日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
4日の東京株式市場は主力株中心に買い戻しが優勢となり、日経平均株価は先物主導でリバウンドに転じる公算が大きい。前日の欧州株市場では3月のユーロ圏消費者物価指数が予想を下回る内容だったことで、ECBによる利下げ期待が高まり、主要国の株価指数が総じて堅調に推移した。一方、米国株市場ではNYダウが3日続落となったものの、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は反発した。朝方に発表された3月のADP全米雇用リポートが事前コンセンサスを上回る強い内容だったことや、アトランタ連銀のボスティック総裁やパウエルFRB議長の発言を背景にやや不安定な値動きとなったものの、3月の米ISMサービス業景況感指数が予想を下回る内容だったことは、全体相場に下支え効果をもたらした。米長期金利の上昇が一服したことを背景にIT関連の一角には買い戻しの動きが観測された。ただ、取引終盤は手仕舞い売りが出て地合いが軟化している。東京市場では前日に日経平均が一時600円を超える大幅安をみせ、終値でも400円近い下げとなった。しかし先物主導で下げ過ぎた感も拭えず、今日はその買い戻しが見込まれそうだ。外国為替市場で一時1ドル=152円近辺まで円安が進んだことは輸出セクター中心に追い風として意識されやすい。
3日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比43ドル10セント安の3万9127ドル14セントと3日続落。ナスダック総合株価指数は同37.009ポイント高の1万6277.458だった。
日程面では、きょうは3月の輸入車販売と3月の車名別新車販売、3月の軽自動車販売、4月の日銀地域経済報告(さくらリポート)、30年物国債の入札など。海外では、2月の米貿易収支、週間の新規失業保険申請件数など。なお、香港、台湾、中国市場は休場。
出所:
MINKABU PRESS