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【市況】19日の株式相場見通し=上値重いか、日銀政策修正の動きは織り込み済み

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 19日の東京株式市場は思惑錯綜のなか上下に不安定な地合いとなりそうだ。昼ごろに発表される日銀の金融政策決定会合の結果をにらみ、日経平均株価は3万9000円台後半で強弱観を対立させる展開が想定される。前日の米国株市場ではNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに堅調に推移した。20日に結果が判明するFOMCを控え、積極的な売買が見送られ、両指数ともに狭いゾーンで推移したが、エヌビディア<NVDA>が4日ぶりに反発するなどマグニフィセントセブンが総じて強い動きを示し、ハイテクセクターへの根強い買いが全体相場を支えた。米株高に加え外国為替市場では1ドル=149円近辺の円安水準でもみ合っていることもあり、東京市場でも追い風が期待されるが、前日に日経平均株価は先物主導で1000円を超える急騰をみせていることで、その反動から上値は重い可能性がある。きょうの日銀の決定会合でマイナス金利が解除されることについてはほぼ100%織り込んでいるほか、ETF買い入れの停止やイールドカーブ・コントロール(YCC)の撤廃が行われても想定内と思われる。ただ、引け後の植田日銀総裁の記者会見を見極めたいとの思惑から、取引時間中にポジションを一方向に傾ける動きとはなりにくい。また、あすのFOMCの結果発表を控え、持ち高調整の売り圧力も意識されそうだ。

 18日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比75ドル66セント高の3万8790ドル43セントと3日ぶり反発。ナスダック総合株価指数は同130.274ポイント高の1万6103.448だった。

 日程面では、きょうは日銀金融政策決定会合の結果発表と植田和男日銀総裁の記者会見、2月の訪日外国人観光客数など。海外では豪中銀の政策金利発表、3月の欧州経済研究センター(ZEW)の独景気予測調査、2月の米住宅着工件数、米20年国債の入札など。

出所:MINKABU PRESS

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