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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):テルモ、オリックス、SUBARU

テルモ <日足> 「株探」多機能チャートより
■テルモ <4543>  5,425円  +352 円 (+6.9%)  本日終値
 テルモ<4543>が急騰し、上場来高値を更新した。7日の取引終了後、24年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直し、最終利益の見通しを1010億円から1050億円(前期比17.5%増)に上方修正した。あわせて、3月31日を基準日とし、4月1日付で1株を2株に分割すると発表した。投資家層の拡大による株価へのポジティブな影響への期待も高める形となり、業況とあわせて評価されたようだ。今期の売上収益予想は8540億円から9060億円(同10.5%増)に引き上げた。為替相場が想定よりも円安で推移しており、影響を業績予想に反映させた。4~12月期の売上収益は前年同期比10.5%増の6829億5100万円、最終利益は同13.8%増の798億9700万円だった。

■日本CMK <6958>  803円  +51 円 (+6.8%)  本日終値
 日本CMK<6958>が大幅続伸。7日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、最終利益を20億円から22億円(前期比38.5%増)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を10円から11円へ引き上げたことが好感された。主に円が対米ドル及びタイバーツで通貨安に推移したことが寄与したという。売上高870億円(前期比3.8%増)、営業利益30億円(同15.1%増)は従来見通しを据え置いている。同時に発表した第3四半期累計(23年4~12月)決算は、売上高669億7000万円(前年同期比7.1%増)、営業利益21億2300万円(同0.6%減)、最終利益20億600万円(同0.6%減)だった。注力分野のパワートレイン・走行安全系向けの販売が牽引したほか、生産工場の稼働が改善しつつあることが好影響した。

■エムティーアイ <9438>  655円  +41 円 (+6.7%)  本日終値
 エムティーアイ<9438>が大幅続伸し、昨年来高値を更新した。7日の取引終了後、24年9月期第1四半期(10~12月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。経常利益の見通しを10億円から14億円(前期比3.1倍)に引き上げており、好感された。持ち分法適用関連会社の昭文社ホールディングス<9475>が固定資産売却益を特別利益として計上したことに伴い、持ち分法による投資利益のプラス影響を織り込んだ。売上高と営業利益の見通しは据え置いた。10~12月期の売上高は前年同期比6.6%減の66億2500万円、経常損益は7億9200万円の黒字(前年同期は8800万円の赤字)だった。

■ユーザーローカル <3984>  2,215円  +131 円 (+6.3%)  本日終値
 7日に決算を発表。「上期経常は29%増益で着地、今期配当を3円増額修正」が好感された。
 ユーザーローカル <3984> [東証P] が2月7日大引け後(15:00)に決算を発表。24年6月期第2四半期累計(7-12月)の経常利益(非連結)は前年同期比29.5%増の8.5億円に伸び、通期計画の15.5億円に対する進捗率は55.1%に達し、5年平均の51.3%も上回った。同時に、期末一括配当を従来計画の5円→8円(前期は4円)に大幅増額修正した。
  ⇒⇒ユーザーローカルの詳しい業績推移表を見る

■オリックス <8591>  3,021円  +144 円 (+5.0%)  本日終値
 7日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)税引き前が8%増益で着地・10-12月期も5%増益」が好感された。
 オリックス <8591> [東証P] が2月7日大引け後(15:00)に決算(米国会計基準)を発表。24年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結税引き前利益は前年同期比8.4%増の3100億円に伸びた。
  ⇒⇒オリックスの詳しい業績推移表を見る

■ニプロ <8086>  1,260.5円  +59 円 (+4.9%)  本日終値
 ニプロ<8086>が後場に上げ幅を拡大し、昨年来高値を更新した。8日午後2時に24年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比8.1%増の4391億3500万円、経常利益は同45.3%増の200億1000万円となった。経常利益の通期計画に対する進捗率は約97%と高く、業績の上振れを期待した買いが集まったようだ。国内では22年12月に販売を開始したエソメプラゾールが売り上げに大きく貢献した。原材料・エネルギー価格や輸入資材価格の高騰の影響を受けながらも販売価格への転嫁とともに、コスト削減効果も生み出し、利益の確保に努めた。物流費の高騰の一服や、治験完了による治験費用の減少も寄与した。

■SUBARU <7270>  3,231円  +136 円 (+4.4%)  本日終値
 SUBARU<7270>が後場一段高。同社はきょう午後1時ごろ、24年3月期通期の連結業績予想を修正。営業利益の見通しは従来の4200億円から4500億円(前期比68.2%増)に引き上げた。売上収益の見通しは従来通り4兆6500億円(同23.2%増)で据え置いたが、為替変動による増益効果、高収益市場である米国の売り上げ構成比の上昇などが利益を押し上げるという。なお、前提となる自動車売り上げ台数は98万台(前回予想は101万台)、1ドル=143円(同140円)、1ユーロ=154円(同150円)としている。

■高砂熱学工業 <1969>  3,815円  +160 円 (+4.4%)  本日終値
 高砂熱学工業<1969>が後場に急伸し、連日で上場来高値を更新した。8日正午、24年3月期第3四半期累計(4~12月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績と配当予想を見直した。今期の経常利益予想は190億円から250億円(前期比49.8%増)に上方修正し、4期ぶりの最高益更新を見込む。年間配当予想については普通配当を26円増額し、記念配当10円と合わせて121円(前期は普通配当で63円)に引き上げた。これらをポジティブ視した買いが入り後場に再びプラス圏に浮上。ショートカバーを誘発した。今期の売上高予想は3550億円から3600億円(前期比6.2%増)に見直した。工事の順調な進捗とともに、受注や施工段階での採算性の改善もあって収益が上振れする。半導体関連を中心に製造業での建設需要が堅調に推移するなか、今期の受注高の予想も3600億円から3900億円(前期は3727億7400万円)に引き上げた。4~12月期の売上高は前年同期比10.5%増の2637億3200万円、経常利益は同2.1倍の200億6500万円だった。

■スミダコーポレーション <6817>  1,201円  +43 円 (+3.7%)  本日終値
 スミダコーポレーション<6817>が反発した。7日の取引終了後、23年12月期の連結決算を発表。あわせて24年12月期の業績予想を開示し、売上収益が前期比7.4%増の1586億円、最終利益が同12.5%増の57億円となる見通しを示した。最終利益は2期ぶりに最高益を更新する計画。加えて前期の期末配当を4円増額したうえで、今期の年間配当予想を同2円増配の53円に設定した。中期経営計画において収益拡大策を示したこともあって、好感されたようだ。米欧や中国など世界での脱炭素の流れが加速すると想定。自動車の電動化やグリーンエネルギー関連の需要が拡大すると見込む。中期経営計画では26年度に売上収益1900億円、営業利益135億円(23年度実績は85億円)に伸ばす目標を掲げた。

■ニチバン <4218>  1,826円  +64 円 (+3.6%)  本日終値
 ニチバン<4218>が後場上げ幅を拡大。午後2時ごろに発表した第3四半期累計(23年4~12月)連結決算が、売上高355億400万円(前年同期比4.2%増)、営業利益17億1100万円(同18.5%増)、純利益13億9100万円(同29.2%増)と大幅増益となり、営業利益の通期予想に対する進捗率が95%と高水準となったことが好感された。インバウンド需要の回復などを背景に、「ロイヒシリーズ」をはじめとするヘルスケアフィールドの売り上げが拡大したほか、価格改定効果が利益を押し上げた。なお、24年3月期通期業績予想は、売上高470億円(前期比3.2%増)、営業利益18億円(同11.9%増)、純利益15億円(同36.7%減)の従来見通しを据え置いている。

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