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【市況】株価指数先物【寄り前】 日銀会合の結果判明後は荒い値動きに


大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 32730 +30 (+0.09%)
TOPIX先物 2312.0 +1.0 (+0.04%)
シカゴ日経平均先物 32720 +20
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 18日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が上昇。シカゴ連銀のグールズビー総裁やクリーブランド連銀のメスター総裁から早期利下げ観測を牽制する発言が相次いだ。利益確定売りが上値を抑えたほか、NYダウは前週に1000ドル超上げており、過熱感を警戒する売りにより下落に転じる場面もあった。ただし、2024年の利下げ観測は根強く、相場を支えるなかで、NYダウは連日で過去最高値を更新した。S&P500業種別指数はメディア、食品・生活必需品小売、小売が上昇した一方で、テクノロジー・ハード・機器、自動車・同部品、銀行が下落。

 シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、大阪比20円高の3万2720円だった。日経225先物(3月限)は日中比30円安の3万2670円で始まり、その後はプラス圏を回復し、3万2700円~3万2790円辺りで保ち合いを継続。米国市場の取引開始後に3万2630円まで売られる場面も見られたが、終盤にかけて持ち直しており、3万2670円~3万2740円辺りでの膠着が続くなか、3万2730円でナイトセッションの取引を終えた。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、やや買い優勢の展開が見込まれる。米国市場の上昇を受けて、前日の下げに対する自律反発が意識されやすいだろう。ただし、その後は日銀の金融政策決定会合の結果待ちのなか、膠着が強まりやすいと考えられる。植田和男総裁の「年末から来年にかけて一段とチャレンジングな状況になる」との発言をきっかけに政策変更への思惑が再燃し、日経225先物は25日移動平均線に上値を抑えられる状況が継続している。

 金融政策決定会合の結果判明後は、いったんアク抜け感から25日線を捉えてくる場面はありそうだが、引け後の総裁記者会見の内容を見極めたいとするムードが強まりやすい。引き続き25日線に上値を抑えられる状況となれば、戻り待ち狙いのショートを誘う格好になりそうだ。また、結果が判明するのはランチタイム辺りと考えられるが、これが後場に入り込むようだと、政策変更への思惑が強まり、為替が円高基調に振れて下へのバイアスが強まる可能性も意識しておきたい。

 そのため、ボリンジャーバンドの-1σが位置する3万2690円辺りを中心とした、25日、75日線が位置する3万2320円から3万3050円辺りのレンジを想定する。アク抜けで25日線を明確に上放れてくる局面では、+1σが推移している3万3400円辺りがターゲットとして意識されてくるとみられる。

 VIX指数は12.56(前日は12.28)に上昇した。米連邦準備理事会(FRB)高官らによる利下げを牽制する発言が相次いでいるなか、利益確定の動きも入りやすいようである。ただし、引き続き下向きで推移する25日線に上値を抑えられており、ショートは仕掛けづらいだろう。

 なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.14倍に上昇した。一時14.18倍まで上げ幅を広げる場面も見られたが、その後はNTロングを巻き戻す動きとなったとみられる。日銀会合の結果待ちのなか、短期的なトレードにとどまっていたとみられ、積極的にポジションを傾けてくる動きは限られた。本日は結果判明後にアク抜けからNTショートに向かったとしても、200日線が位置する14.07倍辺りで下げ渋るようなら、NTロングでのスプレッド狙いになりそうだ。

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