【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):日本国土開発、旭化成、GLOE
日本国土開発 <日足> 「株探」多機能チャートより
日本国土開発<1887>は続落。28日の取引終了後、24年5月期の連結業績予想について、売上高を1390億円から1350億円(前期比12.5%減)へ、営業損益を56億円の赤字から95億円の赤字(前の期44億8700万円の黒字)へ、最終損益を38億円の赤字から79億円の赤字(同32億9100万円の黒字)へ下方修正したことが嫌気された。土木事業で、天候不順などにより大型工事の進捗に遅れが生じたことや新規工事の受注時期が遅れたことなどが要因。また、土木事業における特定大型造成現場や建築事業における不採算現場で、竣工が迫るなか工程遅延を回避するための突貫工事が発生し、予想以上の費用が発生したことも響いたとしている。
■旭化成 <3407> 1,028円 -22 円 (-2.1%) 本日終値
旭化成<3407>が軟調推移。28日の取引終了後、スウェーデンの製薬企業であるキャリディタス・セラピューティクス<CALT>を買収すると発表した。完全子会社化を目的に、1株208スウェーデン・クローネ(約3076円)で株式公開買い付け(TOB)を実施する。買付総額は約118億スウェーデン・クローネ(約1739億円)を見込む。株式市場ではヘルスケア領域での中期的な成長期待よりも、買収に伴う短期的な費用負担への懸念が上回る格好となったようだ。旭化成は買収によりヘルスケア領域で腎疾患および自己免疫疾患における販売体制を拡充するとともに、欧州と米国市場でのプレゼンスの確立を目指す。新たな医薬品や開発パイプラインの導入機会の拡大を狙う。
■GLOE <9565> 2,226円 +400 円 (+21.9%) ストップ高 本日終値
GLOE<9565>がストップ高。一部報道で、自民党のスポーツ立国調査会がeスポーツの振興や選手強化を推進することを盛り込んだ提言をまとめたと報じられており、eスポーツイベントの企画・運営を行う同社に思惑的な買いが向かったようだ。なお、同社の親会社であるカヤック<3904>も大幅続伸となった。
■トリプルアイズ <5026> 1,430円 +193 円 (+15.6%) 本日終値
トリプルアイズ<5026>が後場急伸。同社はきょう正午ごろ、グループのゼロフィールドが新潟県湯沢町に「新潟データセンター」を開設すると発表しており、これが材料視されたようだ。ゼロフィールドは2017年の設立以降、3500台以上の機械学習やマイニング用途で活用される高性能パソコンを販売、管理運用までワンストップソリューションを提供。現在は国内4拠点のほか、米ワシントン州に2拠点のデータセンターを開設・運用している。
■トラースOP <6696> 633円 +42 円 (+7.1%) 本日終値
トラース・オン・プロダクト<6696>が急反発。28日の取引終了後、取引先からシステム開発案件を受注したと発表しており、これを好感した買いが入った。受注金額は2900万円で、納期は24年5月から7月の予定。なお、25年1月期業績予想には織り込み済みとしている。
■ブロードメディア <4347> 1,617円 +57 円 (+3.7%) 本日終値
ブロードメディア<4347>が大幅続伸。この日朝に関東財務局に提出された大量保有報告書で、英投資ファンドのアセット・バリュー・インベスターズによる株式保有割合が5.06%となり、新たに5%を超えたことが判明。これを受けて、需給思惑的な買いが入ったようだ。なお保有目的は純投資及び重要提案行為などを行うこととしており、報告義務発生日は5月22日としている。
■シンワワイズ <2437> 532円 +12 円 (+2.3%) 本日終値
Shinwa Wise Holdings<2437>が反発。28日の取引終了後、24年5月期の期末配当が6円となる見通しだと発表した。これまでの予想は、5円50銭から7円50銭の間としていた。会社側が示したレンジ内ではあるものの、前期が無配だったこともあり、評価されたようだ。年間配当予想は13円となる。
■ドーン <2303> 1,935円 +9 円 (+0.5%) 本日終値
ドーン<2303>が堅調。28日の取引終了後、対話AIを開発するemotivE(東京都港区)と業務提携すると発表した。フレイル(虚弱)予防の分野などでソリューション開発やサービス導入拡大を共同で進めていく。これが手掛かりとなったようだ。
●ストップ高銘柄
AHCグループ <7083> 1,344円 +300 円 (+28.7%) ストップ高 本日終値
など、2銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース