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【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 ヤマト、ユニチャーム、川崎汽 (7日大引け後 発表分)

ヤマト <日足> 「株探」多機能チャートより

 5月7日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 ヤマト <1967> [東証S]  ★今期経常は42%増益、8円増配へ
 ◆24年3月期の連結経常利益は前の期比7.4%減の23.3億円になったものの、続く25年3月期は前期比41.6%増の33億円に拡大する見通しとなった。今期は空調・衛生、電気・通信、水処理プラント領域の豊富な繰越工事高を背景に大幅増益を見込む。
  併せて、今期の年間配当は前期比8円増の35円に増配する方針とした。

 インタスペス <2122> [東証S]  ★上期経常を57%上方修正、通期も増額
 ◆24年9月期上期(23年10月-24年3月)の連結経常利益を従来予想の2.7億円→4.2億円に57.4%上方修正。パフォーマンスマーケティング事業の海外アフィリエイトサービスが好調に推移したほか、メディア事業では主力の「ママスタ」で広告メニューの追加などの施策が奏功し、広告収入が回復したことが要因。海外事業の採用計画に遅れが生じ、コストが減少したことも上振れにつながった。
  併せて、通期の同利益も従来予想の5.7億円→7.2億円に26.3%上方修正。減益率が37.2%減→20.7%減に縮小する見通しとなった。

 チャームケア <6062> [東証P]  ★7-3月期(3Q累計)経常が61%増益で着地
 ◆24年6月期第3四半期累計(23年7月-24年3月)の連結経常利益は前年同期比61.2%増の28.6億円に拡大して着地。既存の介護付き有料老人ホームが高水準な入居率を維持したうえ、新設ホームと子会社ライクの入居が好調に推移し、31.6%の大幅増収を達成した。

 ホソミクロン <6277> [東証P]  ★上期経常を一転26%増益に上方修正・最高益更新へ
 ◆24年9月期上期(23年10月-24年3月)の連結経常利益を従来予想の30億円→42.5億円に41.7%上方修正。従来の10.9%減益予想から一転して26.2%増益を見込み、2期連続で上期の過去最高益を更新する見通しとなった。円安効果や海外事業で遅れていた値上げの進展によって売上高が計画を上回ったことが寄与。欧米を中心とする金利上昇に伴い、受取利息が増加したことなども上振れにつながった。

 OKI <6703> [東証P]  ★前期最終を2.1倍上方修正
 ◆24年3月期の連結最終損益を従来予想の120億円の黒字→256億円の黒字(前の期は28億円の赤字)に2.1倍上方修正。プロダクトミックスの良化や費用減少に加え、為替影響が好転したことなどが寄与した。法人税等調整額(益)の計上も最終利益を押し上げた。

 共和電 <6853> [東証S]  ★1-3月期(1Q)経常は58%増益・上期計画を超過
 ◆24年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比57.5%増の6.7億円に拡大して着地。電子部品の調達状況が改善し、測定器関連機器を中心に汎用品の生産停滞が解消したほか、特注品およびシステム製品における自動車衝突試験関連の大口計測システム案件が増加したことが寄与。
  上期計画の5.8億円をすでに上回っており、業績上振れが期待される。

 ユニチャーム <8113> [東証P]  ★1-3月期(1Q)営業は32%増益で着地
 ◆24年12月期第1四半期(1-3月)の連結営業利益は前年同期比32.1%増の375億円に伸びて着地。継続した価値転嫁の効果や原価低減などで利益率が大幅に改善した。国内では価値転嫁が浸透・拡大し全事業で増収増益を達成したほか、アジアはインドが好調持続、中国は回復基調となった。その他地域は中東、北米、ブラジルの成長が顕著だった。

 スルガ銀 <8358> [東証P]  ★前期経常を18%上方修正
 ◆24年3月期の連結経常利益を従来予想の175億円→206億円に17.7%上方修正。増益率が31.9%増→55.3%増に拡大する見通しとなった。銀行単体でコア業務粗利益が想定以上に堅調だったことに加え、経費削減や実質与信費用の改善が進んだことも利益を押し上げた。

 川崎汽 <9107> [東証P]  ★今期営業は10%増益へ、自社株買いも発表
 ◆24年3月期の連結営業利益は前の期比7.5%増の847億円で着地。続く25年3月期は前期比9.7%増の930億円に伸びる見通しとなった。今期は自動車船事業とドライバルク事業が堅調に推移し、3期連続の増収増益を見込む。前提為替レートは1ドル=140円95銭に設定。同時に、今期の年間配当は85円(3月31日割当の株式分割を考慮した実質配当は2.0%増配)とする方針とした。
  併せて、発行済み株式数の5.5%にあたる3955万6000株または1000億円を上限にToSTNeT-3で自社株買いを実施すると発表。

 MTI <9438> [東証P]  ★今期経常を61%上方修正
 ◆24年9月期の連結経常利益を従来予想の14億円→22.5億円に60.7%上方修正。増益率が3.1倍→4.9倍に拡大する見通しとなった。ヘルスケア事業や法人向けDX支援事業の売上伸長などで上期業績が大幅に上振れ着地することに加え、学校DX事業における導入学校数が順調に拡大したことも織り込んだ。

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