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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ニトリHD、OSG、INPEX

ニトリHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■ニトリホールディングス <9843>  18,895円  +835 円 (+4.6%)  本日終値
 ニトリホールディングス<9843>が反発した。SMBC日興証券は11日、ニトリHDの目標株価を1万6800円から1万8500円に引き上げた。投資評価は「2」を継続。為替前提の変更により、同証券はニトリHDの25年3月期営業利益予想を1306億円から1373億円に引き上げた。東証小売株指数のPER(株価収益率)に対し、為替リスクを踏まえて付与していたディスカウントを排除した。月次の売り上げの回復が株価の本格回復の鍵となると指摘する。

■OSG <6136>  2,115.5円  +81 円 (+4.0%)  本日終値
 OSG<6136>が大幅高で4連騰。昨年来高値を更新した。11日の取引終了後、23年11月期の連結決算発表にあわせ、24年11月期の業績予想を開示した。最終利益は前期比8.3%増の155億円を見込む。切削工具を手掛ける同社は、タップのシェアで世界首位とグローバルニッチトップ銘柄と位置付けられている。前期の減益決算から一転、増益計画を示したことが見直し買いを誘ったようだ。今期の売上高は同3.6%増の1530億円を予想する。想定為替レートは1ドル=138円、1ユーロ=150円とした。23年11月期の連結決算は、売上高が前の期比3.6%増の1477億300万円、最終利益が同13.5%減の143億700万円だった。円安が追い風となった一方で、中華圏の停滞が響き減益となった。

■INPEX <1605>  2,010.5円  +53 円 (+2.7%)  本日終値
 INPEX<1605>と石油資源開発<1662>が強含みで推移。バイデン米大統領は米国時間11日、米軍とイギリス軍がイエメンの親イラン武装組織フーシの拠点を攻撃したと発表した。これを受け、米国の時間外取引で原油先物相場が上昇。INPEXと石油資源には、原油価格の上昇による業績押し上げ効果の思惑をもとにした買いが入ったようだ。

■オリコ <8585>  1,106円  +12 円 (+1.1%)  本日終値
 オリエントコーポレーション<8585>が続伸。11日の取引終了後、イオンフィナンシャルサービス<8570>との業務提携の一環として、イオンFSの100%子会社イオンプロダクトファイナンスの全株式を3月19日の予定で取得し子会社化すると発表しており、好材料視された。イオンプロダクトファイナンスは長年にわたりオートローンを中心とする個品割賦事業を行っており、加盟店との強固なネットワークと幅広い商品ラインアップを保有していることが強み。今回の子会社化により既に業界トップクラスにある個品割賦事業の事業基盤を一段と強化し同事業における競争優位性を高めるとともに、他事業とのシナジーの追求を通じグループ全体の収益基盤の更なる強化を図るとしている。取得価額は250億円。なお、同件による業績への影響は未定としている。

■ヤマハ <7951>  3,447円  +25 円 (+0.7%)  本日終値
 ヤマハ<7951>が4日続伸。午後1時ごろ、イヤホン・ヘッドホン向け仮想立体音響ソリューション「Sound xR」が、サイバーエージェント<4751>のゲーム事業子会社Cygamesの新作アクションRPG「グランブルーファンタジー リリンク」に採用されたと発表しており、好材料視された。「Sound xR」は、通常のイヤホン・ヘッドホンで360度あらゆる方向の音を立体的に表現することができる仮想立体音響ソリューション。「グランブルーファンタジー リリンク」では、イヤホンやヘッドホンでプレイする全てのユーザーに豊かな音響体験を実現し、ゲームへの没入感を最大限に高めるために、「Sound xR」を採用したという。

■ディップ <2379>  2,535円  -700 円 (-21.6%) ストップ安   本日終値  東証プライム 下落率トップ
 ディップ<2379>が急落。11日の取引終了後に24年2月期連結業績予想の下方修正を発表しており、これが嫌気された。今期の売上高を563億円から532億円(前期比7.8%増)へ、営業利益を145億円から119億円(同3.1%増)へ引き下げた。第3四半期以降、コールセンター・事務領域の求人広告市場が急速に悪化していることが要因。飲食領域の市場回復ペースが当初想定より緩やかであることも響く。あわせて、現在実施している株主優待制度に関するリリースを開示。今期末の株主優待として贈呈するオリジナルクオカードについて、同社ブランドアンバサダーでメジャーリーガーの大谷翔平選手のデザインになるとした。

■わらべ日洋 <2918>  3,075円  -575 円 (-15.8%)  本日終値  東証プライム 下落率2位
 わらべや日洋ホールディングス<2918>は急反落。11日の取引終了後に発表した第3四半期累計(3~11月)連結決算は、売上高1531億8400万円(前年同期比4.1%増)、営業利益54億6400万円(同17.3%増)と2ケタ営業増益となったものの、9~11月期では24.2%減益となったことが嫌気された。コロナ禍からの回復が進み主力の食品関連事業の売上高が回復基調にあることや、商品価格の見直しを行ったことで売上高は伸長したが、原材料価格や労働コスト上昇の影響を受けた。なお、24年2月期通期業績予想は、売上高2080億円(前期比7.0%増)、営業利益63億円(同26.4%増)の従来見通しを据え置いている。

■いちご <2337>  314円  -25 円 (-7.4%)  本日終値  東証プライム 下落率6位
 11日に決算を発表。「3-11月期(3Q累計)経常が27%減益で着地・9-11月期も55%減益」が嫌気された。
 いちご <2337> [東証P] が1月11日大引け後(15:00)に決算を発表。24年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結経常利益は前年同期比27.5%減の58億円に減ったが、通期計画の60億円に対する進捗率は96.7%に達し、5年平均の75.5%も上回った。
  ⇒⇒いちごの詳しい業績推移表を見る

■不二越 <6474>  3,530円  -270 円 (-7.1%)  本日終値  東証プライム 下落率7位
 不二越<6474>が4日ぶりに急反落した。11日の取引終了後、23年11月期の連結決算発表にあわせ、24年11月期の業績予想を開示した。最終利益の見通しは前期比7.3%減の60億円を見込む。前期に続き減益予想を示したほか、減配見通しも加わり、失望売りを促した。今期の売上高は同5.8%減の2500億円となる見通し。年間配当予想は同10円減配の100円とした。建設機械向けは中国や欧州などで調整が続き、産業機械向けも総じて低調に推移すると想定。業績予想の前提となる為替レートは1ドル=135円と、前期から4円の円高方向に設定した。23年11月期の連結決算は、売上高が前の期比2.9%増の2654億6400万円、最終利益が同47.1%減の64億6900万円だった。中国経済の減速で産機・建機分野の需要が想定を下回り、操業度が悪化したことに伴い、売上高・利益ともに計画を下回って着地した。

■タマホーム <1419>  3,905円  -270 円 (-6.5%)  本日終値  東証プライム 下落率9位
 タマホーム<1419>が大幅安。11日の取引終了後に23年6~11月期連結決算を発表。売上高が前年同期比10.0%減の1127億5700万円、営業利益が同55.5%減の30億700万円となり、これを嫌気した売りが出た。資材価格や労務単価の上昇による建築コストの増加が住宅需要を抑制し、住宅着工が低調に推移していることが逆風に。注文住宅やリフォームを手掛ける住宅事業、戸建て分譲やマンションの販売などを行う不動産事業ともに減少した。なお、通期の増収増益見通しは据え置いている。

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