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【市況】生産者ロング、消費者ショート!

 ある資産がどの程度好調か不調かを測る1つの方法は、ある経済変数との過去との関係を比較することだが、米大手銀のストラテジストは、ISM製造業景気指数と物価上昇率との関係を調べたという。

 その指標から最も割安な資産はコモディティ関連銘柄や、株価指数では韓国のコスピ、スウェーデンのOMX、ドイツのDAXだと指摘している。半面、日本株や半導体のSOXはすでにISM製造業景気指数が強いかのように取引されているという。直近のISM製造業景気指数は49.1で、それは年率1.9%のGDP成長率と一致する水準だとしている。

 同ストラテジストは投資家に対し、「生産者ロング、消費者ショート」をアドバイスしているという。各国のPMIデータは受注が在庫を上回っていることを暫定的に示している一方、消費者の過剰貯蓄による追い風は消滅しつつあり、返済の延滞は増加し、雇用も減速しているという。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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