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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:日本光電、中国塗、レーザーテク

日本光電 <日足> 「株探」多機能チャートより
■日本光電 <6849>  4,169円  +441 円 (+11.8%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位
 日本光電<6849>がカイ気配スタートで株価水準を切り上げている。医療用電子機器メーカーで、心電計や脳波計、AEDなどで高い商品競争力を誇っている。米系ヘッジファンドのバリューアクト・キャピタル・マネジメントが25日付で提出した大量保有報告書によると、バリューアクトと共同保有者の日本光電株式保有比率は5.01%と新たに5%を超えたことが判明した。これが足もとの株価を強く刺激する格好となっている。

■リケンNPR <6209>  2,078円  +138 円 (+7.1%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位
 リケンNPR<6209>が3連騰している。25日の取引終了後、子会社リケンが半導体製造装置向け工業用ヒーターに強みを持つシンワバネス(東京都品川区)株式の90%を2月中旬の予定で取得し子会社化すると発表したことが好感されている。シンワバネス及びリケンNPRグループがそれぞれに保有する開発技術力と営業力を持ち寄り魅力ある新製品を共同開発し事業領域を拡大することで、カーボンニュートラルの潮流の中で大きな成長可能性がある電気抵抗加熱ヒーター市場をリードしていくことが可能になると判断したという。取得価額は非開示。なお、24年3月期業績への影響は精査中としている。

■エスケーエレ <6677>  3,610円  +165 円 (+4.8%)  11:30現在
 エスケーエレクトロニクス<6677>が3日続伸。大型フォトマスクの専業メーカーで、独自の描画・プロセスにおける最先端テクノロジーを駆使、特に液晶向けでは他社を寄せ付けない断トツのシェアを有する。有機ELディスプレーなど高精細のFPD対応フォトマスク開発でも注目されている。業界初となる次世代用(第10世代以上向け)フォトマスクの量産体制を確立していることで、24年9月期以降の収益成長に期待が募っている。来年の新NISA導入を目前に、ハイテク系グロース株にしてPER10倍台、配当利回り4.6%台とバリュー株の側面も見直されている。

■象印マホービン <7965>  1,575円  +34 円 (+2.2%)  11:30現在
 象印マホービン<7965>が10日続伸している。25日の取引終了後に発表した24年11月期の連結業績予想で、売上高870億円(前期比4.2%増)、営業利益52億円(同4.0%増)、純利益50億円(同12.6%増)と増収増益を見込むことが好感されている。新規カテゴリ商品のオーブンレンジが売上高の増加に貢献するほか、アジア向けステンレス製品の伸長が続く見通し。引き続き価格競争力の強化や高付加価値商品の開発に取り組むことで営業増益とする見通しだ。なお、23年11月期決算は売上高834億9400万円(前の期比1.2%増)、営業利益50億円(同7.2%増)、純利益44億4100万円(同21.4%増)だった。

■中国塗料 <4617>  1,682円  +34 円 (+2.1%)  11:30現在
 中国塗料<4617>が反発している。25日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、売上高を1050億円から1100億円(前期比10.6%増)へ、営業利益を84億円から105億円(同2.7倍)へ上方修正したことが好感されている。主力の船舶用塗料分野を中心に、製造コストに見合った販売価格の適正化や高付加価値製品の販売拡大が順調に進んでいることが要因。また、海外においては原材料価格が比較的安定して推移していることや円安効果も寄与する。なお、純利益は第4四半期に予定していた固定資産売却益の計上時期が25年3月期に変更となったため、84億円(同2.2倍)の従来見通しを据え置いている。

■リケンテクノス <4220>  847円  +13 円 (+1.6%)  11:30現在
 リケンテクノス<4220>が反発した。25日の取引終了後、18億8100万円の投資有価証券売却益が発生したと発表。これが株価の支援材料となったようだ。24年3月期第3四半期(10~12月)において特別利益として計上する。売却したのは保有する有価証券の一部で、上場有価証券23銘柄。売却期間は11月28日~12月25日。24年3月期の業績予想に関しては、他の要因も含めて現在精査中で、修正が必要となった場合は速やかに公表するとした。

■レーザーテック <6920>  37,380円  +530 円 (+1.4%)  11:30現在
 レーザーテック<6920>の上げ足止まらず最高値街道をまい進。きょうは日経平均株価が前日終値近辺の狭いゾーンで様子見ムードとなっているが、日経平均構成銘柄である同社株は7連騰とお構いなしの快進撃が続いている。マスクブランクス検査装置で世界シェアを独占するが、特に次世代商品であるEUV露光装置向けで唯一の供給メーカーとして注目度が高い。生成AI市場が急拡大するなか、最先端半導体用としてEUV関連装置需要が増勢顕著であり、つれて同社の存在感も高まっている。一方、株式需給面では信用取組が売り買いガップリ四つで直近信用倍率は0.94倍。更に日証金では貸借倍率0.03倍と大幅に売り長となっており、踏み上げ相場(空売り筋の強制的買い戻し)が加速している。

■IHI <7013>  2,677円  +31.5 円 (+1.2%)  11:30現在
 IHI<7013>が3日続伸した。NHKが26日、IHIが9月に決めていた防衛部門の人員拡大計画を更に引き上げたことがわかった、と報じた。防衛関連事業の中期的な拡大を期待した買いが集まったようだ。報道によると、IHIは防衛部門を含む航空・宇宙・防衛事業分野に100人の経験者を採用する計画を公表していたが、これを引き上げて防衛部門だけで再来年度までをめどに300人の経験者を採用する方針を決めた。次期戦闘機向けのエンジン開発の強化に加え、防衛省向けの航空機エンジンの改良などを進める狙いがあるという。

■しまむら <8227>  15,860円  +165 円 (+1.1%)  11:30現在
 しまむら<8227>は続伸している。25日の取引終了後、2月20日を基準日として1株を2株に株式分割するほか、株主優待制度は現行の対象及び内容を維持し、実質的に拡充すると発表したことが好感されている。同時に発表した第3四半期累計(2月21日~11月20日)連結決算は、売上高4796億6000万円(前年同期比3.4%増)、営業利益456億4900万円(同2.5%増)、純利益330億7700万円(同4.3%増)となった。残暑と暖冬が続いたものの、商品力と販売力の強化を図ったことに加えて、気温に左右されにくい品揃えや企画の打ち出しなどが寄与し、主力のしまむら既存店売上高が前年同期比4.1%増と伸長した。一方で販管費はコントロールが効いたことで計画通りに推移し、営業利益は第3四半期として過去最高を更新した。24年2月期通期業績予想は、売上高6350億8800万円(前期比3.1%増)、営業利益545億7100万円(同2.4%増)、純利益395億2200万円(同3.9%増)の従来見通しを据え置いている。

■高島屋 <8233>  1,928.5円  -65 円 (-3.3%)  11:30現在  東証プライム 下落率6位
 高島屋<8233>が反落している。25日の取引終了後、24年2月期の連結業績予想について、売上高を4650億円から4670億円(前期比5.3%増)へ、営業利益を440億円から450億円(同38.4%増)へ、純利益を295億円から300億円(同7.8%増)へ上方修正したが、サプライズ感がないとして利益確定の動きが優勢となっているもよう。また、オンラインで販売したクリスマスケーキの一部が崩れた状態で購入者に届けられた問題を嫌気する動きもあるようだ。上方修正は、国内百貨店で国内顧客、インバウンド売り上げともに伸長したことや、商品利益率の改善基調、コスト構造改革の効果の継続で第3四半期までの業績が計画を上回っていることが要因。更にインバウンド需要の好調が続いていることなども寄与する見通しだ。なお、同時に発表した第3四半期累計(3~11月)決算は、売上高3341億9200万円(前年同期比5.2%増)、営業利益332億900万円(同45.3%増)、純利益242億5100万円(同5.9%増)だった。

■あさひ <3333>  1,246円  -27 円 (-2.1%)  11:30現在
 あさひ<3333>が続落している。25日の取引終了後に発表した第3四半期累計(2月21日~11月20日)単独決算で、営業利益が49億2300万円(前年同期比7.2%減)と減益で着地したことが嫌気されている。22年8月に行った価格改定効果に加えて、ヘルメット販売や修理の増加、EC販売の伸長などが寄与し、売上高は616億9400万円(同4.5%増)と増収となったものの、仕入れコストの上昇や事業拡大に伴う販管費の増加などが利益を圧迫した。なお、24年2月期通期業績予想は、売上高800億円(前期比7.1%増)、営業利益52億円(同1.4%増)の従来見通しを据え置いている。

■壱番屋 <7630>  5,240円  -50 円 (-1.0%)  11:30現在
 壱番屋<7630>が売り買い交錯もやや軟調。前日は大陽線で目先底入れの動きを明示、テクニカル的にも10月中旬の安値と合わせて二点底を形成していた。ただ、きょうは寄り付き買い優勢でスタートしたものの、その後は売りに押される展開となった。カレー専門店をフランチャイズで全国展開するが、食材高騰によるコスト増を値上げで吸収し、足もとの業績は好調に推移している。25日取引終了後に発表した24年2月期第3四半期(23年3~11月)決算は営業利益が前年同期比67%増の38億9300万円と急拡大を果たした。取引開始時はこれを評価する投資資金を誘導した。

■わかもと製薬 <4512>  242円  +50 円 (+26.0%) ストップ高   11:30現在
 わかもと製薬<4512>が急反発。同社は25日、VSYバイオテクノロジー(本社:ドイツ)から導入した多焦点眼内レンズ「WP-2011」について、厚生労働省に医療機器製造販売承認申請を行ったと発表。これが買い手掛かりとなっているようだ。国内の白内障手術は年間150万件以上行われており、眼科手術のなかでも最も大きな領域の一つ。WP-2011は最新の次世代型多焦点(3焦点)眼内レンズで、白内障手術後のクオリティ・オブ・ライフ(患者の生活の質)の向上が期待できるという。

■gumi <3903>  436円  +80 円 (+22.5%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 gumi<3903>がカイ気配スタート。25日の取引終了後、SBIホールディングス<8473>がgumiの株式について300万株(議決権比率7.58%)を上限に取得すると発表。これを手掛かり視した買いが入ったようだ。株式取得期間は12月26日から2024年3月29日。

■シャノン <3976>  472円  +80 円 (+20.4%) ストップ高   11:30現在
 シャノン<3976>がストップ高。26日、チャットGPTとの連携によるコンテンツ作成支援サービス「シャノン コンテンツアシスタント」を発表。今後のビジネス展開を期待した買いが入ったようだ。2024年2月の正式リリースを目指す。チャットGPTを活用する際に、ユーザーにとってプロンプトの作成が課題となっており、思った通りの回答が得られないという悩みもあった。シャノンのサービスでは、テンプレートに基づいた入力を行うことで、目的とするコンテンツの作成を実現。ターゲットの課題に関する分析もチャットGPTから提案し、マーケティング活動をするうえで、より質の高いコンテンツを作成できるようにした。作成できるコンテンツはメールタイトルやメール本文の作成テンプレートから始め、順次提供範囲を広げていく予定という。

●ストップ高銘柄
 ジェイック <7073>  4,425円  +700 円 (+18.8%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 プロルート丸光 <8256>  1円  -1 円 (-50.0%) ストップ安   11:30現在
 ピクセラ <6731>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   11:30現在
 以上、2銘柄

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