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【市況】株価指数先物【引け後】 75日線と+1σとの狭いレンジでの推移


大阪6月限
日経225先物 38850 -80 (-0.20%)
TOPIX先物 2771.0 +1.5 (+0.05%)

 日経225先物(6月限)は前日比80円安の3万8850円で取引を終了。寄り付きは3万8950円と、シカゴ日経平均先物の清算値(3万8950円)(時間外)にサヤ寄せする形から、やや買い優勢で始まった。現物の寄り付き直後に3万8990円まで買われたが、節目の3万9000円を捉えることはできなかった。ボリンジャーバンドの+1σ水準を下回ったことでショートが入りやすく、前場終盤にかけて一時3万8760円まで売られた。

 ただし、75日移動平均線(3万8750円)割れを狙ったショートの動きはみられず、売り一巡後は3万8760円~3万8840円辺りでの保ち合いが継続。後場中盤には3万8880円まで下落幅を縮める場面も見られたが、同水準で推移している+1σが心理的な抵抗線となった。終盤にかけては3万8800円~3万8880円でのレンジとなり、75日線と+1σとの狭いレンジだった。

 日経225先物は朝方に3万8990円を付けた後は、狭いレンジでの推移が続いた。米国、英国市場が休場だったため、海外勢のフローは限られており、スキャルピングのトレードさえも難しくさせていた。グローベックスのナスダック100先物はプラス圏で推移していたものの、ほぼ横ばいでの推移だったため、材料視しづらい状況だった。

 そんななか、債券市場では新発10年国債の利回りが上昇しており、2012年4月以来の高水準を付けた。6月の日銀の金融政策決定会合での利上げはないとみられているものの、金融政策の正常化観測がくすぶるなか、指数インパクトの大きい値がさハイテク株への物色を手控えさせた。一方で、三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> [東証P]など金融株への物色に向かわせおり、相対的にTOPIX型優位の展開となった。

 日経225先物は祝日明け後の米国市場の動向次第であり、ナイトセッションで+1σのほか、13週線が位置する3万8870円を上回っての推移となれば、ショートカバーを誘う動きが意識されやすいだろう。

 なお、NT倍率は先物中心限月で14.02倍に低下した。14.06倍と小幅に上昇して始まったが、指数インパクトの大きいレーザーテック <6920> [東証P]、アドバンテスト <6857> [東証P]、東京エレクトロン <8035> [東証P]が日経平均型の重荷となった。下向きで推移する25日線(14.08倍)が上値抵抗線として意識されてくるようだと、目先的には5月2日に付けた13.95倍がターゲットになりそうだ。

 手口面(立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が2万1794枚、ソシエテジェネラル証券が1万0282枚、サスケハナ・ホンコンが4920枚、JPモルガン証券が1751枚、バークレイズ証券が1653枚、SBI証券が1649枚、楽天証券が1603枚、モルガンMUFG証券が1507枚、みずほ証券が1473枚、HSBC証券が1279枚だった。

 TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が1万4485枚、ソシエテジェネラル証券が9695枚、JPモルガン証券が2870枚、みずほ証券が2640枚、バークレイズ証券が2244枚、モルガンMUFG証券が2174枚、ゴールドマン証券が1640枚、野村証券が1337枚、サスケハナ・ホンコンが1324枚、HSBC証券が1070枚だった。

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