【市況】【市場反応】米12月雇用統計、労働市場の強さ確認、利下げ観測後退でドル大幅反発
米ドル/円 <日足> 「株探」多機能チャートより
米12月雇用統計で失業率は3.7%と、上昇予想に反し11月と同水準にとどまった。非農業部門雇用者数は前月比+21.6万人。伸びは11月から鈍化予想に反し拡大し、9月来で最大となった。ただ、10月分、11月分は計2カ月分で7.1万人下方修正された。平均時給は前月比+0.4%と、伸び鈍化予想に反し11月と同水準を維持。前年比では+4.1%と、11月+4.0%から予想外に伸びが拡大し、10月来で最大となり、賃金インフレが依然高い証拠となった。労働参加率は62.5%と、62.8%から予想外に低下し2月来で最低。不完全雇用率(U6)は7.1%と、11月7.0%から上昇した。
結果は労働市場が依然強い証拠となり、利下げ観測が後退した。米国債相場は急落。10年債利回りは4.04%から4.097%まで上昇した。ドル買いも強まり、ドル・円は145円05銭から145円97銭まで上昇。ユーロ・ドルは1.0928ドルから1.0877ドルまで下落した。
【経済指標】
・米・12月失業率:3.7%(予想:3.8%、11月:3.7%)
・米・12月非農業部門雇用者数:+21.6万人(予想:+17.1万人、11月:+17.3万人←+19.9万人)
・米・12月平均時給:前年比+4.1%(予想:+3.9%、11月:+4.0%)
《KY》
提供:フィスコ