食事や保険、医療やマーケティングまでサポートする企業への成長を目指しています」(同社)
ノビアスは「成長のための課題」「解決方法」として以下を挙げています。
【成長のための課題】
・毛髪検査サービスの認知度拡大
・事業拡大に向けた企業との連携強化
【解決方法】
・世界的ヘルスケアメーカーとのOEM共同開発による認知獲得
・同業他社を競合とは捉えず、ともに市場拡大を狙うパートナーしてさまざまな形で提携
前回からの進捗
(出典:FUNDINNO)
同社の「MINE」は、美容サロンなどの販売チャネルを用いて、自社販売を拡大していく計画でしたが、販売拡大に苦戦。その結果、前回計画した売上やKPIは未達となっています。
そこで、他社が提供する毛髪検査を受託する形でOEM事業を開始し、毛髪検査市場で最大シェアの企業や大手保険会社との提携が実現、2024年3月末の毛髪検査回数は2960回と前年度比1.8倍以上に増加しています。
「背景として、弊社検査方法が従来の方法と比べても精度に問題がなく、さらに、迅速かつコストが抑えられる点により、OEM案件が伸びたためです。今後もOEM案件の獲得に注力していくことで、売上の基盤を作っていきたいと考えています」(同社)
2023年12月にペット向け水銀チェックサービス「MerQ」の提供を開始、ペット産業が拡大する中、猫が抱える潜在的なリスクである「水銀」に着目し、水銀をリスク評価する技術を開発しています。
水銀は健康リスクを高める一方、動物病院でも測定できないため、ペットの寿命増進に貢献しようと大手ペット保険会社との提携により、検査を基軸にプレミアムフード展開や保険商品の開発も視野に多角化を図る計画です。
2024年7月、三菱総合研究所が実施する社内健康イベントへの出展も決まっており、こうした実績をもとに健康経営に取り組む企業へのPRも進めていきたいとしています。
「三菱総合研究所は医薬品企業や大手治験会社と提携し、弊社が医療業界に進出することを念頭にエビデンスを作るための支援体制が組成されました。弊社の毛髪検査サービスが医薬品としての認定を受けることで、メディカル領域への展開も視野に、次のステージへ成長する足がかりとなることが期待されます」(同社)
適量摂取が難しい「ミネラル」
(出典:FUNDINNO)
健康維持に必要なカルシウムや鉄などの「ミネラル」は、血液や骨のもとになる欠かせない栄養素である一方、体内で作り出すことができないため、食べ物やサプリメントから意識的に摂取する必要があるそうです。
ミネラルは適量摂取が難しく、不足すると便秘や肌荒れなどの体調不良を引き起こし、深刻な場合は心臓疾患や糖尿病といった疾病の原因に。一方、ミネラルを取りすぎると、過剰症や中毒を引き起こしてしまうため、バランスよく摂取することが重要だといいます。
(出典:FUNDINNO)
代表的なミネラル量の計測方法は毛髪や血液、尿による検査だといいます。
毛髪以外の血液や尿などの検体では変動が激しく、検査直前の一時的な情報しか取得することができず、また、従来の毛髪検査は設備コストや専門的な知識が必要だったそうです。
「弊社の毛髪分析はおおむね1カ月の平均的なデータを取得するため、日常的な食生活の栄養過不足を評価することが可能です。しかし、ユーザーの心身ストレスや検体採取の手間がかかり、なかなか導入が進みませんでした」(同社)
市場の魅力・事業内容・ビジネスモデル・特徴
(出典:FUNDINNO)
同社によると「未病」関連ビジネスは年々市場が拡大、公的保険外のヘルスケア産業の市場規模は、2025年に約33兆円(2016年度比約8兆円増)まで拡大する見込みだといいます。
未病ビジネスの代表が「健康診断・管理」ですが、一般的には血液や尿、レントゲンなどの専門機器を用いた検査が主流であり、「これらは直前の食事などに影響される可能性や、日々、手軽に行える検査ではないため、日常から管理を行うという点では欠点もあります」(同社)。
そうした中、痛みや人手を伴わず、過去から現在までの正確な情報を計測できる点で「毛髪」を使った検査が世界的に注目を集めているそうです。
(出典:FUNDINNO)
同社は、従来120本必要だった毛髪検査を根底からアップデートし、数本の毛髪からミネラル量を可視化する技術を用いて、ヘルスチェックサービスを提供しています。
同社のコア技術は、辻幸一・大阪公立大学教授(同社技術顧問)の微量元素分析方法を応用して独自開発したテクノロジーにより、簡易的かつ安価に検査することができ、ユーザー自ら日常的に健康診断できるソリューションです。
「体内のミネラル量は日々変化しているので、まずは自分の状態を定量的に把握することが健康維持管理に必要であると考えています」(同社)
同社は、数本の毛髪から体内のミネラル量を可視化するサービスを提供しています。
【ヒト向けサービス「MINE」】
(出典:FUNDINNO)
ミネラルの過不足を把握することで、「何をどれだけ摂取すべきか」について手軽に判断できるようになるといい、現在は自社ブランド商品の販売だけでなく、大手ヘルスケア企業やサプリメントメーカーなどから毛髪検査サービスのOEM開発を受託しています。
【動物向けサービス「MerQ」】
(出典:FUNDINNO)
同社は2023年12月、猫の健康を願う飼い主向けに水銀検査キット「MerQ」をローンチ、少量のペットの毛を検体に体内の水銀量を分析することができるそうです。
「同サービスは、大手ペット保険会社やペットフード企業との提携を通して、スピード感を持って普及させていきたいと考えています」(同社)
(出典:FUNDINNO)
直近は三菱総合研究所や臨床検査機関などパートナー企業との提携により、BtoBでのニーズが増加、現在は毛髪検査サービスを受託するOEM事業が売上比率として最も大きく成長しており、今後もBtoBtoCで販路を拡大する計画です。
BtoCでは、美容クリニックやサロンなどへの代理店販売や自社ECサイトでの直販を行っており、「MerQ」はECサイトでの直販や大手ペット保険会社を通じて、同社の保険加入者への販売を増やしていく予定です。
(出典:FUNDINNO)
ノビアスの毛髪検査サービスは「手軽」「迅速」「安価」に検査・分析ができる点が特徴だといい、辻教授による研究成果をもとに開発しており、これまで120本程度の毛髪が必要だった検査が、数本で可能になったそうです。
価格も半分以下に抑えることができるため、ユーザーは心身や金銭的負担をほとんど感じずに健康レベルを可視化できるといいます。
「『病気を未然に防ぐためには日々の健康管理が重要である』と多くの人が理解しているにもかかわらず、行動に移せない人が大半です。その点、従来の方法をアップデートした検査の簡素化は弊社の目指す『行動変容』において特に重要であると考えています」(同社)
今後の成長に向けて
(1)2027年IPO準備開始
(出典:FUNDINNO)
(2)短期計画
同社は検査回数を主要KPIとしており、「予防医療」の観点で毛髪検査の普及を目指しています。今後も継続して、検査サービスを提供する事業やフェムテック領域の企業との提携によるOEM受託を通じて、数値目標の達成にコミットしていく予定です。
「将来的には体の状態を測るだけではなく、測定結果に応じた食生活のアドバイスやサプリメントの提供など『改善』につながるソリューションを提供していく計画です」(同社)
(3)中長期計画
(出典:FUNDINNO)
長期的な構想については、インバウンド観光客向けにサービスを提供しつつ、海外展開をしていきたい考えです。
また、検査結果を通して蓄積されるビッグデータを活用して、疾患の早期検知や予後管理に有用な遺伝子情報などを探索し、医療業界への貢献を目指しています。
「三菱総合研究所との提携によるエビデンス作りと併せて、メディカル領域に本気で挑戦していきます。弊社は2030年のIPO実現を目指しており、引き続き、企業価値向上に取り組んでまいります」(同社)
(4)2030年に約23万回の毛髪検査回数を計画
(出典:FUNDINNO)
株主構成
同社は、以下のVCなどから出資を受けています。
・おおさか創業投資事業有限責任組合(フューチャーベンチャーキャピタル株式会社)
類似上場企業(業態やサービス・製品などで類似性の見られる企業)
・サスメド <4263> [東証G]
・Welby <4438> [東証G]
・マーソ <5619> [東証G]
・メンタルヘルステクノロジーズ <9218> [東証G]
・ジェイフロンティア <2934> [東証G]
株主優待
(出典:FUNDINNO)
【基準日】
毎年10月末日
【優待内容】
同社検査サービスを無償、または割引価格で提供。
・20株未満:同社商品を50%オフで提供
・20~30株:同社商品を1回分提供
・31株以上:同2回分提供
【申し込み方法】
・20株未満保有の人は、同社商品販売サイトで利用できるクーポンコードを入力する。
・20株以上保有の人は、別途、申し込みの案内をIRで行う。
【注意事項】
・1人、1年に1回限りの優待。31株以上保有の人は1年に2回までとする。
・優待内容は今期(2025年3月期)の内容。
・優待内容は変更や廃止になる場合もある。
発行者・募集情報
■募集株式の発行者の商号及び住所、資本金等
株式会社ノビアス
大阪市住吉区杉本三丁目3番138号大阪市立大学インキュベータ
資本金:21,050,000円(2024年4月22日現在)
発行済株式総数:47,010株(同)
発行可能株式総数:400,000株
設立日:2018年4月16日
決算日:3月31日
※2024年5月30日を効力発生日として、株式発行に伴う発行済株式総数の変更、新株予約権の発行をしており登記申請中。
■募集株式の発行者の代表者
代表取締役 井上史之
■募集株式の種類及び数(上限)
普通株式 1,200株
■募集株式の払込金額
1株あたり 50,000円
■資金使途
・目標募集額達成時の資金使途内訳
調達額1,350万円を以下の目的に充てる予定。
営業人件費 567万円
広告宣伝費 560万円
手数料 222万円
・上限募集額達成時の資金使途内訳
上記に追加し、調達額4,650万円(目標募集額1,350万円と上限募集額6,000万円との差額)を以下の目的に充てる予定。
営業人件費 1,472万円
広告宣伝費 1,400万円
共同研究費 1,010万円
手数料 767万円
■投資金額のコース及び株数
100,000円コース(2株)
200,000円コース(4株)
300,000円コース(6株)
400,000円コース(8株)
500,000円コース(10株)
1,000,000円コース(20株)
2,000,000円コース(40株)
3,000,000円コース(60株)
4,000,000円コース(80株)
5,000,000円コース(100株)
10,000,000円コース(200株)
※特定投資家口座以外からの申し込みの場合、500,000円コース(10株)までしか申し込みできない。特定投資家口座からの申し込みの場合、10,000,000円コース(200株)を上限とする。
■申込期間
2024年6月4日~6月17日
■目標募集額
13,500,000円(上限募集額 60,000,000円)
※特定投資家口座全体からの申し込みの上限は48,000,000円とする。
■払込期日
2024年7月10日
■連絡先
株式会社ノビアス
電話番号:06-6123-7717
メールアドレス:info@nobias.co.jp
※本株式投資型クラウドファンディングの詳細については、FUNDINNOの下記ページをご覧ください。
▼〈三菱総研と提携〉数本の毛髪で体内環境を分析する注目の大学発ディープテック。上場企業やペットにまで利用拡大中「ノビアス」
株探ニュース
・ | 普通株式型 |
・ | 目標募集額:1350万円、上限募集額:6000万円 |
・ | VC出資実績あり |
・ | 2回目(1回目は2910万円調達) |
・ | 株主優待あり:同社検査サービスを無償、または割引価格で提供 |
・ | みなし時価総額:23億5050万円 |
・ | 類似上場企業:サスメド <4263> [東証G]、Welby <4438> [東証G]、マーソ <5619> [東証G]、メンタルヘルステクノロジーズ <9218> [東証G]、ジェイフロンティア <2934> [東証G] |
毛髪から必須ミネラル量を計測、健康管理をサポート
(出典:FUNDINNO)
ノビアスの井上史之代表は神戸商船大学(現神戸大学)在学中に起業、卒業後は大阪産業局で、産業振興に向けた行政サービスの企画に携わってきました。その後、家業の事業再生から売却までを経験し、2018年、大阪公立大学での研究成果の社会実装を目指すため、同社を設立しました。
(出典:FUNDINNO)
同社は大阪公立大学発のヘルスケアベンチャーとして、数本の毛髪から体内の必須ミネラル量を計測し、健康管理をサポートする「MINE(マイン)」を提供しています。
同社の検査技術は従来の方法と比べて、手軽・迅速・安価な点が高く評価され、サンスターから検査事業の受託や、大手美容チェーンや保険会社が提供する毛髪検査へのサービス提供も行っています。
また、三菱総合研究所が主催するオープンイノベーション「ICF Business Acceleration Program2023」で最優秀賞を受賞、アジア最大級のカンファレンス「イノベーションリーダーズサミット」ではアストラゼネカから協業候補に選出されています。
2023年12月からは大手ペット保険会社と提携し、ペット向けの水銀検査キット「MerQ(メルキュー)」の提供も開始。
「これらのサービスを通して、ヒトや動物の健康増進を図る機会を提供し、予防医療の普及に貢献していきたいと考えています。今後は、検査で得られるビッグデータをもとに、食事や保険、医療やマーケティングまでサポートする企業への成長を目指しています」(同社)
ノビアスは「成長のための課題」「解決方法」として以下を挙げています。
【成長のための課題】
・毛髪検査サービスの認知度拡大
・事業拡大に向けた企業との連携強化
【解決方法】
・世界的ヘルスケアメーカーとのOEM共同開発による認知獲得
・同業他社を競合とは捉えず、ともに市場拡大を狙うパートナーしてさまざまな形で提携
前回からの進捗
(出典:FUNDINNO)
同社の「MINE」は、美容サロンなどの販売チャネルを用いて、自社販売を拡大していく計画でしたが、販売拡大に苦戦。その結果、前回計画した売上やKPIは未達となっています。
そこで、他社が提供する毛髪検査を受託する形でOEM事業を開始し、毛髪検査市場で最大シェアの企業や大手保険会社との提携が実現、2024年3月末の毛髪検査回数は2960回と前年度比1.8倍以上に増加しています。
「背景として、弊社検査方法が従来の方法と比べても精度に問題がなく、さらに、迅速かつコストが抑えられる点により、OEM案件が伸びたためです。今後もOEM案件の獲得に注力していくことで、売上の基盤を作っていきたいと考えています」(同社)
2023年12月にペット向け水銀チェックサービス「MerQ」の提供を開始、ペット産業が拡大する中、猫が抱える潜在的なリスクである「水銀」に着目し、水銀をリスク評価する技術を開発しています。
水銀は健康リスクを高める一方、動物病院でも測定できないため、ペットの寿命増進に貢献しようと大手ペット保険会社との提携により、検査を基軸にプレミアムフード展開や保険商品の開発も視野に多角化を図る計画です。
2024年7月、三菱総合研究所が実施する社内健康イベントへの出展も決まっており、こうした実績をもとに健康経営に取り組む企業へのPRも進めていきたいとしています。
「三菱総合研究所は医薬品企業や大手治験会社と提携し、弊社が医療業界に進出することを念頭にエビデンスを作るための支援体制が組成されました。弊社の毛髪検査サービスが医薬品としての認定を受けることで、メディカル領域への展開も視野に、次のステージへ成長する足がかりとなることが期待されます」(同社)
適量摂取が難しい「ミネラル」
(出典:FUNDINNO)
健康維持に必要なカルシウムや鉄などの「ミネラル」は、血液や骨のもとになる欠かせない栄養素である一方、体内で作り出すことができないため、食べ物やサプリメントから意識的に摂取する必要があるそうです。
ミネラルは適量摂取が難しく、不足すると便秘や肌荒れなどの体調不良を引き起こし、深刻な場合は心臓疾患や糖尿病といった疾病の原因に。一方、ミネラルを取りすぎると、過剰症や中毒を引き起こしてしまうため、バランスよく摂取することが重要だといいます。
(出典:FUNDINNO)
代表的なミネラル量の計測方法は毛髪や血液、尿による検査だといいます。
毛髪以外の血液や尿などの検体では変動が激しく、検査直前の一時的な情報しか取得することができず、また、従来の毛髪検査は設備コストや専門的な知識が必要だったそうです。
「弊社の毛髪分析はおおむね1カ月の平均的なデータを取得するため、日常的な食生活の栄養過不足を評価することが可能です。しかし、ユーザーの心身ストレスや検体採取の手間がかかり、なかなか導入が進みませんでした」(同社)
市場の魅力・事業内容・ビジネスモデル・特徴
(出典:FUNDINNO)
同社によると「未病」関連ビジネスは年々市場が拡大、公的保険外のヘルスケア産業の市場規模は、2025年に約33兆円(2016年度比約8兆円増)まで拡大する見込みだといいます。
未病ビジネスの代表が「健康診断・管理」ですが、一般的には血液や尿、レントゲンなどの専門機器を用いた検査が主流であり、「これらは直前の食事などに影響される可能性や、日々、手軽に行える検査ではないため、日常から管理を行うという点では欠点もあります」(同社)。
そうした中、痛みや人手を伴わず、過去から現在までの正確な情報を計測できる点で「毛髪」を使った検査が世界的に注目を集めているそうです。
(出典:FUNDINNO)
同社は、従来120本必要だった毛髪検査を根底からアップデートし、数本の毛髪からミネラル量を可視化する技術を用いて、ヘルスチェックサービスを提供しています。
同社のコア技術は、辻幸一・大阪公立大学教授(同社技術顧問)の微量元素分析方法を応用して独自開発したテクノロジーにより、簡易的かつ安価に検査することができ、ユーザー自ら日常的に健康診断できるソリューションです。
「体内のミネラル量は日々変化しているので、まずは自分の状態を定量的に把握することが健康維持管理に必要であると考えています」(同社)
同社は、数本の毛髪から体内のミネラル量を可視化するサービスを提供しています。
【ヒト向けサービス「MINE」】
(出典:FUNDINNO)
ミネラルの過不足を把握することで、「何をどれだけ摂取すべきか」について手軽に判断できるようになるといい、現在は自社ブランド商品の販売だけでなく、大手ヘルスケア企業やサプリメントメーカーなどから毛髪検査サービスのOEM開発を受託しています。
【動物向けサービス「MerQ」】
(出典:FUNDINNO)
同社は2023年12月、猫の健康を願う飼い主向けに水銀検査キット「MerQ」をローンチ、少量のペットの毛を検体に体内の水銀量を分析することができるそうです。
「同サービスは、大手ペット保険会社やペットフード企業との提携を通して、スピード感を持って普及させていきたいと考えています」(同社)
(出典:FUNDINNO)
直近は三菱総合研究所や臨床検査機関などパートナー企業との提携により、BtoBでのニーズが増加、現在は毛髪検査サービスを受託するOEM事業が売上比率として最も大きく成長しており、今後もBtoBtoCで販路を拡大する計画です。
BtoCでは、美容クリニックやサロンなどへの代理店販売や自社ECサイトでの直販を行っており、「MerQ」はECサイトでの直販や大手ペット保険会社を通じて、同社の保険加入者への販売を増やしていく予定です。
(出典:FUNDINNO)
ノビアスの毛髪検査サービスは「手軽」「迅速」「安価」に検査・分析ができる点が特徴だといい、辻教授による研究成果をもとに開発しており、これまで120本程度の毛髪が必要だった検査が、数本で可能になったそうです。
価格も半分以下に抑えることができるため、ユーザーは心身や金銭的負担をほとんど感じずに健康レベルを可視化できるといいます。
「『病気を未然に防ぐためには日々の健康管理が重要である』と多くの人が理解しているにもかかわらず、行動に移せない人が大半です。その点、従来の方法をアップデートした検査の簡素化は弊社の目指す『行動変容』において特に重要であると考えています」(同社)
今後の成長に向けて
(1)2027年IPO準備開始
(出典:FUNDINNO)
(2)短期計画
同社は検査回数を主要KPIとしており、「予防医療」の観点で毛髪検査の普及を目指しています。今後も継続して、検査サービスを提供する事業やフェムテック領域の企業との提携によるOEM受託を通じて、数値目標の達成にコミットしていく予定です。
「将来的には体の状態を測るだけではなく、測定結果に応じた食生活のアドバイスやサプリメントの提供など『改善』につながるソリューションを提供していく計画です」(同社)
(3)中長期計画
(出典:FUNDINNO)
長期的な構想については、インバウンド観光客向けにサービスを提供しつつ、海外展開をしていきたい考えです。
また、検査結果を通して蓄積されるビッグデータを活用して、疾患の早期検知や予後管理に有用な遺伝子情報などを探索し、医療業界への貢献を目指しています。
「三菱総合研究所との提携によるエビデンス作りと併せて、メディカル領域に本気で挑戦していきます。弊社は2030年のIPO実現を目指しており、引き続き、企業価値向上に取り組んでまいります」(同社)
(4)2030年に約23万回の毛髪検査回数を計画
(出典:FUNDINNO)
株主構成
同社は、以下のVCなどから出資を受けています。
・おおさか創業投資事業有限責任組合(フューチャーベンチャーキャピタル株式会社)
類似上場企業(業態やサービス・製品などで類似性の見られる企業)
・サスメド <4263> [東証G]
・Welby <4438> [東証G]
・マーソ <5619> [東証G]
・メンタルヘルステクノロジーズ <9218> [東証G]
・ジェイフロンティア <2934> [東証G]
株主優待
(出典:FUNDINNO)
【基準日】
毎年10月末日
【優待内容】
同社検査サービスを無償、または割引価格で提供。
・20株未満:同社商品を50%オフで提供
・20~30株:同社商品を1回分提供
・31株以上:同2回分提供
【申し込み方法】
・20株未満保有の人は、同社商品販売サイトで利用できるクーポンコードを入力する。
・20株以上保有の人は、別途、申し込みの案内をIRで行う。
【注意事項】
・1人、1年に1回限りの優待。31株以上保有の人は1年に2回までとする。
・優待内容は今期(2025年3月期)の内容。
・優待内容は変更や廃止になる場合もある。
発行者・募集情報
■募集株式の発行者の商号及び住所、資本金等
株式会社ノビアス
大阪市住吉区杉本三丁目3番138号大阪市立大学インキュベータ
資本金:21,050,000円(2024年4月22日現在)
発行済株式総数:47,010株(同)
発行可能株式総数:400,000株
設立日:2018年4月16日
決算日:3月31日
※2024年5月30日を効力発生日として、株式発行に伴う発行済株式総数の変更、新株予約権の発行をしており登記申請中。
■募集株式の発行者の代表者
代表取締役 井上史之
■募集株式の種類及び数(上限)
普通株式 1,200株
■募集株式の払込金額
1株あたり 50,000円
■資金使途
・目標募集額達成時の資金使途内訳
調達額1,350万円を以下の目的に充てる予定。
営業人件費 567万円
広告宣伝費 560万円
手数料 222万円
・上限募集額達成時の資金使途内訳
上記に追加し、調達額4,650万円(目標募集額1,350万円と上限募集額6,000万円との差額)を以下の目的に充てる予定。
営業人件費 1,472万円
広告宣伝費 1,400万円
共同研究費 1,010万円
手数料 767万円
■投資金額のコース及び株数
100,000円コース(2株)
200,000円コース(4株)
300,000円コース(6株)
400,000円コース(8株)
500,000円コース(10株)
1,000,000円コース(20株)
2,000,000円コース(40株)
3,000,000円コース(60株)
4,000,000円コース(80株)
5,000,000円コース(100株)
10,000,000円コース(200株)
※特定投資家口座以外からの申し込みの場合、500,000円コース(10株)までしか申し込みできない。特定投資家口座からの申し込みの場合、10,000,000円コース(200株)を上限とする。
■申込期間
2024年6月4日~6月17日
■目標募集額
13,500,000円(上限募集額 60,000,000円)
※特定投資家口座全体からの申し込みの上限は48,000,000円とする。
■払込期日
2024年7月10日
■連絡先
株式会社ノビアス
電話番号:06-6123-7717
メールアドレス:info@nobias.co.jp
※本株式投資型クラウドファンディングの詳細については、FUNDINNOの下記ページをご覧ください。
▼〈三菱総研と提携〉数本の毛髪で体内環境を分析する注目の大学発ディープテック。上場企業やペットにまで利用拡大中「ノビアス」
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