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【市況】【↑】日経平均 大引け| 5日続伸、先物主導で33年11ヵ月ぶりの高値圏 (1月12日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  35601.65
高値  35839.65(09:03)
安値  35362.24(10:16)
大引け 35577.11(前日比 +527.25 、 +1.50% )

売買高  18億3821万株 (東証プライム概算)
売買代金  5兆0496億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は527円高と5日続伸、33年11ヵ月ぶりの高値圏に
 2.前日NYダウは15ドル高と小幅続伸、企業業績の拡大に期待
 3.好決算を発表したファストリの急伸も寄与し日経平均は大幅上昇
 4.東エレクやレーザーテク、ソニーGが高く、郵船や三菱商も堅調
 5.三菱UFJや三井住友FG、みずほFGといった銀行株が安い

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比15ドル高と小幅に続伸した。米長期金利の低下や本格化する米主要企業決算への期待から買いが優勢となった。

 東京市場では、日経平均株価は大幅に5日続伸。買い意欲は強く、連日の上値追いとなり33年11ヵ月ぶりの高値圏に買われた。

 前日の米株式市場では、NYダウが小幅続伸。企業業績の拡大に対する期待が相場を押し上げた。これを受けた、東京市場も値を上げてスタート。日経平均の上昇幅は朝方に一時700円を超え3万5800円台まで値を上げる場面があった。本日は株価指数オプションとミニ日経平均先物1月物の特別清算指数(SQ)の算出日だったが、前日に好業績を発表したファーストリテイリング<9983>が大幅高となったことも、日経平均の上昇に寄与した。朝方の上昇後は利益確定売りで、一時上昇幅は縮小したが、後場に入り先物を中心に再び値を上げ、結局、1990年2月以来の高値圏で取引を終えた。TOPIXも連日の上昇で33年10ヵ月ぶりの水準に買われている。

 個別銘柄では、レーザーテック<6920>や東京エレクトロン<8035>が高く、ソニーグループ<6758>や任天堂<7974>が値を上げた。ダイキン工業<6367>やキーエンス<6861>がしっかり。川崎汽船<9107>や日本郵船<9101>といった海運株や、三菱商事<8058>や伊藤忠商事<8001>など商社株も値を上げた。
 半面、ディスコ<6146>や野村マイクロ・サイエンス<6254>が安く、トヨタ自動車<7203>や東京電力ホールディングス<9501>が軟調。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>や三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>といった銀行株が値を下げ、セブン&アイ・ホールディングス<3382>やSBIホールディングス<8473>が売られた。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はファストリ <9983>、リクルート <6098>、信越化 <4063>、TDK <6762>、東エレク <8035>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約322円。うち232円はファストリ1銘柄によるもの。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はエーザイ <4523>、ネクソン <3659>、セブン&アイ <3382>、大和ハウス <1925>、アステラス <4503>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約22円。

 東証33業種のうち上昇は18業種。上昇率の上位5業種は(1)鉱業、(2)その他製品、(3)精密機器、(4)サービス業、(5)卸売業。一方、下落率の上位5業種は(1)証券商品先物、(2)パルプ・紙、(3)銀行業、(4)空運業、(5)電気・ガス業。

■個別材料株

△ウエストHD <1407> [東証S]
 再生可能エネ事業好調で第1四半期営業益3.7倍。
△アウン <2459> [東証S]
 上期営業損益は赤字幅縮小で着地。
△ファマライズ <2796> [東証S]
 141万6800株を上限とする自社株買いを実施へ。
△ジェーソン <3080> [東証S]
 第3四半期営業利益2ケタ増と株主優待制度新設を好感。
△ALPHA <4760> [東証S]
 9~11月期営業利益の通期計画超過をポジティブ視。
△ティムス <4891> [東証G]
 「TMS-007」の国内開発販売権取得。
△三光合成 <7888> [東証P]
 9~11月期営業7割増益達成で配当も増額。
△オンワード <8016> [東証P]
 24年2月期最終利益及び配当予想を上方修正。
△USENHD <9418> [東証P]
 9~11月期営業利益63%増。
△ファストリ <9983> [東証P]
 中国や欧米ユニクロ事業好調で第1四半期営業利益25%増。

▼タマホーム <1419> [東証P]
 住宅着工低調の逆風で6~11月期減収減益。
▼ディップ <2379> [東証P]
 コールセンター・事務領域が急速悪化で今期下方修正。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)三光合成 <7888>、(2)日コン <5269>、(3)トランザク <7818>、(4)PRTIME <3922>、(5)USENHD <9418>、(6)富士ソフト <9749>、(7)リテールPA <8167>、(8)円谷フィHD <2767>、(9)トプコン <7732>、(10)三協立山 <5932>。
 値下がり率上位10傑は(1)ディップ <2379>、(2)わらべ日洋 <2918>、(3)C&R <4763>、(4)ビーウィズ <9216>、(5)シュッピン <3179>、(6)いちご <2337>、(7)不二越 <6474>、(8)ギフティ <4449>、(9)タマホーム <1419>、(10)TOWA <6315>。

【大引け】

 日経平均は前日比527.25円(1.50%)高の3万5577.11円。TOPIXは前日比11.36(0.46%)高の2494.23。出来高は概算で18億3821万株。東証プライムの値上がり銘柄数は551、値下がり銘柄数は1058となった。東証グロース250指数は708.76ポイント(2.57ポイント高)。

[2024年1月12日]


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