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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

日本CMK <日足> 「株探」多機能チャートより

■日本CMK <6958>  607円 (-142円、-19.0%) 一時ストップ安

 東証プライムの下落率トップ。日本シイエムケイ <6958> [東証P]が急反落、一時ストップ安となった。前週末16日の取引終了後、公募増資と自己株式処分による売り出しの実施を発表した。1株利益の希薄化と株式の需給悪化を警戒した売りが膨らんだようだ。同社は新たに657万7000株を発行するほか、自己株式386万3000株の売り出しと、需給状況に応じた上限156万株のオーバーアロットメントによる売り出しを行う予定。発行価格は2月26日から28日までのいずれかの日に決める。発行済み株式総数は最大で約12.9%増加する見込み。手取り概算で最大87億1360万円を調達し、タイの連結子会社の工場新設の設備投資資金や、グループの事業拡大に伴う運転資金の一部に充当する。

■JTOWER <4485>  4,965円 (-555円、-10.1%)

 JTOWER <4485> [東証G]が急反落。前週末16日の取引終了後、海外募集による360万株の新株発行を実施すると発表。株式需給の悪化を懸念した売りが出た。発行価格は4973円。調達資金約170億円(手取り概算額)は、インフラシェアリング事業の更なる拡大に向けた成長資金や鉄塔カーブアウトのために設立された子会社への出資、借入金の一部返済に充てる。

■任天堂 <7974>  8,356円 (-518円、-5.8%)

 東証プライムの下落率8位。任天堂 <7974> [東証P]が続急落。米ブルームバーグ通信が17日、任天堂について「今年後半に予定していた次世代ゲーム機の発売時期を、25年1-3月期に延期する旨をゲーム開発会社に通達した」と報じた。複数の事情に詳しい関係者が匿名を条件に明らかにしたという。報道通りとなれば年末商戦には間に合わないこととなるため、来期の業績へのポジティブな影響を期待した投資家の売りを促す形となったようだ。発売時期を巡っては、ビデオゲームズクロニクルが先に報じたとしている。

■アドテスト <6857>  6,796円 (-224円、-3.2%)

 アドバンテスト <6857> [東証P]が続落。前週末の米国株市場ではアプライド・マテリアルズ <AMAT> は好決算評価で大幅高を演じたものの、エヌビディア <NVDA> やインテル <INTC> 、マイクロンテクノロジー <MU> 、アドバンスト・マイクロ・デバイシズ <AMD> などその他の半導体関連は総じて軟調な値動きとなった。今週21日に発表されるエヌビディアの決算にマーケットの関心が集まっており、半導体関連銘柄へ与える影響も大きいとみられている。エヌビディアは好決算発表でも目先出尽くし感から売られる可能性も指摘され、足もとでやや慎重なムードも漂う。そうしたなか、東京市場ではエヌビディアのGPU向けテスターで高シェアを誇るアドテストが関連最右翼銘柄に位置づけられていることもあり、機関投資家の持ち高調整とみられる売りが優勢となった。

※19日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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