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【市況】東京株式(大引け)=670円高、米長期金利低下受けハイテク株主導で急反発

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 6日の東京株式市場は一気にリスクオンの流れに傾き、日経平均株価は大幅高。先物主導で一貫した上昇トレンドを形成し高値圏で着地した。

 大引けの日経平均株価は前営業日比670円08銭高の3万3445円90銭と4日ぶり急反発。プライム市場の売買高概算は14億3245万株、売買代金概算は3兆5298億円。値上がり銘柄数は1540、対して値下がり銘柄数は95、変わらずは25銘柄だった。

 きょうの東京市場は、前日までの地合いとは打って変わって日経平均は急速な切り返しをみせた。前日の米国株市場では米長期金利の低下を背景にハイテク株が強さを発揮、NYダウは安かったもののナスダック総合株価指数はプラス圏で着地。米10年債利回りは4.1%台まで低下しており、株式市場の相対的な割高感が緩和され、グロース株中心に投資資金が誘導された。これを受けて東京市場でも市場センチメントが改善した。取引時間中に米株価指数先物が強い動きを示していたことも追い風となったほか、今週末のメジャーSQ算出を控え、先物を絡めた買い攻勢が顕著で全体指数を押し上げた。
値上がり銘柄数は1500を上回り、プライム上場銘柄の93%の銘柄が上昇する文字通りの全面高様相となっている。ただ、売買代金は3兆5000億円台で前日の水準を若干下回った。

 個別では、4営業日連続で4000億円超の売買代金をこなしたレーザーテック<6920>が5%を超える上昇をみせたほか、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連が高い。トヨタ自動車<7203>が活況高。さくらインターネット<3778>の物色人気が際立っており、大商いで値上がり率トップに買われた。東京電力ホールディングス<9501>が大きく上値を伸ばし、三菱商事<8058>も高い。TOPPANホールディングス<7911>が急騰、円谷フィールズホールディングス<2767>の上げ足も目立っている。

 半面、ゼンショーホールディングス<7550>が下落、資生堂<4911>も軟調。良品計画<7453>も冴えない動きとなった。トモニホールディングス<8600>が急落、タツモ<6266>、NSユナイテッド海運<9110>なども利食われた。ジンズホールディングス<3046>、ブイキューブ<3681>も下値を探った。

出所:MINKABU PRESS

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