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【市況】<マ-ケット日報> 2024年6月6日

 6日の市場は日経平均が3日ぶりに反発。終値は前日比213円高の3万8703円だった。米国で半導体などハイテク株が大きく買われた流れに乗って朝から日経平均は500円を超える上げ幅を示現。一時3万9000円台に乗せる場面まであった。警戒された円高の動きもほぼ一巡し市場には積極的に売る材料は見られない。一方、3万9000円台では戻り売りが強く後半相場はややダレた動き。売り方の買い戻しだけでは大台維持はできないようだ。

 昨日の米国市場は利下げ観測やAI関連の業績拡大期待からダウ平均は続伸した。この日発表されたの5月のADP全米雇用リポートで雇用者数の増加幅が事前予想を下回ったことから市場の利下げ期待が広がった。また、AI半導体関連筆頭のエヌビディアが大幅高となって全体をけん引。時価総額2位に浮上するなど圧倒的な存在感となっている。ハイテク株が幅広く買われたことでナスダック指数は3連騰。先月28日以来の最高値更新となっている。

 さて、東京市場は米国株や為替など外部環境次第という状況で、本日は米株高に引っ張られて日経平均が反発する展開となった。上値3万9000円超は最近のレンジ上限でここから伸びにくくなるが、日経平均のPERが16倍台前半にあるため、今後の業績次第でそれなりの上値余地もあるだろう。目先の大きいイベントは週末の米雇用統計。無事にこなせば来週も下値切り上げ的な相場が続くだろう。(ストック・データバンク 編集部)

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