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【市況】伊藤智洋が読むマーケット・シナリオ【週間展望】 3月3日版

日経平均は戻り高値をつける作業へ入る公算
1. 日経平均は一連の上昇パターンを経過し、上値目標値へ到達
 図1は 日経平均株価の月足で、2012年以降の上昇局面になります。チャートには、はっきりとした上昇の始点となる安値と、上昇の終点になる高値の日付と値段を書き込んでいます。
 2012年以降の上昇局面は、一本調子の上昇を継続して一気に目的地へ到達した後、横ばいまたは下げ幅の伴った調整場面を経過するという動きを繰り返しています。上昇幅の目安は、だいたい7000円前後となっています。
図1 日経平均株価(月足)
【タイトル】
 おおまかな上昇の仕方を見ていくと、2回の大きな上昇を経過して、2回目の上げ分を押し戻される動きの繰り返しになっています
 2012年6月から2013年5月まで7704円幅の上昇を経過して、その後、レンジ内でのジグザグを経過し、2014年4月から2015年6月まで再び上昇の流れを作り、7067円幅の上げ局面となっています。
 7704円幅の上昇、横ばい、7067円幅の上昇がワンセットとなって、一定の流れが終了した後は値幅の伴った下げ場面となっています。この下げは、2回目の上昇の始点となる2014年4月の安値1万3885円に近い1万4864円まで下げる動きになっています。
 同様に2020年3月以降も、2020年3月から6月まで6827円幅の上昇、2020年7月から2021年2月まで9004円幅の上昇と、その間の横ばいの動きがワンセットとなって、その後、値幅と日柄の伴った下げ場面へ入っています。
 2016年6月から2018年1月までは一気に9265円幅を上げる展開となっていますが、細かく見れば、上昇の真ん中で小幅な保ち合いの動きを経過しています。大幅上昇、横ばい、大幅上昇のワンセットを経過した後、値幅と日柄の伴った調整の動きへ入っています。
 昨年から始まる現在の上昇局面も、2023年1月から6月、2023年10月以降と大幅上昇、横ばい、大幅上昇のワンセットを経過しています。これまでのパターンの通りなら、2023年10月から9503円幅の上昇を経過して付けた3月1日の高値3万9990円付近が戻り高値となって、目先は値幅と日柄の伴った調整場面の準備の動きへ入ると推測できます。
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