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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):広済堂HD、古河電、郵船

広済堂HD <日足> 「株探」多機能チャートより
■広済堂ホールディングス <7868>  821円  +81 円 (+11.0%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位
 広済堂ホールディングス<7868>が続急伸し、上場来高値を更新した。SBI証券が24日、広済堂HDについて投資判断「買い」、目標株価1010円でカバレッジを開始した。葬儀式場運営を主力とする同社について、25年3月期以降は式場の増設効果に加えて、資産コンサルティング事業の拡大により、営業利益は2ケタ増が続くと予測。中期的な業績拡大余地が大きいと判断した。同証券は広済堂HDの25年3月期の営業利益が83億1000万円となると予想する。

■古河電気工業 <5801>  2,616.5円  +86 円 (+3.4%)  本日終値
 古河電気工業<5801>は5連騰。24日の取引終了後、海外上場の有価証券の一部売却に伴い、連結決算において特別利益として投資有価証券売却益を計上すると発表した。24年3月期の連結業績予想には概算金額で織り込んでいるとするものの、資産の効率化と財務体質の向上につながる経営判断を好感した買いが同社株を支援したようだ。同日が売却益発生日となり、投資有価証券売却益は約68億円としている。

■東洋エンジニアリング <6330>  796円  +26 円 (+3.4%)  本日終値
 東洋エンジニアリング<6330>が後場に一段高となった。25日午前11時半に、固定資産の売却とともに24年3月期の連結業績予想の修正について発表した。今期の最終利益の見通しをこれまでの30億円から79億円(前期比4.8倍)に引き上げたことをポジティブ視した買いが入った。本社事務所のある千葉県習志野市内の土地について、移転に伴い売却する。譲渡益は約49億円で特別利益を計上。影響を業績予想に反映した。売上高と営業利益、経常利益の見通しに変更はない。

■フューチャー <4722>  1,787円  +58 円 (+3.4%)  本日終値
 フューチャー<4722>が3日ぶりに急反発した。24日の取引終了後、経営・マーケティング事業などを展開するリヴァンプ(東京都港区)の完全子会社化に向けて、同社と合意したと発表。今後の収益面での好影響を期待した買いが入ったようだ。リヴァンプの新株予約権に関し、フューチャーによる株式取得前にリヴァンプによる買い取りが完了していることなどを条件として、リヴァンプの株主との間で譲渡契約を締結し、同社株を取得する方針。DX(デジタルトランスフォーメーション)への対応に向けた顧客のニーズが高まるなか、リヴァンプをグループに加えることで課題解決力を一段と高め、グループの成長を加速させる。

■日本郵船 <9101>  5,108円  +128 円 (+2.6%)  本日終値
 日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など大手をはじめ海運株が全般軟調地合いに抗して一斉高に買われた。PERやPBRなど投資指標面で割安感が強いほか、引き続きコンテナ船運賃市況の上昇の思惑が株価の刺激材料となっている。「中東の地政学リスクに伴う航路変更を背景に運賃の上昇が続くとの見方が強まっているようだ。前日に野村証券が海運大手3社の業績見通しを増額し、目標株価を引き上げたこともポジティブ視されている」(中堅証券ストラテジスト)という。信用取組も郵船は直近の信用倍率が1.05倍と売り買い拮抗、川崎汽は同0.43倍と大幅に売り長状態にあるなど株式需給面からも投資妙味が意識されている。

■INFORICH <9338>  4,290円  +100 円 (+2.4%)  本日終値
 INFORICH<9338>が朝安後に切り返した。25日午前11時、香港に本社を構えるCenturysoft Internationalとの間で、スマートフォン用充電器のシェアリングサービス「ChargeSPOT」のベトナムにおけるフランチャイズ契約を締結することを決めたと発表。海外事業の拡大を期待した買いが断続的に入り、株価は午後に一段高となった。ChargeSPOT事業と、Centurysoft Internationalの主要事業であるモバイルゲーム事業との間には、ゲームユーザーへの電力供給に加えてバッテリースタンドの位置情報を活用した新たなゲーム事業などの相乗効果が期待できるという。同社の営業ノウハウやモバイルゲーム事業との相乗効果を生かし、成長の潜在性の高いベトナムで事業展開を加速していく。

■フリュー <6238>  1,353円  +31 円 (+2.3%)  本日終値
 フリュー<6238>が反発した。24日の取引終了後、2023年12月の月次概況を発表。売上高は42億3200万円(前年同月比18.5%増)となった。増収基調の継続を評価した買いが株価を支援したようだ。国内クレーンゲーム景品関連が好調に推移した。総プレイ回数は同1.3%増。ピクトリンク月末有料会員数は前年同月比では減少したものの、前月比では増加した。

■マネーフォワード <3994>  5,498円  +105 円 (+2.0%)  本日終値
 マネーフォワード<3994>が底堅い。SMBC日興証券は24日、マネフォの目標株価を6000円から7200円に引き上げた。投資評価は「1」を継続する。足もとの株価水準は国内のSaaS企業とバリュエーション比較を行うと、売り上げの成長率に対して割安感があると指摘。ビジネスドメインの中堅企業向けにおいて、平均課金プロダクト数が拡大傾向にあり、大型顧客の導入による顧客単価も上昇が続いていると評価した。

■ソシオネクスト <6526>  3,433円  +52 円 (+1.5%)  本日終値
 ソシオネクスト<6526>が6連騰。昨年末の株式分割後の高値圏をまい進中で、なお上値指向が強い。直近、米10債利回りが4.18%まで上昇、国内でも新発10年物国債の利回りが0.7%台で強含みに推移するなど、国内外で金利上昇傾向にあり、半導体関連などハイテク系グロース株には逆風が意識される場面にあるが、そのなか同社株は目先筋の利益確定売りをこなし強調展開を継続している。半導体設計大手で、次世代半導体の本命と目されるSoC(システム・オン・チップ)をはじめファブレスで先端品の供給を行うが、生産委託する台湾の半導体受託生産最大手TSMC<TSM>と連携し次世代2ナノ品の開発も進捗させている。また、4月の日経平均採用銘柄の入れ替えで新規採用の有力候補としても注目度が高い。

■オービック <4684>  23,180円  -1,540 円 (-6.2%)  本日終値  東証プライム 下落率トップ
 オービック<4684>が安い。24日取引終了後に発表した23年4~12月期連結決算は、売上高が前年同期比12.2%増の835億8500万円、営業利益が同14.2%増の534億9800万円だった。通期見通しに対する進捗は順調で特段の懸念はないが、大きなサプライズもなかったことから目先材料出尽くし売りに押される展開となった。企業のデジタル化への取り組みなどを背景に引き合いが強まった。あわせて、期末配当予想を130円から170円に増額修正した。これにより、年間配当は300円(前期250円)となる見通し。

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