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【材料】アナリストが産業廃棄物関連の2銘柄に注目=米国株個別

(NY時間15:17)(日本時間04:17)
ウエイスト・マネジメント<WM> 210.16(+1.83 +0.88%)
ウエイスト・コネクションズ<WCN> 165.08(-0.07 -0.04%)

 アナリストが産業廃棄物に新たなビジネスチャンスを見出しており、それらのセクターのカバレッジを開始した。その中で魅力的な機会としてウェイスト・マネジメント<WM>とウェイスト・コネクションズ<WCN>に注目するよう推奨している。

 産業廃棄物セクターは収集、処理、移送、そして埋立地への廃棄という3つの段階から構成されている。廃棄物・リサイクル業界の2022年の売上高は約910億ドルで、2019年よりも約160億ドル高い水準だと指摘。

 このセクターはほぼ定期的に発生する量、毎年の価格調整、垂直統合による効率性で安定したキャッシュフローをもたらすため、複合的なディフェンシブ成長の機会を提供するという。ウェイスト・マネジメントの目標株価は241ドル、ウェイスト・コネクションズの目標株価は189ドルとした。

 大企業ほどの成長の機会は少ないかもしれないが、このセクターの魅力は、ディフェンシブで比較的シンプルなビジネスモデルにあると考えている。われわれはフリーキャッシュフロー(FCF)ベースで銘柄を評価している。

 ウェイスト・マネジメントを「リサイクルのリーダー」と位置づけ、同社が北米で最も多くの消費者再資源化後の廃棄物を管理していることを指摘。同社はまた、操業コストの削減と工場効率の向上を目指し、新規および既存施設のMRF(資材回収施設)技術に投資しているという。

 一方、ウェイスト・コネクションズは23年度の売上高に占めるリサイクルの割合はわずか2%であるのに対し、ウェイスト・マネジメントの売上高に占めるリサイクルの割合は6%であるため、同業他社と比較すると現在はリサイクルへのエクスポージャーは低い。

 しかし、同社がリサイクル技術への投資を拡大するにつれて、時間の経過と伴に割合は大きくなることが予想されると指摘。ウェイスト・コネクションズは1億5000万ドルの投資を計画しており、その大半は再生可能天然ガス(RNG)プロジェクトに使われる予定だという。

【企業概要】
*ウェイスト・マネジメント
 子会社を通じて、米国・カナダで、包括的な廃棄物管理環境サービスを提供する。家庭・商工業・自治体や地域社会と協力し、廃棄物の収集から処分までの各段階で廃棄物を管理・削減する一方、回収した資源からクリーンで再生可能なエネルギーを生成する。また、米国の埋立地でのガス発電施設も所有する。

*ウェイスト・コネクションズ
 米国およびカナダにおいて、非有害廃棄物の収集・移動・処分サービス、主にリサイクルや再生可能燃料生成による資源回収サービスを提供する。非有害な石油・天然ガスの探査・生産、廃棄物の処理・回収・処分サービス、太平洋岸北西部での貨物と固形廃棄物コンテナの移動のための複合一貫サービスの提供を行う。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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