市場ニュース

戻る
 

【材料】イーライリリー 来年もGLP-1薬で優位に立つことになりそう=米国株個別

(NY時間14:50)(日本時間04:50)
イーライリリー<LLY> 581.98(+1.13 +0.19%)

 医薬品のイーライリリー<LLY>が小幅高。今年の同社株は上昇が加速し年初来で60%上昇し、今年最も注目を浴びた銘柄の1つと言えよう。時価総額も薬品業界でトップに躍り出ている。7年連続で年間10%以上の株価上昇を記録しているが、アナリストは来年も糖尿病と肥満症に使用されるGLP-1薬で優位に立つことになりそうだと指摘している。

 同社の糖尿病治療薬マンジャロの今週の総処方数は前週比2.2%増となったが、ライバルのノボ・ノルディスク社の「オゼンピック」は1.6%減となった。

 同社は先月初めに承認された「ゼップバウンド」と呼ぶティルゼパチドの減量バージョンを発売しているにもかかわらず、マンジャロのスクリプトはまた過去最高を記録。ゼップバウンドも絶好調で週間処方件数はローンチから4週間で2万2335件と前週比192%増となっている。

 ティルゼパチドはその優れた有効性、忍容性、供給体制があり、来年も同社株に期待を高めている。投資判断は「買い」を継続し、目標株価は710ドルとした。20%超高い水準。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

株探からのお知らせ

    日経平均