日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
30日の東京株式市場はリスク選好ムードのなか日経平均株価は続伸し3万8000円台を回復する展開が予想される。3連休明けとなる東京市場だが、この間に米国株市場でNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに続伸しており、半導体関連などを中心にハイテクセクターへの買いも顕著だったことで、この流れが波及する公算が大きそうだ。FRBによる利下げへの期待が剥落していることでここ米株市場は不安定な動きを続けていたが、NYダウは前週末を境に再び買い優勢の地合いに変わり、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は25日移動平均線との下方カイ離をほぼ解消する水準まで戻りを示している。一方、外国為替市場ではドル・円相場が大荒れの展開となり、一時1ドル=160円台までドル高・円安が進んだが、その後政府・日銀による円買い介入の思惑を背景に一気に154円台まで円高方向に押し戻される場面があった。ここ急激な円安の進行を受け、株式市場もこれを好感する動きが薄れていただけに、いったん円安に歯止めがかかったことは安心感につながるが、足もとで上下にボラティリティの高いドル・円相場の値動きが投資マインドに影響を与える可能性もある。今週はあす1日までの日程でFOMCが開催されることで、この結果にマーケットの視線が注がれることになる。
29日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比146ドル43セント高の3万8386ドル09セントと続伸。ナスダック総合株価指数は同55.184ポイント高の1万5983.084だった。
日程面では、きょうは3月の失業率・有効求人倍率、3月の鉱工業生産など。海外では4月の中国製造業・非製造業PMIのほか、米国ではFOMCが5月1日までの日程で開催される。
出所:
MINKABU PRESS