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【市況】ダウ先物は下落 ナスダック100も伸び悩む 米雇用統計が想定外に強い内容=米国株

米株価指数先物(3月限)(NY時間08:44)(日本時間22:44)
ダウ先物 38664(-101.00 -0.26%)
S&P500 4966.50(-13.75 -0.28%)
ナスダック100先物 17700.75(-32.00 -0.18%)

 米株価指数先物市場でダウ先物、ナスダック100とも軟調に推移している。先週末は強い米雇用統計の発表で、これまで米株式市場を支えてきた早期利下げ期待が後退したものの、大手IT株の好決算を受けてIT・ハイテク株主導で買いが優勢となり、指数も上昇して終えていた。

 日曜日にCBSテレビがパウエルFRB議長のインタビューを伝えていたが、議長はFOMC後の会見の通りに3月利下げ期待を明確に否定。また、利下げにはもっと証拠が必要との認識を示していた。「自信は高まっているが、利下げに踏み切るという非常に重要な1歩を踏み出す前に、もう少し自信が欲しいところだ」と述べていた。

 また、米国がイラクとシリアで空爆を開始したことも不安視している。サリバン国家安全保障顧問は日曜日に、米国はイランを支持するグループに対して追加攻撃を行う予定だと語っていた。

 今週は主要な経済指標の発表はさほどないが、主要企業の決算は続く。本日は取引開始前にキャタピラー<CAT>とマクドナルド<MCD>が決算を発表。

 キャタピラー<CAT>は1株利益が予想を上回り、エネルギー・輸送事業の売上増により、世界的な景気減速への懸念を払拭している。また、ディーラーの在庫が減少。これは生産よりも多くの機械を顧客が購入し始めていることを示す。第4四半期のディーラー在庫は前四半期から約9億ドル減少した。株価は時間外で上昇。

 一方、マクドナルド<MCD>は時間外で軟調。既存店売上高が予想を下回った。米国が予想を下回ったほか、中東紛争の影響で海外が不調だった。中東地域は同社の売上の約10%を占める。

 ボーイング<BA>が時間外で下落。日曜日に未納の737MAX、約50機について一部手直しを行う必要があると伝わった。737MAX型機の胴体に開けられた穴にミスを発見したという。

(NY時間08:54)(日本時間22:54)時間外
キャタピラー<CAT> 329.88(+14.79 +4.69%)
ボーイング<BA> 205.30(-4.08 -1.95%)
マクドナルド<MCD> 293.15(-3.90 -1.31%)

アップル<AAPL> 186.95(+1.10 +0.59%)
マイクロソフト<MSFT> 411.09(-0.13 -0.03%)
アマゾン<AMZN> 170.77(-1.04 -0.61%)
アルファベット<GOOG> 143.90(+0.36 +0.25%)
テスラ<TSLA> 184.58(-3.33 -1.77%)
メタ・プラットフォームズ<META> 472.89(-2.10 -0.44%)
AMD<AMD> 179.66(+2.00 +1.13%)
エヌビディア<NVDA> 683.50(+21.90 +3.31%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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