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【市況】株価指数先物【寄り前】 ナイトセッションで高値更新となりショートカバーを誘う


大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 36300 +300 (+0.83%)
TOPIX先物 2523.0 +13.0 (+0.51%)
シカゴ日経平均先物 36300 +300
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 19日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。メタ・プラットフォームズ<META>がエヌビディア<NVDA>のAI向け半導体を大量に購入すると伝わったことを受けて、エヌビディアが連日で最高値を更新したほか、アドバンスト・マイクロ・デバセズ<AMD>、ブロードコム<AVGO>など半導体株を中心に相場を押し上げた。また、メタ・プラットフォームズやマイクロソフト<MSFT>、アップル<AAPL>など大型テック株が買われ、センチメントを明るくさせた。S&P500業種別指数は、半導体・同製造装置、銀行、メディアが上昇した一方で、ヘルスケア機器・サービス、家庭用品・パーソナル用品、食品・飲料・タバコが下落。

 シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、大阪比300円高の3万6300円だった。日経225先物(3月限)は日中比30円安の3万5970円で始まり、直後に付けた3万5910円を安値にリバウンドを強め、米国市場の取引開始後には3万5980円~3万6170円処で保ち合いを継続。終盤にかけてレンジを上放れ、一時3万6330円まで買われる場面も見られ、3万6300円でナイトセッションの取引を終えた。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い優勢の展開になりそうだ。ナイトセッションで17日に付けた3万6240円を上回っており、ショートカバーを誘いそうだ。また、米国で半導体株が買われた流れから、東京エレクトロン <8035> [東証P]やアドバンテスト <6857> [東証P]など、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均型を牽引する可能性が高い。

 日経225先物は上向きで推移するボリンジャーバンドの+1σ(3万5280円)と+2σ(3万6500円)によるレンジ内での推移を継続している。+2σに接近するなか、オプション権利行使価格の3万6000円から3万6500円のレンジを想定する。権利行使価格の3万6375円辺りで底堅さがみられるようだと、+2σ突破を狙ったロングが強まりそうだ。

 また、決算発表が本格化してくるため、決算内容を見極めたいとするムードが強まる可能性がある。日銀の金融政策決定会合の結果待ちから慎重姿勢が強まることも考えられる。ただし、足もとでは中国人投資家による日本の上場投資信託(ETF)の商いが活発であり、過熱を警告するうえで取引を一時停止する動きもあった。日経平均株価がバブル後の高値を更新するなか資金流入が継続するとみられ、需給面での下支えとなろう。そのため、膠着感が強まる局面では押し目狙いのロング対応に向かわせそうである。

 週末のVIX指数は13.30(前日は14.13)に低下した。支持線として機能する25日移動平均線(13.12)近辺に接近しており、同線を下回ってくるようだと、ショートカバーを誘う展開が意識されやすい。一方で、26日に米国12月個人所得や米国12月個人消費支出(PCE)の発表を控えており、同線からの反発も意識しておく必要がありそうだ。

 なお、先週末のNT倍率は先物中心限月で14.34倍に上昇した。一時14.35倍を付けており、昨年12月の高値(14.34倍)を上回る場面も見られた。いったんはダブルトップ形成から利益確定に伴うNTロングの巻き戻しがありそうだが、米ハイテク株の強い流れを背景に、トレンドとしては昨年6月高値の14.69倍に向けたNTロングが入りやすいだろう。

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