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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:アインHD、スマレジ、三井ハイテク

アインHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■アインホールディングス <9627>  5,246円  +700 円 (+15.4%) ストップ高   11:30現在  東証プライム 上昇率4位
 アインホールディングス<9627>が急反騰。6日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、香港を拠点とする投資ファンドのオアシス・マネジメントがアインHD株式の9.60%を保有していることが判明しており、需給思惑的な買いが流入している。保有目的はポートフォリオ投資及び株主価値を守るため重要提案行為を行うことがあるとしている。なお、報告義務発生日は3月4日。

■スマレジ <4431>  2,465円  +228 円 (+10.2%)  11:30現在
 スマレジ<4431>は4日ぶりに急反発した。5日の取引終了後、同社のクラウドPOSレジ「スマレジ」の月次登録店舗数を開示した。2月度の有料プラン登録店舗数は前月比707店舗増加し、3万4995店舗となった。増加基調を継続しており、好感されたようだ。このうち「プレミアム」は同127店舗増加の6844店、「プレミアムプラス」は同285店舗増加の1万2097店舗となった。無料プランを含むアクティブ店舗数は4万2435店舗で、登録店舗全体に対し29.9%となった。

■三井ハイテック <6966>  9,362円  +821 円 (+9.6%)  11:30現在  東証プライム 上昇率7位
 三井ハイテック<6966>は急伸。5日の取引終了後、24年1月期の連結業績に関し、最終利益が計画の117億円から155億円(前の期比11.8%減)に上振れて着地したようだと発表。これを評価した買いが集まったようだ。円安の影響で外貨建て保有資産の評価における為替差益が発生した。売上高は1959億円(同12.2%増)と計画の1920億円を上回る格好となったようだ。電子部品事業では受注が想定を下回った一方、電機部品事業は想定通り推移したという。

■ジンズホールディングス <3046>  4,305円  +220 円 (+5.4%)  11:30現在
 5日に発表した「2月既存店売上高は14.5%増」が買い材料。
 2月既存店売上高は前年同月比14.5%増と13ヵ月連続で前年実績を上回った。

■セリア <2782>  3,055円  +131 円 (+4.5%)  11:30現在
 セリア<2782>は4日ぶりに反発している。5日の取引終了後に発表した2月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比7.0%増となり、4カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。客数が同6.4%増と大幅に伸びたことが牽引した。なお、全社売上高は同11.1%増だった。

■オンワード <8016>  516円  +19 円 (+3.8%)  11:30現在
 オンワードホールディングス<8016>が続伸している。5日の取引終了後に2月度の月次売上概況を公表した。既存店売上高は前年同月比16.9%増と高い伸びを示し、評価されたようだ。全店ベースでは同13.5%増。全国的に気温が平年よりも高く推移し、春物アウターやニット、パンツなど中軽衣料などが好調だった。OMOサービス「クリック&トライ」の利用顧客数と購入単価が引き続き拡大。オーダーメイドブランド「KASHIYAMA」を展開するオンワードパーソナルスタイルは、プロモーションの強化が奏功し、来店客数と売り上げが大幅に伸びた。

■ANYCOLOR <5032>  3,200円  +105 円 (+3.4%)  11:30現在
 ANYCOLOR<5032>は4日ぶりに反発した。東京証券取引所が5日の取引終了後、エニーカラーを6日付で貸借銘柄に選定すると発表。株式の流動性向上に期待した買いが入ったようだ。日本証券金融も6日約定分から、エニーカラーを貸借銘柄に追加した。

■コメ兵ホールディングス <2780>  3,860円  +70 円 (+1.9%)  11:30現在
 コメ兵ホールディングス<2780>が3日続伸している。午前11時ごろに発表した2月度の月次売上高が前年同月比77.2%増の大幅増収となり、11カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。買い取り専門店を5店舗出店したことが牽引した。また、宝石の売上高構成比が約7ポイント上昇したことも寄与した。

■塩野義製薬 <4507>  7,922円  +107 円 (+1.4%)  11:30現在
 塩野義製薬<4507>は9日続伸し連日で昨年来高値を更新している。同社は5日、新型コロナウイルス感染症治療薬「ゾコーバ」について、同日付で厚生労働省から通常承認を取得したと発表しており、好材料視されている。同薬は既に22年11月に緊急承認を受けていたが、通常承認により従来は処方時に必須となっていた文書による患者からの同意取得の手続きが不要となる。なお、国内で新型コロナ治療薬に通常承認が下りたのは初となる。

■エービーシー・マート <2670>  2,639.5円  +28.5 円 (+1.1%)  11:30現在
 エービーシー・マート<2670>が3日続伸している。5日の取引終了後に発表した2月度概況で、既存店売上高が前年同月比18.1%増と24カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。在庫一掃セールによって集客が増加したことが牽引したほか、前年に比べて土曜日が1日多かったことや閏日があったことも寄与した。商品別では、春物の新作スニーカーやアパレル、新生活に向け学需のローファーも好調だった。なお、全店売上高は同17.7%増だった。

■大戸屋ホールディングス <2705>  5,290円  +50 円 (+1.0%)  11:30現在
 大戸屋ホールディングス<2705>が反発している。5日の取引終了後に発表した2月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比16.1%増となり、28カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。客数が同9.0%増と増加基調を継続していることに加えて、客単価も同6.5%増と上昇した。

■フジ・コーポレーション <7605>  1,801円  -111 円 (-5.8%)  11:30現在  東証プライム 下落率3位
 5日に決算を発表。「11-1月期(1Q)経常は5%減益で着地」が嫌気された。
 フジ・コーポレーション <7605> [東証P] が3月5日大引け後(15:30)に決算を発表。24年10月期第1四半期(23年11月-24年1月)の経常利益(非連結)は前年同期比5.5%減の26.8億円に減り、11-4月期(上期)計画の42.1億円に対する進捗率は5年平均の71.4%を下回る63.7%にとどまった。
  ⇒⇒フジ・コーポレーションの詳しい業績推移表を見る

■村田製作所 <6981>  2,968円  -37 円 (-1.2%)  11:30現在
 村田製作所<6981>、アルプスアルパイン<6770>、TDK<6762>など電子部品株が売られる展開となっている。ここ米国株市場ではスマートフォン大手のアップル<AAPL>の株価下落基調が続いており、前日は3%近い下げで5日続落となった。中国でのiPhone販売が低迷しており、これが嫌気されている。東京市場でも村田製を筆頭にアップルの有力サプライヤーである大手電子部品メーカーに逆風材料となっている形だ。外国為替市場で為替が円高方向に振れていることもネガティブに作用している。

■ヤマシナ <5955>  118円  +30 円 (+34.1%) ストップ高   11:30現在
 ヤマシナ<5955>がストップ高まで買われている。同社は5日、電動垂直離着陸飛行機(eVTOL)開発企業のHIEN aero technologies(東京都小金井市)と技術提携契約を締結したと発表しており、これが材料視されているようだ。今回の技術提携で、同社は高強度アルミボルトなど軽量化ファスニング技術や炭素繊維強化プラスチック(CFRP)用ナットなど電食対策技術、スレッドフォーミングスクリューを用いたボルトのゆるみ対策や締結コスト低減技術などを、締結ノウハウや試験データとともに提供するとしている。

■ブロードマインド <7343>  1,548円  +300 円 (+24.0%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ブロードマインド<7343>がカイ気配。5日の取引終了後、配当方針の変更を発表。新たな配当方針として、2025年3月期から27年3月期までの配当性向を100%とする目標を掲げ、ポジティブ視されたようだ。あわせて同社は中期経営計画も公表した。フィナンシャルパートナー事業の着実な成長や新領域でのサービス開発などを通じ、27年3月期の売上高を80億円(24年3月期の見通しは53億円)、27年3月期の営業利益率を16%(同14.2%)に伸ばす方針。34年3月期の目標としては売上高200億円超、営業利益率20%超とする目標を掲げている。

■日本ラッド <4736>  1,626円  +300 円 (+22.6%) ストップ高   11:30現在
 日本ラッド<4736>が3日連続ストップ高に買われたほか、前日まで1本値で連続ストップ高に買われ値幅制限上方拡大となったサイオス<3744>は68%高という驚異的パフォーマンス。同じく値幅制限が拡大されたテックファームホールディングス<3625>も一時30%高に買われる人気。このほか、ヘッドウォータース<4011>、ソケッツ<3634>、シルバーエッグ・テクノロジー<3961>、JDSC<4418>、Kudan<4425>など人工知能(AI)関連に位置付けられる小型株が軒並み急騰している。生成AIの登場によってAI市場の拡大が加速しており、今から3年後の2027年には市場規模が4000億ドル(約60兆円)を超えるとの試算も出ている。そうしたなか、AI先進国の米国に続く形で日本でも株式市場のAI株人気に火が付く格好となった。ここまで、AI用先端半導体に対するニーズ急増を背景に半導体製造装置関連株を中心に物色の矛先が向いていたが、直近ではこれに代わって、中小型のソフトウェア関連株に投資マネーの流入が際立つ。相対的に時価総額の小さい銘柄が多いことで値動きも大きくなりやすく、個人投資家資金を巻き込んでモメンタム相場の流れが激化している。

●ストップ高銘柄
 トップカルチャー <7640>  210円  +50 円 (+31.3%) ストップ高   11:30現在
 ファンペップ <4881>  225円  +50 円 (+28.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 サクシード <9256>  1,608円  +300 円 (+22.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 クロスキャット <2307>  2,322円  +400 円 (+20.8%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、14銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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