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【市況】NY株式:NYダウは137ドル安、利下げ期待が後退

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

米国株式市場は下落。ダウ平均は137.66ドル安の38,905.66ドル、ナスダックは49.24ポイント安の16,128.53で取引を終了した。

ソフトランディング期待の買いに寄り付き後、上昇。しかし、2月生産者物価指数(PPI)が予想を上回りインフレ長期化が示唆されたため利下げ期待が後退、売りに転じた。小売売上高が予想を下回ったほか、小売企業の決算から消費鈍化を懸念した売りも上値を抑制。さらに、長期金利の上昇や今までナスダックの上昇をけん引してきた半導体のエヌビディア(NVDA)など人工知能(AI)関連セクターの利益確定売りが続き、さらなる売り圧力となり、終日軟調推移し終了した。セクター別ではソフトウエアサービスやエネルギーが上昇した一方、自動車・自動車部品が下落。

ソフトウエアメーカーのマイクロソフト(MSFT)はアナリストがイベントで長期的な楽観的な見方を示し、上昇。スポーツ用品小売りのディックス・スポーティング・グッズ(DKS)は第4四半期決算で昨年の年末商戦の売り上げが強く、増配を発表し、上昇。レストランチェーンのジャック・インザボックス(JACK)はアナリストの投資判断・目標株価引き上げで上昇。手作りぬいぐるみの専門小売チェーンのビルド・ア・ベア・ワークショップ(BBW)は四半期決算で1株利益が予想を上回り、新たな配当計画を発表し、上昇した。

ディスカウント小売のダラー・ゼネラル(DG)は四半期決算で既存店売上が予想を上回ったものの、今四半期の見通しが冴えず下落。航空機メーカーのボーイング(BA)はアメリカン航空のボーイング777型機がパイロットの「機械的な問題の可能性」報告でロサンゼルス国際空港に緊急着陸した事故を連邦航空局(FAA)が調査していることを明らかにし、続落。電気自動車メーカーのフィスカー(FSR)は破綻申請を準備しているとの報道を嫌気し、売られた。

化粧品小売りのアルタ・ビューティー(ULTA)は取引終了後に四半期決算を発表。見通しが期待に満たず時間外取引で売られている。


(Horiko Capital Management LLC)

《ST》

 提供:フィスコ

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