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【市況】注目銘柄ダイジェスト(前場):巴工業、クミアイ化、MacbeePなど

クミアイ化 <日足> 「株探」多機能チャートより

クミアイ化<4996>:809円(-191円)
大幅続落。前日に23年10月期の決算を発表、営業利益は141億円で前期比11.2%増となり、従来予想の171億円、前期比34.9%増を大きく下振れる着地に。また、24年10月期は120億円で同14.8%減の見通し。販管費の増加やアクシーブのジェネリック対策のための価格対応などを見込んでいるもよう。年間配当金は前期比17円減の28円を計画。なお、中期計画では26年10月期営業利益160億円を目標としている。


ビジョナル<4194>:8800円(+760円)
大幅反発。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は49.6億円で前年同期比33.8%増となり、据え置きの通期計画160億円、前期比21.0%増に対して高い進捗率となっている。プロフェッショナル人材への採用ニーズが継続し、BizReach計画通りの高成長を達成。HRMOSも売上が計画を上回る成長となっているもよう。なお、昨日より、グロース市場からプライム市場に市場区分が変更されている。


巴工業<6309>:3305円(+504円)
ストップ高。前日に23年10月期の決算を発表、営業利益は40.5億円で前期比22.7%増となり、従来計画の35.9億円を上振れる着地になっている。また、配当方針の変更を発表し、配当性向40%以上を目標にするとしている。これに伴い、期末配当金は従来計画40円から70円に引き上げ、年間配当金は前期比57円増の110円としている。また、24年10月期営業利益は前期比3.3%増の41.8億円を予想、年間配当金は前期比10円増の120円を計画。


中央ビルト<1971>:628円 カ -
ストップ高買い気配。筆頭株主である旭化成ホームズが完全子会社化を目指してTOBを実施すると発表、同社では賛同の意見を表明している。TOB価格は750円で前日終値に対して42.0%のプレミアムとなっており、同価格への完全サヤ寄せを目指す動きが先行している。TOB期間は12月15日から24年2月1日まで。資本関係の一段の強化による経営の一体化を推進していくことが完全子会社化の目的としているようだ。


MSOL<7033>:3090円 カ -
ストップ高買い気配。前日に23年10月期の決算を発表、営業利益は22.1億円で前期比3倍の水準となり、従来計画の19億円を上振れる着地になっている。また、年間配当金は従来計画の2円から18円にまで引き上げ、一気に前期比16円の増配となり、ポジティブなインパクトが先行しているもよう。なお、今年度は決算期変更で14カ月の変則決算となり、24年12月期営業利益は35億円の予想としている。


MacbeeP<7095>:16700円(+3000円)
ストップ高。24年4月期の営業利益予想を従来の28.50億円から37.00億円(前期実績21.62億円)に上方修正している。金融業界とウェルネス業界の顧客からの売上高が堅調に推移したことに加え、Macbee Planetのテクノロジー提供によるシナジー効果で子会社化したLTVマーケティング企業の売上高が伸びたため。また、第2四半期累計(23年5-10月)の営業利益は前年同期比118.0%増の20.10億円で着地している。


フロンティアI<7050>:1886円(+150円)
大幅に続伸。24年4月期第2四半期累計(23年5-10月)の営業利益を前年同期比18.9%減の8.32億円と発表している。第1四半期にBPO事業が急激に減少したことが響いているものの、回復した人流を掴むための案件を提案・実施したことに加えて大型案件が重なり、第1四半期(76.4%減の1.34億円)に比べて利益額が大幅に伸びた。通期予想は前期比7.2%減の17.40億円で据え置いた。


クオルテック<9165>:1484円(+70円)
大幅に4日ぶり反発。世界で初めてシリコンカーバイド上のルチル構造二酸化ゲルマニウム製膜に成功したPatentix(滋賀県草津市)と資本業務提携に関する合意書を締結すると発表している。二酸化ゲルマニウムは、現在主流の半導体材料に比べてコスト面などで優位性を持ち、次世代半導体材料として有力視されているという。クオルテックはPATENTIXへ0.50億円を出資し、二酸化ゲルマニウム半導体などの共同研究開発を行う。

《ST》

 提供:フィスコ

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