日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
19日の東京株式市場は主力株をはじめ利益確定売り優勢の地合いとなることが予想され、日経平均株価は3日ぶり反落となりそうだ。前週末の米国株市場でNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに軟調な値動きとなり、強気一辺倒の地合いに歯止めがかかった状態にある。ここにきて全体相場は米経済指標に左右される展開となっており、この日は1月の生産者物価指数(PPI)が市場コンセンサスを上回る内容であったことで、FRBによる早期利下げ期待が後退、米10年債利回りが上昇し株式市場に逆風となった。個別株をみても好決算のアプライド・マテリアルズ<
AMAT>が大きく買われたものの、インテル<
INTC>やマイクロンテクノロジー<
MU>、エヌビディア<
NVDA>などそれ以外の半導体関連株は総じて冴えない動きを強いられた。これを受けて東京市場でも投資家のセンチメントが悪化し買いが手控えられそうだ。日経平均は前週末の取引時間中に史上最高値3万8915円に肉薄する場面があったが、その後は上げ幅を縮小し3万8000円台半ばで引けた。過熱感が警戒されるなか、きょうも上値の重さが顕在化する公算が大きい。一方、押し目買いニーズは活発で、下値では出遅れた向きの“持たざるリスク”を意識した買いが入り下げ幅は限定的なものにとどまる可能性もある。
16日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比145ドル13セント安の3万8627ドル99セントと3日ぶり反落。ナスダック総合株価指数は同130.520ポイント安の1万5775.654だった。
日程面では、きょうは12月の機械受注、1年物国庫短期証券の入札など。なお米国株市場ではプレジデントデーの祝日で休場となる。
出所:
MINKABU PRESS