【市況】株価指数先物【引け後】 TOPIX型優位でNT倍率は一時14倍下回る
大阪6月限
日経225先物 38470 +570 (+1.50%)
TOPIX先物 2747.0 +57.5 (+2.13%)
日経225先物(6月限)は、前日比570円高の3万8470円で取引を終了。寄り付きは3万8380円と、シカゴ日経平均先物の清算値(3万8325円)にサヤ寄せする形から、買い先行で始まった。直後に付けた3万8270円を安値に切り返し、前場終盤にかけて3万8630円まで上げ幅を広げた。ただし、買い一巡後は利食いが優勢となり、ランチタイムでは3万8400円辺りでの推移だった。後場は持ち高調整により、3万8190円まで上げ幅を縮める場面もみられたが、終了間際に急速に買い戻される動きとなった。
29日の米国市場で、米長期金利の上昇一服を背景にハイテク株が買われた流れを受け、東京市場もハイテク株主導で買い優勢の展開となった。寄り付き直後は3万8270円から3万8410円辺りでの保ち合いを見せ、前場中盤からロングが強まると3万8630円まで買われた。その後は後場半ば辺りからは持ち高調整に短期的なショートも加わったとみられるが、大引け間際にショートカバーが強まったようだ。
決算がネガティブ視されたアドバンテスト <6857> 「東証P」は終日弱い値動きであり、7%を超える下落で指数の重荷となった。後場中盤以降に本日の安値を付けており、先物へのショートを誘発させた形である。ただし、東京エレクトロン <8035> [東証P]や信越化学工業 <4063> [東証P]の上昇で吸収したほか、三菱電機 <6503> [東証P]、日立製作所 <6501> [東証P]など主力企業の一角が決算評価から強い値動きをみせ、ショートを仕掛けづらくさせた面もあろう。
日経225先物は、上向きで推移する75日移動平均線(3万8120円)を上回っての推移が続き、下向きで推移する25日線(3万8950円)とのレンジに位置する。ボリンジャーバンドの-1σ(3万7950円)も支持線として意識されやすく、3万8000円近辺では押し目狙いのスタンスに向かわせそうだ。3万8000円から3万9000円のレンジのなか、3万8500円辺りでは強弱感が対立しやすいと考えられ、同水準で底堅さをみせてくる局面では、3万8500円から3万9000円での推移になりそうだ。
なお、NT倍率は先物中心限月で14.00倍に低下した。一時4月22日以来の14.00倍を下回っている。業種別指数では海運が5%を超える上昇だったほか、ゴム製品、医薬品、機械、輸送用機器が3%を超える強い動きだった。指数インパクトの大きい値がさハイテク株の一角が買われていたが、東証プライムの8割超の銘柄が上昇しており、相対的にTOPIX型優位の展開となった。
手口面(立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が3万6109枚、ソシエテジェネラル証券が1万7701枚、サスケハナ・ホンコンが5925枚、SBI証券が4315枚、日産証券が3555枚、バークレイズ証券が2566枚、JPモルガン証券が2329枚、野村証券が1738枚、モルガンMUFG証券が1566枚、ゴールドマン証券が1565枚だった。
TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が4万0166枚、ソシエテジェネラル証券が2万0172枚、バークレイズ証券が9541枚、JPモルガン証券が7303枚、ゴールドマン証券が6866枚、モルガンMUFG証券が4030枚、ビーオブエー証券が3901枚、サスケハナ・ホンコンが2824枚、BNPパリバ証券が2718枚、野村証券が1735枚だった。
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