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【材料】フリービット---2Q売上高は270.73億円、通期連結業績予想の上方修正及び期末配当予想の修正(増配)を発表

フリービット <日足> 「株探」多機能チャートより

フリービット<3843>は8日、2024年4月期第2四半期(23年5月-10月)決算を発表した。売上高が270.73億円、営業利益が30.71億円、経常利益が30.14億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が19.80億円となった。連結子会社ギガプライズ及びその子会社は決算日を3月31日から4月30日に変更しており、当第2四半期連結累計期間は、決算期変更の経過期間となることから、対前年同四半期増減率は記載していない。

5Gインフラ支援事業の売上高は49.24億円、セグメント利益は9.06億円となった。固定回線網は、オンライン動画の視聴やゲームをはじめとしたリッチコンテンツ及びSNSの利用等の増加、オンライン形式の会議や授業の一般化により、インターネットを介した多くのサービスの利用増加が継続し、ネットワーク原価は高止まり基調が続いている。モバイル回線網は、大手モバイル通信キャリアによる格安プランの提供やサブブランドでの展開が独自型MVNOサービス事業者の成長に影響を与える傾向が続いているが、IoTやインバウンド向けの利用が増加する見込みであるなど、モバイル市場全体としての成長は継続しており、今後も拡大していくとしている。このような状況のもと、MVNEとしてのMVNO向け支援事業の事業規模が順調に拡大した結果、増収増益となった。

5G生活様式支援事業の売上高は136.54億円、セグメント利益は17.46億円となった。主要サービスの5G Homestyleは、既存の集合住宅向けISPサービスに加え、より高速なインターネット接続サービスや多目的施設へのインターネット接続サービス、戸建賃貸住宅向けのサービスの提供を開始した。5G Lifestyleでは、独自のテクノロジーを活用したスマートフォンサービス「トーンモバイル」において、5G/web3/メタバース時代の到来を見据えたスマートフォン端末の提供を行っている。そして、そのスマートフォンによる独自サービスとして、AIで家族を見守る「TONEあんしんAI」を搭載した家族向け見守りサービス「TONEファミリー」を展開するなど、様々な社会問題の解決にも取り組んでおり、ネット依存という社会問題の解決を視野に入れた次世代オンライン健康相談サービス「TONE Care」において“スマホ使いすぎ”に関する専門相談も行っている。また、「トーンモバイル」の契約数増加につなげるべく、費用対効果を鑑みた成果報酬型広告を中心にマーケティング施策を実行した。このような状況のもと、5G Homestyleにおけるサービス提供戸数が順調に推移した結果、増収増益となった。

企業・クリエイター5G DX支援事業の売上高は97.99億円、セグメント利益は4.28億円となった。連結子会社フルスピード(以下、「フルスピード」)が展開するインターネットマーケティング、アドテクノロジーサービスは、ノウハウを活かしてインターネットマーケティング関連事業のDX推進に努めた。そして、クリエイターが大手プラットフォーマーを介さず自ら情報発信し、その価値を最大化するクリエイター向けプラットフォ―ム「StandAlone」によるクリエイターエコノミー(クリエイターが自らのスキルによって収益化をおこなう経済圏)の拡大やクリエイターのためのNFT発行支援サービスの提供を強化した。また、フルスピードの完全子会社化後のPMI実行による業務効率の向上やコスト抑制にも努めた。このような状況に加え、アフィリエイトサービスの顧客獲得が好調に推移した結果、増収増益となった。

2024年4月期通期については、同日、連結業績予想の上方修正を発表した。売上高が前期比13.3%増(前回予想比6.0%増)の530.00億円、営業利益が同37.2%増(同10.0%増)の55.00億円、経常利益が同40.3%増(同15.6%増)の52.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同67.4%増(同20.0%増)の30.00億円としている。

また、2024 年4月期の期末配当予想について、1株につき27.00円(前期実績比19.00円の増配)とすることを発表した。

《SO》

 提供:フィスコ

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