【市況】株価指数先物【引け後】 3万6000円を中心としたレンジを継続
大阪3月限
日経225先物 36130 +50 (+0.13%)
TOPIX先物 2548.5 +15.0 (+0.59%)
日経225先物(3月限)は前日比50円高の3万6130円で取引を終了。寄り付きは3万5950円とシカゴ日経平均先物清算値(3万5970円)にさや寄せする格好から売りが先行して始まった。現物の寄り付き直前に3万5860円まで下げ幅を広げたが、前場中盤にかけてリバウンド基調が強まり、一時3万6190円まで買われる場面も見られた。買い一巡後は3万6050円~3万6120円辺りで保ち合ったが、ランチタイム明け直後にショートが強まり、3万5830円と朝方に付けた安値を下回った。ただし、ナイトセッション付けた安値(3万5820円)は割り込まず、終盤にかけてはショートカバーが優勢となり、前日終値を挟んでの推移からプラス圏を回復して終えた。
日経225先物は、米半導体株の下落が重荷となって売りが先行して始まった。ただし、東京エレクトロン <8035> [東証P]、アドバンテスト <6857> [東証P]は下落したが、SCREENホールディングス <7735> [東証P]、レーザーテック <6920> [東証P]が上昇するなど、まちまちの展開だった。そのなかで前日に決算が評価されたトヨタ自動車 <7203> [東証P]が連日で大幅な上昇となったほか、大規模な自社株買いを発表した三菱商事 <8058> [東証P]の急伸が目立った。個別の材料を手掛かりとした物色ながら、結果としてはTOPIX型優位の展開である。
明日はソフトバンクグループ <9984> [東証P]の決算が予定されており、週末には東京エレクの決算が控えている。インデックスに絡んだポジションを積み上げてくる動きというよりは、決算に絡んだ商いに振られる需給状況であり、決算内容を見極めたいとするムードが強まりやすく、方向性はつかみづらいだろう。また、週末には2月限の特別清算指数算出(SQ)を迎える。1月のSQ値は3万6025円97銭だったが、同水準を下回ってくるようだとセンチメントを冷ます可能性もあるため、仕掛け的なショートを誘いそうだ。
そのため、3万6000円を中心としたレンジを想定するが、短期的には3万5630円処まで上昇してきた25日移動平均線割れを狙った動きには注意しておきたい。一方で、25日線が支持線として機能するようだと、徐々に下値を切り上げてくる展開から、ボリンジャーバンドの+1σが位置する3万6500円が意識されてくるだろう。そのため、25日線水準では押し目狙いのロング対応に向かわせよう。
なお、NT倍率は先物中心限月で14.17倍に低下した。14.20倍で推移する25日線を下回って始まると一時14.13倍まで下げており、14.11倍で推移する200日線に接近している。TOPIX型優位の展開ではあるが、決算など個別の材料での反応であるため、200日線を捉えてくると、NTショートの巻き戻しから、NTロングに転換する可能性を見極めたいところである。
手口面(立会内)では、ABNクリアリン証券が3万8376枚、ソシエテジェネラル証券が1万7217枚、サスケハナ・ホンコンが8071枚、ゴールドマン証券が3441枚、バークレイズ証券が2828枚、JPモルガン証券が2574枚、SBI証券が2452枚、ビーオブエー証券が2343枚、モルガンMUFG証券が1483枚、シティグループ証券が1341枚だった。
TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が2万8035枚、ソシエテジェネラル証券が1万7341枚、バークレイズ証券が4555枚、ゴールドマン証券が4356枚、サスケハナ・ホンコンが3966枚、モルガンMUFG証券が3940枚、JPモルガン証券が3486枚、ビーオブエー証券が2315枚、野村証券が1282枚、BNPパリバ証券が1143枚だった。
株探ニュース