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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):広済堂HD、カーブスHD、Vコマース

広済堂HD <日足> 「株探」多機能チャートより
■広済堂ホールディングス <7868>  700円  +60 円 (+9.4%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位
 広済堂ホールディングス<7868>が大幅反発。午前10時30分ごろ、SBIホールディングス<8473>と資産コンサルティング事業に係る互恵的提携を行うことを骨子とした資本・業務提携を締結することで基本合意したと発表しており、好材料視された。SBIを処分先とする第三者割当により自社株805万株を1株595円で処分する。払込期間は3月29日で、調達資金約47億8500万円は不動産事業における不動産買い取りなどや、金融事業における不動産担保貸し付けなどにあてられる予定だ。また提携により、広済堂HDは子会社東京博善あんしんサポートの「東博あんしんサポート」で手掛ける相続相談やこれに付帯する各種サービス、グループ傘下の葬儀会社による葬儀運営などに対してSBIグループの顧客の送客などを含めた提携を目指して協議を進めるとしている。同時に広済堂HDは、24年3月期の期末配当予想を5円89銭から6円41銭に増額修正したとしており、これも好感されたようだ。

■カーブスHD <7085>  796円  +64 円 (+8.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率5位
 カーブスホールディングス<7085>が急反発。11日の取引終了後、24年8月期の連結業績予想について、売上高を340億円から346億円~350億円(前期比15.2~16.6%増)へ、営業利益を47億円から49億円~51億円(同27.2~32.4%増)へ上方修正したことが好感された。会員数及び会員向け物販が順調に推移しており、特に会員向け物販で新商品の販売が計画を上回っていることが要因。また、原価及び販管費の抑制に取り組んだことも寄与する。

■バリューコマース <2491>  1,144円  +90 円 (+8.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率8位
 バリューコマース<2491>が6日ぶり反発。11日の取引終了後、自社株買いを実施すると発表した。自社株TOBによって親会社のLINEヤフー<4689>から1068万9990株(発行済み株数の33.06%)を取得するとしており、これが好感された。TOB価格は1029円。ラインヤフーは事業ポートフォリオの選択と集中、Vコマースはラインヤフーへの事業集中リスクを低減して事業領域の拡大を図る狙いがそれぞれある。TOB実施後、Vコマースはラインヤフーの子会社から外れ、持ち分法適用関連会社となる。

■若築建設 <1888>  3,490円  +240 円 (+7.4%)  本日終値  東証プライム 上昇率10位
 若築建設<1888>が急動意。北九州を地盤に港湾や空港施設など海洋土木を展開する建設会社で、足もとの業績は完成工事の増加に伴い会社側の従来計画を上回る好調な推移をみせている。11日取引終了後、24年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の53億円から64億円(前期比2.6%増)に大幅増額した。従来の2ケタ減益予想から一転して増益見通しに変わり、22年3月期の過去最高利益に次ぐ水準が見込まれることで、これを材料視する形で投資資金が流入した。なお、今期年間配当は従来計画の100円に20円上乗せし120円(前期実績100円)とすることも併せて発表した。時価予想配当利回りは前日終値換算で3.7%と高く、買い人気を助長した。

■TSIホールディングス <3608>  706円  +47 円 (+7.1%)  本日終値
 TSIホールディングス<3608>が3日続伸。11日の取引終了後に発表された2月度の月次売上情報で、既存店(国内直営店及びオンラインショップ)売上高が前年同月比7.1%増となり、14カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。小売店が同12.1%増となったことが牽引した。なお、全店売上高は同2.8%増だった。

■ダイコク電機 <6430>  4,195円  +225 円 (+5.7%)  本日終値
 11日に発表した「イベント・物販事業のLILIUMを買収」が買い材料。
 イベントや物販事業を手掛けるLILIUMを買収。

■MonotaRO <3064>  1,563円  +77.5 円 (+5.2%)  本日終値
 11日に発表した「2月売上高は14.6%増」が買い材料。
 2月売上高は前年同月比14.6%増と増収基調が続いた。

■トリケミカル研究所 <4369>  4,730円  +205 円 (+4.5%)  本日終値
 トリケミカル研究所<4369>が頑強な値動き。先端半導体の製造に必要な高純度化学薬品を手掛け、継続的な実需買いが観測される。生成AI市場の高成長を背景にAIサーバー増設の動きが加速、これがAI用半導体の需要を強く喚起している。そのなか、同社はHBM(広帯域メモリー)向けなどで引き合い旺盛な「High―K」を製造し商機を捉える可能性が高い。同商品はシリコン酸化物よりも高い誘電率を有し、半導体の性能向上に向け大きな役割を担う。24年1月期は営業大幅減益見込みながら一時的で、25年1月期以降は再び高成長路線に復帰する公算が大きいとみられている。

■フィックスターズ <3687>  2,307円  +99 円 (+4.5%)  本日終値
 フィックスターズ<3687>が大幅高。企業のソフトウェアを高速化させる技術で優位性を持ち、顧客企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進で需要を開拓している。量子コンピューター分野でも先駆的存在であり、大手IT企業との連携で商用化にむけて開発を進捗させている。メディカル分野ではAIを活用した超音波画像診断支援や大規模言語モデル(LLM)開発で実力を発揮、エッジAI分野などでも実績を有する。業績も好調で、24年9月期営業利益は前期比10%増の23億円予想と2ケタ伸長でピーク利益更新が続く見込み。

■ニフコ <7988>  3,722円  +101 円 (+2.8%)  本日終値
 ニフコ<7988>は4日ぶり反発。午後1時ごろに24年3月期連結業績予想の修正を発表し、売上高を3430億円から3705億円(前期比15.1%増)へ、営業利益を380億円から413億円(同19.9%増)へ引き上げた。あわせて自社株買いの実施を明らかにしており、これらが好感されている。円安や日本事業の好調などが全体業績を押し上げる見込み。子会社譲渡に伴う損失の計上により、純利益見通しは235億円から109億円(同48.5%減)へ引き下げた。自社株買いについては、取得上限が55万株(自己株式を除く発行済み株数の0.55%)、または20億円。期間は3月14日から4月30日まで。

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