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【市況】<マ-ケット日報> 2024年5月13日

 週明けの市場は日経平均が小反落。終値は前週末比49円安の3万8179円だった。前週末の米国市場でハイテク株が軟調だった流れから小口売りが先行。日銀の国債買い入れ減額報道もあって一時は3万8000円台を割り込む(259円安)場面があった。一方、大台割れでかえって値頃感が増したのか、その後は好業績株を中心に買い戻されて下げ幅を縮小。一時はプラス圏を回復するまで戻したが、目立った買い材料がなく最終的には小幅安で取引を終えている。

 前週末の米国市場は引き続き利下げ観測が支えとなってダウ平均は8日続伸した。8連騰は昨年12月の9連騰以来の記録。雇用関連指標の落ち着きを好感してこの日も買いが継続。改めて利下げ期待の効果の大きさを感じさせた。一方、前日までの7連騰で1600ドル近くも上げており過熱感も否定できない。長期金利が下げ止まってしまったことも上値を重めにさせている。ハイテク株の多いナスダック指数は金利に敏感に反応してこの日は小反落した。

 さて、東京市場は日銀の金融引き締め姿勢の強まりを受けて主要指数は総じて小甘い動きに。米国株も基調の強さは評価されるものの、目先的な過熱感が意識されて材料とはならなかった。注目された前週末の東エレクの決算に対して同社株は下げたものの全体への影響は限定的。ただ、3月決算発表が刺激となって日経平均が上振れする当初の業績相場期待は薄れているようだ。(ストック・データバンク 編集部)

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