【市況】NY株式:NYダウは138ドル高、ダウは初の3万8000ドル台
NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより
米国株式市場は続伸。ダウ平均は138.01ドル高の38,001.81ドル、ナスダックは49.32ポイント高の15,360.29で取引を終了した。
寄り付きは上昇。先週の流れを継いで業績期待からハイテク株が買われた。長期金利の上昇が一服したことも追い風に主要株式指数は終日プラス圏で推移。ダウは初の3万8000ドル台を付け、連日で過去最高値を更新した。セクター別では、テクノロジー・ハード・機器や運輸などが上昇した一方、自動車・自動車部品、食品・飲料・タバコの下げが目立った。
格安航空会社のスピリット(SAVE)は同業ジェットブルー・エアウェイズ(JBLU)による買収計画を阻止した連邦裁判所の判決を不服として控訴すると発表し、大幅高。百貨店のメーシーズ(M)は投資会社アークハウスと資産運用会社ブリゲード・キャピタルからの買収提案について拒否する姿勢を示し上昇した。バイオ医薬品メーカー、ギリアド・サイエンシズ(GILD)は一部の乳がんとぼうこうがんの治療薬として承認されている「トロデルヴィ」の進行性肺がんへの適応臨床試験で有意な改善が認められなかったと発表し急落。
穀物メジャー、米アーチャー・ダニエルズ・ミッドランド(ADM)は業績見通しの下方修正などが失望され大幅安。半導体メーカーのアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は投資判断の引き下げを受けて下落した。
取引終了後に航空会社のユナイテッド(UAL)はボーイング737MAX9の運航停止により第1四半期が赤字になるとの見通しを発表したが、四半期決算では売上高と調整後の1株利益が予想を上回り買われている。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》
提供:フィスコ