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【市況】株価指数先物【引け後】 ロールオーバー中心で4万円を挟んだ膠着


大阪3月限
日経225先物 40130 -20 (-0.04%)
TOPIX先物 2726.0 +12.5 (+0.46%)

 日経225先物(3月限)は前日比20円安の4万0130円で取引を終了。寄り付きは4万0020円と、シカゴ日経平均先物(3月限)清算値(4万0105円)を下回る形で、売りが先行した。現物の寄り付き直後に3万9970円まで売られ、売り一巡後は4万0070円まで買い戻される場面も見られた。ただし、4万円の大台をキープできず、短期的なショートが入る格好から、前場中盤には3万9840円まで下落幅を広げた。終盤にかけてはショートカバーが優勢となった。

 ランチタイムで下落幅を縮めるなか、後場の取引開始時には4万円を回復。押し目待ち狙いのロングやショートカバーが入り、中盤にかけてプラスに転じると、一時4万0230円まで上げ幅を広げた。ただし、ナイトセッションで付けた高値の4万0260円には届かず、終盤にかけては持ち高調整の流れとなり、小幅な下落で終えた。

 日経225先物は、米国市場の流れを受けて売りが先行した。米国では半導体株が買われており、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の底堅さが期待されたが、アドバンテスト <6857> [東証P]や東京エレクトロン <8035> [東証P]などが利食い優勢となったことから、短期的なショートを誘う形となったようだ。一方で、これまで弱い値動きが続いていた大手建設株が急伸しており、TOPIX型優位の流れとなった。ただし、東京エレクトロンは後場に入りプラス圏を回復するなど、日経平均株価の4万円割れの場面では押し目待ち狙いの買いが入るなか、日経225先物は終値で4万円をキープした。

 グローベックの主要な株価指数先物は現在、マイナス圏で推移しており、相対的にナスダック100先物の弱さが目立っている。5日の米国では2月の総合購買担当者景気指数(PMI)改定値、1月の製造業新規受注、2月のISM非製造業景況指数の発表が予定されている。また、11月の米大統領選挙に向けた野党・共和党の予備選挙や党員集会が一斉に行われるスーパーチューズデーを迎え、思惑的な動きをみせてくる可能性もありそうだ。6、7日には米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長による議会証言も控えているため、持ち高調整の動きは意識されやすいだろう。

 日経225先物は上向きで推移するボリンジャーバンドの+1σと+2σとのレンジ内での推移を継続。ナイトセッションで+1σは3万9500円、+2σが4万0950円辺りに位置している。本日はオプション権利行使価格の4万円を中心とした3万9875円から4万0250円とのレンジ推移であった。引き続き4万円近辺では押し目狙いのロング対応に向かわせそうである。週末に3月限の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えるなか、限月交代に伴うロールオーバーが中心と考えられ、短期的に仕掛けてくる商いについては、スキャルピング中心であろう。

 なお、NT倍率は先物中心限月で14.72倍に低下した。本日は日経225先物が膠着感を強めるなか、TOPIX先物は朝方に2700ポイントを下回った後は、終日強いトレンドを継続しており、本日の高値で終えている。TOPIX型優位のなか、+1σが位置する14.69倍に接近してきており、+1σが引き続き支持線として機能するようだと、NTロングに振れやすいだろう。

 手口面(立会内)では、日経225先物はみずほ証券が4万6139枚、ソシエテジェネラル証券が3万9236枚、ABNクリアリン証券が3万5912枚、ゴールドマン証券が2万4171枚、モルガンMUFG証券が2万1419枚、野村証券が1万7726枚、JPモルガン証券が1万6931枚、BNPパリバ証券が1万6505枚、バークレイズ証券が1万2051枚、シティグループ証券が1万0264枚だった。

 TOPIX先物は、ソシエテジェネラル証券が13万2566枚、みずほ証券が10万6233枚、野村証券が4万8210枚、JPモルガン証券が4万5325枚、ABNクリアリン証券が3万8942枚、モルガンMUFG証券が3万3469枚、バークレイズ証券が2万8773枚、ゴールドマン証券が2万8233枚、大和証券が1万1812枚、UBS証券が1万0913枚だった。

 日経225先物、TOPIX先物いずれも6月限への限月交代に伴うロールオーバーが中心である。

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