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【市況】伊藤智洋が読むマーケット・シナリオ【週間展望】 3月17日版

日経平均は目先の価格が下げると3万6000円以下へ下げ余地が拡大する
1.NYダウは本年が弱気に推移するなら、目先下げる公算
  NYダウは、年間が弱気に推移する(年初の値位置よりも年末の値位置の方が低い展開になる)場合、年初に上昇の流れを作っても、3月、4月に年初の安値を割る程度まで下げる動きが表れます。
 その場合、「そのまま下げの流れを継続する」、または「4月以降に再度上値を試す動きを経過して、上値の重さを確認する」というどちらかの展開になります。
 年間が強気に推移する年の年前半の動き方には、年初からあまり下げずに6月頃まで上昇を継続するパターンと、3月、4月に下げても、4月以降にはっきりとした上昇の流れへ入るパターンがあります。
 現在のNYダウの2月23日以降の上値重い動きは、「上昇途中の保ち合い」、「下降するきっかけを待っている状態」のどちらかが考えられます。
 目先の価格が3月5日安値の3万8457ドルを割ると、2月23日以降が上値、下値を切り下げる弱気の流れを作り、下降を開始する可能性が出てきます。
 そうなると、4月上旬、中旬頃までの期間で、1月18日安値の3万7122ドル以下へ下げる動きになって、本年が弱気に推移する可能性を残します。
 一方で、目先の価格が3万8457ドルを維持して上昇を開始し、2月23日高値の3万9282ドルを超えると、その後の価格が下げても、4月中に3万7122ドル以下へ下げる展開を考えにくくなります。
 目先の価格が上昇を開始して3万9282ドルを超える動きになる場合、その後は3万9282ドルを超えた後、上値を抑えられる動きとなっても、3万8457ドル前後で下値を支えられて、5月、6月へ向けて上値を切り上げる流れになる可能性が出てきます。
 NYダウは、週明け後、一段安となるか否かによって、目先の下げ余地と、本年全体の大まかな流れが見えてきます。
 図1は、NYダウの日足と目先のシナリオです。
図1 NYダウ(日足)と今後のシナリオ
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