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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):アダストリア、リクルート、地盤HD

アダストリア <日足> 「株探」多機能チャートより
■アダストリア <2685>  3,350円  -125 円 (-3.6%)  本日終値
 アダストリア<2685>が大幅続落した。前営業日となる12月29日の取引終了後、24年2月期第3四半期累計(3~11月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比14.8%増の2032億5200万円、経常利益は同41.5%増の167億800万円となった。大幅な増収増益となったものの、通期の業績予想は据え置きとなり、売りを促す要因となったようだ。アパレル・雑貨関連事業の国内売上高は、高付加価値化による商品価格の見直しを進めたことなどが奏功し、同12.7%増。EC売上高は同13.1%増となった。海外事業全体では同33.2%の増収。飲食事業は同29.2%の増収となった。

■リクルート <6098>  5,789円  -174 円 (-2.9%)  本日終値
 リクルートホールディングス<6098>が続落した。米国で3日に発表された11月の雇用動態調査(JOLTS)では、求人件数が879万件と3カ月連続で減少し、2021年3月以来の低水準をつけた。リクルートは米求人サイトのインディードを傘下に持つ。米国における労働市場の需給緩和が、米国事業の収益にネガティブな影響をもたらすとの見方から、リクルート株の重荷となったようだ。11月JOLTSの求人件数は市場予想の885万件を下回った。一方、10月分は873万3000件から885万2000件に上方改定された。

■地盤HD <6072>  201円  +50 円 (+33.1%) ストップ高   本日終値
 地盤調査・改良に絡む銘柄群が高い。1日の能登半島地震では、震源に近い石川県をはじめ富山県、福井県、新潟県の一部地域で液状化現象による被害が発生したという。これを受け、地盤調査の地盤ネットホールディングス<6072>やITbookホールディングス<1447>、土木管理総合試験所<6171>のほか、地盤改良工事を手掛ける日特建設<1929>、日本基礎技術<1914>などが液状化対策関連として思惑的な買いを集めている。

■ウェルライ <9565>  1,763円  +300 円 (+20.5%) ストップ高   本日終値
 ウェルプレイド・ライゼスト<9565>が急反発。共同通信が12月29日、「国際オリンピック委員会(IOC)が新設を検討している『オリンピック・eスポーツ・ゲームズ』について、日本に2026年大会の開催を打診していることが29日、複数の関係者への取材で分かった」と報じたことを受けて、eスポーツイベントの企画・運営を行う同社が関連銘柄の代表格として物色されたようだ。

■アテクト <4241>  1,032円  +150 円 (+17.0%) ストップ高   本日終値
 アテクト<4241>は逆行高で5連騰、昨年8月14日につけた高値949円を上回り昨年来高値を大幅更新した。わずか時価総額40億円前後の小型株ながら、同社が製造する半導体保護資材(スペーサーテープ)はグローバルシェアが約7割という断トツの商品競争力を誇る。国内でも今後はTSMC<TSM>とソニーグループ<6758>協業による熊本工場や日の丸半導体会社ラピダスの北海道・千歳工場など大規模な生産設備が立ち上がる予定で、同社の存在感が高まることが予想される。足もとで時価総額見直しの動きが強まっている。

■アディッシュ <7093>  1,014円  +134 円 (+15.2%) 一時ストップ高   本日終値
 アディッシュ<7093>が大幅反発。午前11時ごろ、子会社アディッシュプラスが、国土交通省「地域交通共創モデル実証プロジェクト」に選定された、子ども専用相乗りタクシー送迎サービス「hab」のカスタマーサクセスを担当することになったと発表しており、好材料視された。国土交通省の「地域交通共創モデル実証プロジェクト」は、交通を地域の暮らしと一体として捉え、地域公共交通の維持・活性化を目的として複数の主体が連携して行う取り組み。同プロジェクトに選定された「hab」は、hab(横浜市西区)及びこどものみらい共創プラットフォームが実施主体となって行う共創型子ども相乗りタクシー実証事業で、アディッシュプラスは子ども専用送迎シャトル「hab」の運用設計支援や利用者のカスタマーサポートを行い、サービス運用課題の洗い出しや利用者の要望をとりまとめながら、「hab」の社会実装を支援するとしている。

■バンクオブイ <4393>  5,310円  +700 円 (+15.2%) ストップ高   本日終値
 バンク・オブ・イノベーション<4393>が大幅高で6連騰。この日から自社株の取得期間となり、株式の需給が引き締まるとみた個人投資家の思惑買いが入ったようだ。日足の一目均衡表で雲領域を上抜けたことも相まって、株高に弾みがついたとみられている。自社株の取得期間はきょうから2月29日まで。取得総数14万株(自己株式を除く発行済み株式総数の3.5%)、取得総額5億円を上限に、東証における市場買い付けで取得する。

●ストップ高銘柄
 ピクセラ <6731>  200円  +50 円 (+33.3%) ストップ高   本日終値
 アップコン <5075>  1,382円  +300 円 (+27.7%) ストップ高   本日終値
 キタック <4707>  393円  +80 円 (+25.6%) ストップ高   本日終値
 光陽社 <7946>  2,181円  +400 円 (+22.5%) ストップ高   本日終値
 ジィ・シィ企画 <4073>  729円  +100 円 (+15.9%) ストップ高   本日終値
 など、11銘柄

●ストップ安銘柄
 プロルート丸光 <8256>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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