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【市況】株価指数先物【昼】 マイナス金利解除の織り込みからショートカバー強まる


 日経225先物は11時30分時点、前日比910円高の3万9300円(+2.37%)前後で推移。寄り付きは3万8700円と、シカゴ日経平均先物(6月限)清算値(3万8625円)を上回り、買い先行で始まった。直後に付けた3万8670円を安値にロングの流れが強まり、ほどなくして節目の3万9000円を回復。その後もショートカバーを巻き込んだ強い基調を継続するなか、終盤にかけて一時3万9410円まで上げ幅を広げた。

 日経225先物は、日銀の金融政策決定会合でのマイナス金利解除は織り込まれ、押し目待ち狙いの買いのほか、先回り的にショートを仕掛けていたポジションのカバーが強まったようだ。寄り付き後の一段高で上げ幅は一時1000円を超えるなか、ヘッジ対応に伴うリバランスの動きも入ったと考えられる。これにより日経225先物は、ボリンジャーバンドの+1σ(3万9480円)に接近する場面も見られた。ただし、+1σ突破からの一段の上昇には日銀会合の結果のほか、米連邦公開市場委員会(FOMC)待ちとなりそうであり、ややピーク意識が強まりそうだ。

 なお、NT倍率は先物中心限月で14.62倍に上昇した。先週末の終値水準から始まった東京エレクトロン <8035> [東証P]など指数インパクトの大きい値がさハイテク株がリバウンド基調を強めたことから、NTショートを巻き戻す流れに向かわせたようである。ただし、抵抗線として意識される25日移動平均線(14.62倍)まで上げており、同線を明確に上放れてくるのを見極めたいところであろう。

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